〈第18回 ST国試 午前22〉
伝音難聴で最も聴力低下が大きくなるのはどれか.
1.鼓室内に滲出液がある.
2.鼓膜に穿孔がなく,耳小骨連鎖離断がある.
3.鼓膜に穿孔があり,耳小骨連鎖離断がある.
4.鼓膜に穿孔があり,耳小骨連鎖離断がない.
5.鼓膜に石灰化がある.
解答
1.× 鼓室内に滲出液がある場合は,最大で28dB難聴である.
2.○ 正しい.
3.× 鼓膜に穿孔があり,耳小骨連鎖離断がある場合は,最大で40dB難聴となる.
4.× 鼓膜に穿孔があり,耳小骨連鎖離断がない場合は,最大で28dB難聴となる.
5.× 鼓膜に石灰化がある場合は,最大で40dB難聴である.
〈第15回 ST国試 午後21〉
補充現象が陽性となる障害部位はどれか.
1.外有毛細胞
2.耳小骨連鎖
3.耳小骨筋
4.蝸牛神経
5.聴皮質
解答
1.○ 正しい.
2.× 内耳のコルチ器の有毛細胞の障害により補充現象陽性とな.
3.× 内耳のコルチ器の有毛細胞の障害により補充現象陽性とな.
4.× 内耳のコルチ器の有毛細胞の障害により補充現象陽性とな.
5.× 内耳のコルチ器の有毛細胞の障害により補充現象陽性とな.
〈第25回 ST国試 午前22〉
補充現象が陽性となる障害部位はどれか.
1.鼓膜
2.コルチ器
3.アブミ骨
4.蝸牛神経
5.耳石器
解答
1.× 内耳のコルチ器の有毛細胞の障害により補充現象陽性とな.
2.○ 正しい.
3.× 内耳のコルチ器の有毛細胞の障害により補充現象陽性とな.
4.× 内耳のコルチ器の有毛細胞の障害により補充現象陽性とな.
5.× 内耳のコルチ器の有毛細胞の障害により補充現象陽性とな.
〈第18回 ST国試 午前42〉
補充現象について正しいのはどれか.
1.中耳機能の障害によって生じる.
2.ダイナミックレンジが拡大する.
3.健聴耳よりも不快閾値が上昇する.
4.外有毛細胞による増幅機能の低下が関連する.
5.ラウドネスの上昇が緩慢である.
解答
1.× 補充現象は内耳機能の障害によって生じる.
2.× 補充現象ではダイナミックレンジが縮小する.
3.× 補充現象では健聴耳よりも不快閾値が低下する.
4.○ 正しい.
5.× 補充現象ではラウドネスが急上昇する.
〈第11回 ST国試 午後19〉
内耳性難聴で正しいのはどれか.2つ選べ.
1.補充現象が陽性である.
2.最高語音明瞭度が低下する.
3.純音聴力検査で気骨導差を認める.
4.ティンパノグラムはB型を示す.
5.自記オージオグラムはJerger分類Ⅳ型を示す.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 純音聴力検査で気骨導差を認めるのは伝音難聴である.
4.× 内耳性難聴ではティンパノグラムがA型を示す.
5.× 内耳性難聴では自記オージオグラムがJerger分類Ⅱ型を示す.
〈第16回 ST国試 午後20〉
後迷路性難聴で正しいのはどれか.
1.気骨導差が大きい.
2.語音明瞭度が高い.
3.補充現象は認められない.
4.耳音響放射が障害される.
5.聴性脳幹反応は正常である.
解答
1.× 気骨導差が大きいのは伝音性難聴である.
2.× 後迷路性難聴では語音明瞭度が低い.
3.○ 正しい.
4.× 後迷路性難聴では耳音響放射が検出される.
5.× 後迷路性難聴では聴性脳幹反応が正常でない.
〈第12回 ST国試 午前22〉
後迷路性難聴で正しいのはどれか.
1.混合難聴を呈する.
2.補充現象は陽性である.
3.語音明瞭度は低下する.
4.耳音響放射は検出されない.
5.聴性脳幹反応は正常である.
解答
1.× 後迷路性難聴では感音難聴を呈する.
2.× 後迷路性難聴では補充現象が陰性である.
3.○ 正しい.
4.× 後迷路性難聴では耳音響放射が検出される.
5.× 後迷路性難聴では聴性脳幹反応が正常でない.
〈第12回 ST国試 午後21〉
心因性難聴で正しいのはどれか.2つ選べ.
1.高齢者に多い.
2.補充現象は陽性である.
3.高音障害型難聴を呈する.
4.聴性脳幹反応は正常である.
5.自記オージオメトリでJergerⅤ型を呈する.
解答
1.× 心因性難聴は若年女性に多い.
2.× 心因性難聴では補充現象が陰性である.
3.× 高音障害型難聴を呈するのは老人性難聴である.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
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