〈第24回 ST国試 午前29〉
サンプリング(標本抽出)とサンプル(標本)に関する記述として誤っているのはどれか.
1.標本の大きさは標本の値によって算出される.
2.標本集団の統計量によって母集団を推定する.
3.標本調査は全数調査よりも費用の節約になる.
4.部分集団ごとにランダムサンプリングを行う方法を層別抽出法という.
5.推測統計はランダムサンプリングの原理に基づいている.
解答
1.× 標本の大きさは母集団の値によって算出される.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第26回 ST国試 午後27〉
母集団からランダムサンプリング(無作為抽出)を行うことで可能になるものとして誤っているのはどれか.
1.確率的な検討
2.限られた標本から得られた結果の一般化
3.剰余変数の影響の除去
4.調査に要する労力の抑制
5.標本誤差の評価
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 剰余変数の影響の均等化
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第25回 ST国試 午前29〉
日本国民についての調査を行うことを仮定したとき,正しいのはどれか.2つ選べ.
1.調査する対象を一部の国民のみに限定するのは標本調査である.
2.国民全員を対象とするのは単純無作為抽出である.
3.ランダム数列を用いて作り出したマイナンバーによって調査対象者を選び出すのは層化抽出(層別抽出)である.
4.各年齢ごとに調査対象者を選び出すのは単純無作為抽出である.
5.まず都道府県を選び,次に市町村を選び,そこに住んでいる人から調査対象者を選び出すのは多段抽出である.
解答
1.○ 正しい.
2.× 国民全員を対象とするのは悉皆調査である.
3.× ランダム数列を用いて作り出したマイナンバーによって調査対象者を選び出すのは単純無作為抽出である.
4.× 各年齢ごとに調査対象者を選び出すのは層化抽出(層別抽出)である.
5.○ 正しい.
〈第22回 ST国試 午前28〉
分布の散布度を示す指標でないのはどれか.
1.分散
2.範囲
3.偏差値
4.標準偏差
5.四分位偏差
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 分布の散布度を示す指標に範囲,分散,偏差,歪度,尖度などがある.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第23回 ST国試 午後28〉
記述統計について正しいのはどれか.2つ選べ.
1.中央値は分布を二等分する値のことである.
2.測定値の算術平均値を求めることによって,測定誤差が相殺されることを期待できる.
3.偏差値得点は,得点と平均点との差分のことである.
4.標準偏差は分散の二乗に等しい.
5.相関係数は散布度の指標の一つである.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 平均偏差は,得点と平均点との差分のことである.
4.× 標準偏差は分散の平方根に等しい.
5.× 分散は散布度の指標の一つである.
〈第22回 ST国試 午後28〉
代表値について誤っているのはどれか.
1.幾何平均は比率の平均に用いられる.
2.算術平均は分布を二等分する値である.
3.測定値を大きさの順に並べたとき,中央の順位の測定値が中央値となる.
4.最頻値が二つ以上存在することがある.
5.度数分布表における階級のまとめ方によって,最頻値が変化することがある.
解答
1.○ 正しい.
2.× 中央値は分布を二等分する値である.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第18回 ST国試 午後30〉
心理物理学的測定値に外れ値がある場合に最も適切となる代表値はどれか.
1.算術平均値
2.幾何平均値
3.調和平均値
4.中央値
5.最頻値
解答
1.× 算術平均値は分布が歪んでいる場合は外れ値の影響を受けやすい.
2.× 幾何平均値は分布が歪んでいる場合は外れ値の影響を受けやすい.
3.× 調和平均値は分布が歪んでいる場合は外れ値の影響を受けやすい.
4.○ 正しい.
5.× 最頻値は分布が歪んでいる場合は外れ値の影響を受けやすい.
〈第21回 ST国試 午前29〉
統計学的仮説検定について正しいのはどれか.2つ選べ.
1.推測統計に基づく方法である.
2.帰無仮説を採択することを目的とする.
3.p値は有意水準と同じ意味の用語である.
4.有意水準5%の両側検定では,分布の両側に5%ずつの棄却域が設けられる.
5.分散分析ではF分布が用いられる.
解答
1.○ 正しい.
2.× 統計学的仮説検定では対立仮説を採択することを目的とする.
3.× p値は有意確率であり有意水準と異なる.
4.× 有意水準5%の両側検定では,分布の両側に2.5%ずつの棄却域が設けられる.
5.○ 正しい.
〈第26回 ST国試 午後28〉
対立仮説が正しいとき,データに基づいて帰無仮説を保持する確率を表すのはどれか.
1.第1種の誤りの確率
2.第2種の誤りの確率
3.有意水準
4.p値
5.検定力
解答
1.× 第1種の誤りの確率は帰無仮説が正しいとき,データに基づいて帰無仮説を棄却する確率を表す.
2.○ 正しい.
3.× 有意水準は帰無仮説を棄却する基準である.
4.× p値は帰無仮説が正しいと仮定したときに得られる確率である.
5.× 検定力は対立仮説が正しいとき,データに基づいて帰無仮説を棄却する確率である.
〈第22回 ST国試 午前29〉
誤っているのはどれか.
1.多変量解析は変動の大きな変数間の関係性を分析するための手法である.
2.因子分析における因子負荷量は定数として算出される.
3.主成分分析では複数の変数の合成得点が算出される.
4.重回帰分析は一つの変数を複数の変数で表そうとする手法である.
5.パス解析では因果関係の前提が必要である.
解答
1.× 相関分析は変動の大きな変数間の関係性を分析するための手法である.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第18回 ST国試 午後28〉
ピアソンの相関係数が0のときに結論できることはどれか.
1.信頼性がない.
2.妥当性がない.
3.因果関係がない.
4.相互作用がない.
5.線形関係がない.
解答
1.× ピアソンの相関係数は線形関係の尺度であるため信頼性については言えない.
2.× ピアソンの相関係数は線形関係の尺度であるため妥当性については言えない.
3.× ピアソンの相関係数は線形関係の尺度であるため因果関係については言えない.
4.× ピアソンの相関係数は線形関係の尺度であるため相互作用については言えない.
5.○ 正しい.
〈第26回 ST国試 午前29〉
実験データの分散分析を行うとき,実験における独立変数を何と呼ぶか.
1.要因
2.水準
3.平方和
4.平均平方
5.F値
解答
1.○ 正しい.
2.× 水準は要因に含まれるカテゴリである.
3.× 平方和は偏差の2乗の合計である.
4.× 平均平方は平方和を自由度で割ったものである.
5.× F値は要因間の変動を要因内の変動で割ったものである.
〈第13回 ST国試 午前29〉
授業方法Aの効果を検討するためにAの実施群と通常授業群とを設けて授業の前後でテストを実施した.効果を検討するのに適切なのはどれか.
1.分散分析
2.回帰分析
3.因子分析
4.相関分析
5.クラスター分析
解答
1.○ 2群間の授業前後の比較になるので分散分析が適切である.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第12回 ST国試 午後28〉
性格に関する多数の質問項目への評定から基本的な性格特性の次元を探るために用いる分析はどれか.
1.因子分析
2.重回帰分析
3.分散分析
4.共分散分析
5.正準相関分析
解答
1.○ 次元を探るために用いるので因子分析が適切である.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第15回 ST国試 午後28〉
因子分析について誤っているのはどれか.2つ選べ.
1.因子間の因果関係を分析する.
2.変数間の相関データをもとに分析する.
3.因子間の相関がないと仮定する方法がある.
4.尺度構成のために利用できる.
5.外的基準のある多変量解析の一種である.
解答
1.× 因子分析は因子間の相関関係を分析する.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 因子分析は外的基準のない多変量解析の一種である.
〈第24回 ST国試 午後28〉
誤っているのはどれか.
1.t検定 ――― 分散の比の検定
2.χ²検定 ――― 適合度の検定
3.分散分析 ――― 平均値の差の検定
4.回帰分析 ――― 独立変数による従属変数の説明
5.因子分析 ――― 仮想変数による測定値の説明
解答
1.× t検定 ――― 平均値の差の検定
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第25回 ST国試 午後28〉
用語の例または説明として誤っている組合せはどれか.2つ選べ.
1.質的データ ――― 名義尺度の水準の測定値
2.縦断的データ ――― さまざまな年齢群の人々を一斉に測定して得られる測定値
3.多変量解析 ――― データ数が巨大な場合に用いられる分析
4.パス解析 ――― 因果関係を仮定した分析
5.分散分析 ――― 平均値の差の検定
解答
1.○ 正しい.
2.× 横断的データ ――― さまざまな年齢群の人々を一斉に測定して得られる測定値
3.× 多変量解析 ――― データ数が巨大な場合に用いられると信頼性が低下する
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.