3.耳鼻咽喉科学 1)耳科学 ⑧症例問題

〈第14回 ST国試 午前14〉

30歳の女性.トイレで強く息んだあと右耳にパチッという音がして,その後,ふらつきと難聴が現れた.疑うべき病態はどれか. 
1.内耳炎
2.突発性難聴
3.外リンパ瘻
4.内リンパ水腫
5.外傷性鼓膜穿孔

解答

1.× 内耳炎は細菌,ウイルス感染による.
2.× 突発性難聴は原因不明である.
3.○ 正しい.
4.× 内リンパ水腫は原因不明である.
5.× 外傷性鼓膜穿孔は外傷による.


〈第14回 ST国試 午前21〉

54歳の女性.主訴は右難聴と耳鳴,耳閉塞感.初診時のオージオグラムと右耳のティンパノグラムとを図に示す.疑われるのはどれか.

1.メニエール病
2.滲出性難聴
3.突発性難聴
4.外リンパ瘻
5.耳硬化症

解答

1.× オージオグラムが伝音難聴・カーハルト凹,ティンパノグラムがAs型の所見より耳硬化症が疑われる.
2.× オージオグラムが伝音難聴・カーハルト凹,ティンパノグラムがAs型の所見より耳硬化症が疑われる.
3.× オージオグラムが伝音難聴・カーハルト凹,ティンパノグラムがAs型の所見より耳硬化症が疑われる.
4.× オージオグラムが伝音難聴・カーハルト凹,ティンパノグラムがAs型の所見より耳硬化症が疑われる.
5.○ 正しい.


〈第13回 ST国試 午後20〉

8歳の女児.学校健診で両側難聴を指摘されて来院した.日常生活で聞こえなくて不便を感じたことはなかった.初診時のオージオグラムを図に示す.確定診断のために有用でないのはどれか.

1.耳音響放射検査
2.聴性脳幹反応検査
3.アブミ骨筋反射検査
4.SISI検査
5.自記オージオメトリ

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 心因性難聴が疑われるため自覚的検査であるSISI検査は有用でない.
5.○ 正しい.


〈第16回 ST国試 午後21〉

52歳の男性.3年前から両側難聴,耳鳴を主訴に来院した.鼓膜所見は正常であった.初診時のオージオグラムを図に示す.問診すべき項目で最も重要なのはどれか.

1.降圧薬内服
2.抗糖尿病薬内服
3.喫煙歴
4.騒音環境下の就労
5.中耳炎の既往歴

解答

1.× C⁵dipがみられることから騒音性難聴が疑われるので騒音環境下の就労について問診する.
2.× C⁵dipがみられることから騒音性難聴が疑われるので騒音環境下の就労について問診する.
3.× C⁵dipがみられることから騒音性難聴が疑われるので騒音環境下の就労について問診する.
4.○ 正しい.
5.× C⁵dipがみられることから騒音性難聴が疑われるので騒音環境下の就労について問診する.


〈第23回 ST国試 午前24〉

45歳男性.ふらつきを主訴に来院した.開眼では立位保持できるが開眼はできない.考えられる病巣はどれか. 
1.視床下核
2.小脳半球
3.黒質
4.被殻
5.脊髄後索

解答

1.× Romberg徴候陽性なので脊髄後索が病巣と考えられる.
2.× Romberg徴候陽性なので脊髄後索が病巣と考えられる.
3.× Romberg徴候陽性なので脊髄後索が病巣と考えられる.
4.× Romberg徴候陽性なので脊髄後索が病巣と考えられる.
5.○ 正しい.


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