2.臨床医学 7)リハビリテーション医学 ③脳血管障害のリハビリテーション

〈第16回 ST国試 午前10〉

脳卒中について誤っているのはどれか. 
1.早期からリハビリテーションを開始する.
2.重度弛緩性麻痺では肩関節亜脱臼を生じやすい.
3.左半側空間無視は右半球損傷患者でみられる.
4.水飲みテストでむせがなければ嚥下障害は否定できる.
5.片麻痺患者の起き上がりでは,まず非麻痺側へ寝返りをさせる.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 水飲みテストでむせがなくとも嚥下障害の可能性は否定できない.
5.○ 正しい.


〈第20回 ST国試 午前11〉

脳血管障害のリハビリテーションで誤っているのはどれか. 
1.早期離床が基本である.
2.片麻痺患者では早期から装具を用いて歩行練習を実施する.
3.脳梗塞患者では起立性低血圧に留意する.
4.片麻痺患者の階段昇降では麻痺側から昇る.
5.片麻痺患者の更衣では麻痺側から袖を通す.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 片麻痺患者の階段昇降では非麻痺側から昇る.
5.○ 正しい.


〈第14回 ST国試 午前13〉

脳梗塞患者の合併症の治療で適切でないのはどれか. 
1.うつ状態 ―――――――― 抗うつ薬投与
2.痙縮 ――― ベッド上安静
3.関節拘縮 ――― ROM(Range of Motion)訓練
4.輪状咽頭筋弛緩不全 ――― バルーン拡張法
5.深部静脈血栓症 ――― へパリン投与

解答

1.○ 正しい.
2.× 痙縮 ――― ROM訓練
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第24回 ST国試 午後10〉

脳卒中リハビリテーションと効果との組合せで誤っているのはどれか. 
1.ボツリヌス毒素治療 ――― 上下肢感覚改善
2.短下肢装具装着 ――― 歩行機能改善
3.三角巾装着 ――― 肩手症候群予防
4.ADL訓練 ――― スキルの獲得
5.段差解消機の設置 ――― 社会参加促進

解答

1.× ボツリヌス毒素治療 ――― 上下肢運動改善
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第17回 ST国試 午後10〉

脳卒中片麻痺患者のADLで誤っているのはどれか. 
1.座位から車いすへの移乗の際は,車いすは麻痺側側寄りに置く.
2.起き上がりの際は,仰臥位から非麻痺側側へ寝返る.
3.立ち上がりの際は,重心を前方に移動させる.
4.着衣の際は,麻痺側の腕から通す.
5.杖は非麻痺側の手に持つ.

解答

1.× 座位から車いすへの移乗の際は,車いすは非麻痺側側寄りに置く.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第14回 ST国試 午前12〉

脳卒中片麻痺患者のADLで誤っているのはどれか. 
1.車いす駆動は非麻痺側上下肢で行う.
2.シャツの更衣では麻痺側上肢の袖から通す.
3.起き上がり動作では非麻痺側を下にして寝返る.
4.ベッドから車いすへの移乗では麻痺側寄りに車いすをつける.
5.段差を登る時には非麻痺側下肢から上げる.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× ベッドから車いすへの移乗では非麻痺側寄りに車いすをつける.
5.○ 正しい.


〈第15回 ST国試 午後10〉

56歳の男性.高血圧性視床出血発症後5日目.意識清明.言語障害がある.右片麻痺があり,上肢は重度で動かず弛緩している.下肢については臥位で膝伸展位のまま挙上もできるが,足首はよく動かない.この症例の現時点の対応で誤っているのはどれか. 
1.座位訓練を実施する.
2.胃瘻を造設する.
3.肩関節亜脱臼防止を行う.
4.失語症のスクリーニングテストを行う.
5.回復期リハビリテーション病棟への転棟・転院を検討する.

解答

1.○ 正しい.
2.× 嚥下障害がないので胃瘻を造設は不適切である.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第24回 ST国試 午後13〉

55歳の男性.高血圧を指摘されている.昨日右片麻痺と言語障害が出現したが,1時間で症状はすべて消失した.その後は症状はない.バスの運転手で本日も朝から仕事の予定である.適切な助言はどれか. 
1.今すぐ専門医を受診してください.
2.今日は自宅で休養してください.
3.今日の午前中は運転し,午後から専門医を受診してください.
4.今日は運転してもよいですが,明日専門医を受診してください.
5.今までどおり運転を続けても大丈夫です.

解答

1.○ TIAが疑われるので至急専門医の受診を促す.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


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