3.耳鼻咽喉科学 3)口腔・咽頭・喉頭科学 ③発声器官の検査

〈第13回 ST国試 午前20〉

パラトグラフィでわかるのはどれか. 
1.喉頭挙上
2.咬合の状態
3.軟口蓋の運動
4.舌と口蓋との接触
5.嚥下第1相の食塊の動き

解答

1.× パラトグラフィでわかるのは舌と口蓋との接触状況である.
2.× パラトグラフィでわかるのは舌と口蓋との接触状況である.
3.× パラトグラフィでわかるのは舌と口蓋との接触状況である.
4.○ 正しい.
5.× パラトグラフィでわかるのは舌と口蓋との接触状況である.


〈第22回 ST国試 午後23〉

エレクトロパラトグラフィで評価できるのはどれか. 
1.鼻咽腔の閉鎖
2.声道の閉鎖
3.声門の閉鎖
4.喉頭の閉鎖
5.食道入口部の閉鎖

解答

1.× エレクトロパラトグラフィで評価できるのは舌と口蓋との接触による声道の閉鎖である.
2.○ 正しい.
3.× エレクトロパラトグラフィで評価できるのは舌と口蓋との接触による声道の閉鎖である.
4.× エレクトロパラトグラフィで評価できるのは舌と口蓋との接触による声道の閉鎖である.
5.× エレクトロパラトグラフィで評価できるのは舌と口蓋との接触による声道の閉鎖である.


〈第18回 ST国試 午前18〉

鼻咽腔閉鎖機能の検査として適切でないのはどれか. 
1.鼻息鏡
2.パラトグラフィ
3.鼻咽腔内視鏡
4.頭部エックス線規格写真
5.ナゾメータ

解答

1.○ 正しい.
2.× パラトグラフィは口蓋と舌の接触状況の検査である.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第18回 ST国試 午後19〉

梨状窩の左右差の評価に最も有用なのはどれか. 
1.超音波断層像
2.嚥下造影側面像
3.MRI正中矢状断像
4.胸部正面単純エックス線像
5.下咽頭・喉頭内視鏡像

解答

1.× 超音波断層像は喉頭軟骨により超音波が遮られるため梨状窩の描影が困難である.
2.× 嚥下造影側面像は側面像のため左右差の比較が困難である.
3.× MRI正中矢状断像では梨状窩を描影できない.
4.× 胸部正面単純エックス線像では喉頭の高さの描影をしない.
5.○ 正しい.


〈第17回 ST国試 午後19〉

喉頭の検査について正しいのはどれか. 
1.直達鏡検査は頸部を伸展できない場合に有用である.
2.喉頭ストロボスコピーは発声困難な場合に有用である.
3.針筋電図は内喉頭筋の評価に有用である.
4.空気力学的検査は声帯の隆起性病変の診断に有用である.
5.パラトグラフィは嚥下時の喉頭閉鎖の評価に有用である.

解答

1.× 直達鏡検査は頸部を伸展することにより検査が可能となる.
2.× 喉頭ストロボスコピーは声帯振動を観察するため発声が必要である.
3.○ 正しい.
4.× 空気力学的検査は声門下圧・呼気流量の評価に有用である.
5.× パラトグラフィは口蓋と舌の接触状況の評価に有用である.


〈第16回 ST国試 午前20〉

構音動作を妨げない喉頭観察法はどれか.2つ選べ. 
1.電子内視鏡検査
2.ファイバースコピー
3.喉頭直達鏡検査
4.間接喉頭鏡検査
5.喉頭側視鏡検査

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 喉頭直達鏡検査は口腔から観察のため構音動作を妨げる.
4.× 関節喉頭鏡検査は口腔から観察のため構音動作を妨げる.
5.× 喉頭側視鏡検査は口腔から観察のため構音動作を妨げる.


〈第14回 ST国試 午後18〉

間接喉頭鏡検査において正しいのはどれか.3つ選べ. 
1.喉頭鏡を体温程度に温める.
2.軽く舌を引き出し前舌母音を発声させる.
3.猫背で顎を前に突き出すようにさせる.
4.鼻腔と上咽頭とを軽く麻酔する.
5.被験者に閉眼させる.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 間接喉頭鏡検査では麻酔をしない.
5.× 間接喉頭鏡検査は開眼・閉眼いずれでも構わない.


〈第13回 ST国試 午後19〉

喉頭ストロボスコピーについて正しいのはどれか. 
1.二重声の発現メカニズムの検討に有効である.
2.ファイバースコープは使用できない.
3.麻酔が必要である.
4.喉頭麻痺の原因検索に必要である.
5.声帯の硬化性病変の診断に有効である.

解答

1.× 二重声の発現メカニズムの検討に有効であるのは,サウンドスペクトログラムである.
2.× 喉頭ストロボスコピーでもファイバースコープが使用できる.
3.× 喉頭ストロボスコピーでは必ずしも麻酔の必要がない.
4.× 喉頭ストロボスコピーで喉頭麻痺の原因検索は困難である.
5.○ 正しい.


〈第23回 ST国試 午後12〉

喉頭ストロボスコピーの観察項目でないのはどれか. 
1.粘膜波動
2.声門閉鎖
3.振動の周期性
4.披裂部の可動性
5.非振動部位の有無

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 披裂部の可動性は電子内視鏡検査で観察する.
5.○ 正しい.


〈第26回 ST国試 午後18〉

喉頭ストロボスコピーで観察する項目として適さないはどれか. 
1.声帯振動の周期性
2.声門閉鎖の状態
3.声帯の毛細血管の不整
4.声帯振動の左右対称性
5.声帯粘膜の非振動部位の存在

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 声帯の毛細血管の不整は電子内視鏡検査で観察する.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第25回 ST国試 午前19〉

発声時平均呼気流率の検査で適切なのはどれか. 
1.最も大きな声で測定する.
2.2回測定し平均値を求める.
3.測定は発声期間の中央安定部について行う.
4.呼気流率の変動が顕著な場合は測定不能とする.
5.マウスピースを用いる場合,歯の奧に入れない.

解答

1.× 発声時平均呼気流率の検査は最も自然な高さと強さの声で測定する.
2.× 発声時平均呼気流率の検査は3回測定し中間値を求める.
3.○ 正しい.
4.× 呼気流率の変動が顕著な場合は,一応平均的な値を測定し「変動大」と付記する.
5.× マウスピースを用いる場合,歯の少し奥までくわえて口唇を密着するように閉じた状態で発声する.


〈第14回 ST国試 午前19〉

正しいのはどれか. 
1.最長発声持続時間は発声時呼気流率が大きくなると延長する.
2.成人男子の話声位はおよそ200Hzである.
3.電子内視鏡検査は開口制限があると困難である.
4.内喉頭筋の筋電図検査には針電極が適している.
5.喉頭ストロボスコピーは話声位の評価に有用である.

解答

1.× 最長発声持続時間は発声時呼気流率が大きくなると短縮する.
2.× 成人男子の話声位はおよそ120Hzである.
3.× 電子内視鏡検査は鼻孔から挿入するため開口制限がある場合でも検査可能である.
4.○ 正しい.
5.× 喉頭ストロボスコピーは声帯振動の観察の評価に有用である.


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