〈第20回 ST国試 午後24〉
感覚受容器について誤っているのはどれか.
1.皮膚感覚を担う受容器の受容野の大きさは多様である.
2.痛覚と圧覚とで異なる受容器がある.
3.平衡感覚の受容器は体幹部に集中している.
4.味覚受容器の適刺激のほとんどは水溶性である.
5.静止している四肢の感覚的位置情報は運動感覚の受容器からもたらされる.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 平衡感覚の受容器は内耳に集中している.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第13回 ST国試 午前25〉
感覚について誤っているのはどれか.
1.筋の緊張感覚は自己受容器の一つである.
2.刺激閾とは,それより弱くすると検知できない刺激強度である.
3.視覚刺激が除去された後も刺激と同質の感覚が残存する現象を陽性残像という.
4.聴覚から色覚が生じるような現象を異感覚という.
5.嗅覚は視覚より順応しやすい.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 聴覚から色覚が生じるような現象を共感覚という.
5.○ 正しい.
〈第24回 ST国試 午前28〉
一般的に正しいのはどれか.2つ選べ.
1.絶対閾の測定に検出課題を用いることができる.
2.弁別できない二つの刺激は主観的に等価である.
3.刺激量が増えると弁別閾の値は減少する.
4.刺激頂以上の刺激量の刺激は感知できない.
5.閾値の短期的な時間変化を恒常法で測定する.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 刺激量が増えると弁別閾の値は増加する.
4.× 刺激頂以上の刺激量の刺激は感知できる.
5.× 恒常法は時間を要するため,閾値の短期的な時間変化の測定には向かない.
〈第23回 ST国試 午後27〉
正しいのはどれか.2つ選べ.
1.絶対閾値は,感知確率が100%になる刺激量によって定められる.
2.相対閾値は,絶対閾値と刺激頂の値との比によって算出される.
3.ウェーバー比が一定であることは,弁別閾値が刺激量に比例することを意味する.
4.べき指数が1であるとき,感覚量の増分は刺激量の増分に比例する.
5.等感曲線は一般的に,横軸を刺激属性の値,縦軸を感覚量とするグラフ平面に描かれる.
解答
1.× 絶対閾値は,感知確率が50%になる刺激量によって定められる.
2.× 相対閾値は,弁別閾値と刺激量との比によって算出される.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 等感曲線は一般的に,横軸を感覚量,縦軸を刺激属性の値とするグラフ平面に描かれる.
〈第13回 ST国試 午後24〉
ウェーバーの法則について誤っているのはどれか.2つ選べ.
1.丁度可知差異を物理量で除したものをウェーバー比という.
2.ウェーバー比は物理量を動かしてもある範囲内で一定である.
3.感覚の大きさは物理量に比例する.
4.ウェーバー比はさまざまな感覚モダリティにおいて同じである.
5.フェヒナーの法則に発展した.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 感覚の大きさが刺激強度の対数に比例するのはフェヒナーの法則である.
4.× ウェーバー比はさまざまな感覚モダリティにおいて異なる.
5.○ 正しい.
〈第21回 ST国試 午前28〉
マグニチュード推定法によって,重りを持ち上げたときに感じられる重さのべき指数を求めたところ,2となった.重りの重さが3倍になったときに,感じられる重さはおよそ何倍になると予測されるか.
1.3倍
2.5倍
3.6倍
4.8倍
5.9倍
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ 3²=9倍となる.
〈第14回 ST国試 午前25〉
誤っているのはどれか.
1.暗順応は単調には進行せず2段階になる.
2.錐体は網膜の中心部に多く分布する.
3.色彩知覚は錐体の働きによる.
4.暗順応は明順応より急速に進む.
5.ヒトの錐体は3種類ある.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 明順応は暗順応より急速に進む.
5.○ 正しい.
〈第20回 ST国試 午前25〉
ヒトの視細胞について誤っているのはどれか.
1.十分に暗順応した状態の暗所視で主に働いているのは桿体細胞である.
2.錐体細胞の感度は環境中の照明強度によって変化する.
3.網膜における錐体細胞の分布密度はほぼ一様である.
4.大半の人の錐体細胞は3種類である.
5.桿体細胞は1種類であると考えられている.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 網膜における錐体細胞は中心窩に多く分布する.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第17回 ST国試 午後24〉
網膜の錐体の特徴として誤っているのはどれか.
1.杆体と比べて数が少ない.
2.中心窩に集まっている.
3.色識別が可能である.
4.暗順応が遅い.
5.明所で活動する.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 網膜の錐体の特徴は暗順応が速い.
5.○ 正しい.
〈第22回 ST国試 午前25〉
ヘリング(Hering,K.E.K.)の反対色説で説明しやすいのはどれか.
1.錐体の種類
2.補色残像
3.加法混色
4.減法混色
5.色の恒常性
解答
1.× 錐体の種類はヤング・ヘルムホルツの3色説で説明できる.
2.○ 正しい.
3.× 加法混色はヤング・ヘルムホルツの3色説で説明できる.
4.× 減法混色はヤング・ヘルムホルツの3色説で説明できる.
5.× 色の恒常性はヘリングの反対色説で説明できない.
〈第18回 ST国試 午後24〉
ヤング・ヘルムホルツの3色説で説明できないのはどれか.2つ選べ.
1.補色残像
2.加法混色
3.色覚異常
4.錐体の種類
5.色の対比
解答
1.× 補色残像はヘリングの反対色説で説明できる.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 色の対比はヘリングの反対色説で説明できる.
〈第19回 ST国試 午前25〉
正しいのはどれか.
1.運動視差は,視野内で大きく動くものはより遠くに見えるという奥行き知覚要因である.
2.動きが見えないときの網膜像を静止網膜像という.
3.仮現運動では動く対象が静止して見える.
4.運動情報は対象構造の知覚の手がかりになる.
5.静止した対象同士の間に生じる見かけの動きを誘導運動という.
解答
1.× 運動視差は,視野内で大きく動くものはより近くに見えるという奥行き知覚要因である.
2.× 眼球の微動が生じても網膜像が一定の位置に止まるようにして得られた網膜像を静止網膜像という.
3.× 誘導運動では動く対象が静止して見える.
4.○ 正しい.
5.× 静止した対象同士の間に生じる見かけの動きを仮現運動という.
〈第11回 ST国試 午前25〉
知覚の恒常性と関連があるのはどれか.
1.直観像
2.閾下知覚
3.月の錯視
4.プルキンエ現象
5.主観的輪郭
解答
1.× 直観像は以前に見た事物が,まるで眼前にあるかのように鮮明に見える現象である.
2.× 閾下知覚は刺激閾以下の刺激に対する知覚である.
3.○ 正しい.
4.× プルキンエ現象は錐体が機能している状態と桿体しか機能していない状態では色の明るさの関係が異なる現象である.
5.× 主観的輪郭は輪郭が存在しているように見える錯視現象である.
〈第21回 ST国試 午後25〉
知覚的恒常性はどれか.
1.物体の見せかけの大きさが大きくなると,自分の方に近づいてくるように見える.
2.白い物体の表面は,日中の青天下で見ても,夕焼けの空の下で見ても,白く見える.
3.下方向に動くものを見続けた後に静止した対象を見ると,その対象は上方向に動いて見える.
4.灰色の領域は,白の格子模様を重ねると白っぽく,黒の格子模様を重ねると黒っぽく見える.
5.物体の大きさは,小さいものに囲まれたときよりも,大きいものに囲まれたときの方が小さく見える.
解答
1.× 物体の見せかけの大きさが大きくなると,自分の方に近づいてくるように見えるのは奥行き知覚である.
2.○ 正しい.
3.× 下方向に動くものを見続けた後に静止した対象を見ると,その対象は上方向に動いて見えるのは運動残効である.
4.× 灰色の領域は,白の格子模様を重ねると白っぽく,黒の格子模様を重ねると黒っぽく見えるのは色の同化である.
5.× 物体の大きさは,小さいものに囲まれたときよりも,大きいものに囲まれたときの方が小さく見えるのはエビングハウス錯視である.
〈第23回 ST国試 午前25〉
この三角形が見える現象はどれか.
2.認知地図
3.視覚的断崖
4.主観的輪郭
5.形の恒常性
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ カニッツアの三角形である.
5.× 誤り.
〈第22回 ST国試 午後25〉
視覚-運動協応に関連するのはどれか.
1.変換視
2.プライミング効果
3.心的回転
4.能動的触知
5.共同運命の要因による群化
解答
1.○ 正しい.
2.× プライミング効果は先行する刺激が後続する刺激の処理に無意識的な促進効果を与えることである.
3.× 心的回転は頭の中で思い浮かべた視覚イメージを回転させることである.
4.× 能動的触知は,知覚は接触刺激だけなく対象に触れようとした運動知覚も重要であるとGibson,J.J.が提唱した.
5.× 共同運命の要因による群化はゲシュタルト要因である.
〈第25回 ST国試 午後24〉
感覚間の相互作用による知覚現象でないのはどれか.2つ選べ.
1.腹話術効果
2.マガーク効果
3.ストループ効果
4.カクテルパーティー効果
5.シャルパンティエ効果
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× ストループ効果は感覚情報と言語情報の干渉しあう現象である.
4.× カクテルパーティー効果は聴覚の選択的注意であり,特定の音声だけを聞き取れる現象である.
5.○ 正しい.
〈第20回 ST国試 午前27〉
感覚的順応現象はどれか.
1.図地反転
2.運動残効
3.混色
4.視誘導性自己運動知覚(ベクション)
5.両眼立体視
解答
1.× 図地反転は形の知覚現象である.
2.○ 正しい.
3.× 混色は色彩知覚現象である.
4.× 視誘導性自己運動知覚は運動の知覚現象である.
5.× 両眼立体視は奥行き知覚現象である.
〈第15回 ST国試 午前25〉
ゲシュタルト要因でないのはどれか.
1.近接
2.類同
3.閉合
4.よい連続
5.親近
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 近接がゲシュタルト要因である.
〈第11回 ST国試 午後24〉
群化と関係ないのはどれか.
1.陰影の要因
2.共通運命の要因
3.近接の要因
4.類同の要因
5.閉合の要因
解答
1.× 陰影は奥行き知覚である.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第14回 ST国試 午後24〉
奥行き知覚をもたらす要因でないのはどれか.
1.肌理の勾配
2.陰性残像
3.両眼視差
4.輻輳
5.運動視差
解答
1.○ 正しい.
2.× 陰性残像は刺激光と補色関係の残像が生じることである.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第17回 ST国試 午前25〉
奥行き知覚に関与しない要因はどれか.
1.閉合
2.陰影
3.両眼視差
4.相対的位置
5.重なり
解答
1.× 閉合は群化の要因である.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第26回 ST国試 午前25〉
奥行き知覚の研究に用いられるのはどれか.
1.鏡映描写
2.視覚的断崖
3.ハノイの塔
4.スキナー箱
5.無意味つづり
解答
1.× 鏡映描写は技能学習の研究に用いられる.
2.○ 正しい.
3.× ハノイの塔は問題解決の研究に用いられる.
4.× スキナー箱はオペラント条件づけの研究に用いられる.
5.× 無意味つづりは記憶の研究に用いられる.
〈第24回 ST国試 午前25〉
奥行き知覚の手がかりでないのはどれか.
1.両眼の輻輳
2.重なり
3.陰影
4.肌理の勾配
5.色の対比
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 色の対比はヘリングの反対色説である.
〈第22回 ST国試 午後24〉
受容した刺激情報への選択的注意が関わるのはどれか.
1.新近効果
2.同時対比
3.暗順応
4.カクテルパーティー効果
5.サッケード抑制
解答
1.× 受容した刺激情報への選択的注意が関わるのは,視覚ではストループ効果,聴覚ではカクテルパーティ効果である.
2.× 受容した刺激情報への選択的注意が関わるのは,視覚ではストループ効果,聴覚ではカクテルパーティ効果である.
3.× 受容した刺激情報への選択的注意が関わるのは,視覚ではストループ効果,聴覚ではカクテルパーティ効果である.
4.○ 正しい.
5.× 受容した刺激情報への選択的注意が関わるのは,視覚ではストループ効果,聴覚ではカクテルパーティ効果である.
〈第16回 ST国試 午前25〉
知覚について誤っている組合せはどれか.
1.周辺視 ――― 錐体
2.群化の法則 ――― 近接の要因
3.知覚の恒常性 ――― 月の錯視
4.陰性残像 ――― 補色
5.仮現運動 ――― 最適時相
解答
1.× 周辺視 ――― 桿体
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.