第59回作業療法士国家試験 午前1~50

【1】60歳の男性.作業中に転倒し,左手をついて受傷した.単純エックス線写真を示す.診断はどれか. 

1.Barton骨折
2.Bennett骨折
3.Boxer's骨折
4.Colles骨折
5.Roland骨折

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 橈骨遠位骨片が背側へ転移しているのでColles骨折である.
5.× 誤り.


【2】健常成人の嚥下内視鏡検査の画像を示す.正しいのはどれか. 

1.気管支が観察できる.
2.発声中の画像である.
3.食道は背面に位置する.
4.嚥下反射中の画像である.
5.食道の蠕動が観察できる.

解答

1.× 気管支は観察できない.
2.× 声門が開いているので発声中の画像でない.
3.○ 正しい.
4.× 咽頭収縮によるホワイトアウトがみられていないので嚥下反射中の画像でない.
5.× 食道は観察できない.


【3】Danielsらの徒手筋力テストの段階5及び4の検査で正しいのはどれか.ただし,矢印は検査者の加える力の方向を示す. 

1.肩甲骨内転と下方回旋
2.肘屈曲(上腕筋)
3.前腕回内
4.手関節伸展
5.指の中手指節関節伸展

解答

1.○ 正しい.
2.× 前腕回内と回外の中間位は腕橈骨筋である.
3.× 前腕回外のテストである.
4.× 手関節伸展は指を伸展しない.
5.× 指の中手指節関節伸展はIP関節軽度屈曲位で基節骨の背面に抵抗を加えて測定する.


【4】1歳1か月の女児.遠城寺式乳幼児分析的発達検査の結果を示す.考えられる運動発達年齢はどれか.

1.4~5か月
2.5~6か月
3.6~7か月
4.7~8か月
5.8~9か月

解答

1.× 誤り.
2.○ 正しい.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


【5】55歳の男性.右利き.交通事故により右上腕切断(断端長22cm,90%残存)となった.既往歴として左片麻痺があった.MMTで肩甲骨外転は右5・左3.肩関節可動域は,屈曲が右160度・左140度,内旋が右45度・左50度であった.義手適合判定を行ったところ,肘90度屈曲位で手先具が完全には開かなかった.最も考えられる原因はどれか. 
1.ケーブルが短すぎる.
2.左側の肩甲帯の筋力が低下している.
3.前腕支持部のトリミングが不良である.
4.ソケットがオープンショルダー式である.
5.右側の肩関節の内旋可動域に制限がある.

解答

1.× ケーブルが長すぎるのが原因である.
2.○ 正しい.
3.× 前腕支持部のトリミングの不良は関係ない.
4.× ソケットがオープンショルダー式であることとは関係ない.
5.× 右側の肩関節の屈曲可動域に制限がある.


【6】車椅子の写真を示す.使われている部品はどれか. 

1.リクライニング式バックサポート
2.開き式フット・レッグサポート
3.デスク型アームサポート
4.ノブ付きハンドリム
5.トグル式ブレーキ

解答

1.× 折りたたみ式バックサポート
2.× 固定式フット・レッグサポート
3.× 標準型アームサポート
4.× 樹脂製ハンドリム
5.○ 正しい.


【7】23歳の男性.プールの飛び込みで頭部を強打し,頸髄損傷(完全麻痺)と診断された.肘関節屈曲は可能で手関節背屈は強い.円回内筋機能は認め,橈側手根伸筋と上腕三頭筋の機能は認めない.手指完全伸展は不可能.Zancolliの四肢麻痺上肢機能分類で最上位の機能残存レベルはどれか. 
1.C6A
2.C6BⅠ
3.C6BⅡ
4.C6BⅢ
5.C7A

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


【8】68歳の女性.脳梗塞で回復期リハビリテーション病院に入院中.作業療法中に図のような状態を示した.考えられる障害はどれか. 

1.観念失行
2.拮抗失行
3.相貌失認
4.脳梁失行
5.連合型視覚失認

解答

1.× 鉛筆の操作ができているので観念失行は考えにくい.
2.× 左手の異常行動がみられていないので拮抗失行は考えにくい.
3.× 物品模写からは相貌失認の有無は判断できない.
4.× 物品模写からは脳梁失行の有無は判断できない.
5.○ 模写が可能であるが物品呼称ができていないので連合型視覚失認である.


【9】55歳の女性.右利き.脳梗塞による左片麻痺.発症15日目のBrunnstrom法ステージは上肢Ⅲ,手指Ⅲ,下肢Ⅲ.歩行中,左膝折れや反張膝はないが軽度の内反尖足を認める.感覚障害および高次脳機能障害を認めない.早期に移動能力を獲得するために最も適切な装具はどれか. 
1.靴型装具
2.硬性膝装具
3.短下肢装具
4.長下肢装具
5.骨盤帯付長下肢装具

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ 左膝折れや反張膝はないが軽度の内反尖足を認めるので短下肢装具が適応となる.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


【10】72歳の男性.糖尿病性腎症.独居.下肢筋力には低下を認めず,ADLは自立している.BMIは30.1.5kmの距離の将棋教室にバスで週2回通っている.腎機能は糸球体濾過量40mL/分/1.73m”²(CKD病期スケールステージ3b:中等度~高度低下)を認めたため入院となった.その他の併存疾患は認めていない.退院時の生活指導で適切なのはどれか. 
1.高蛋白食を勧める.
2.高負荷での筋力増強運動を指導する.
3.Borg指数17の有酸素運動を指導する.
4.将棋教室まで歩いて通うように助言する.
5.家事はヘルパーに依頼するように助言する.

解答

1.× 低蛋白食を勧める.
2.× 低負荷での筋力増強運動を指導する.
3.× Borg指数17は「かなりきつい」レベルなので負荷強度が高すぎる.
4.○ 正しい.
5.× 将棋教室まで入院前と同様の方法で通うように助言する.


【11】62歳の男性.畑で野焼き中に熱傷になったため救急車で搬入された.搬入時の両下肢の熱傷部位を示す.全身の熱傷面積は35%である.熱傷で正しいのはどれか. 

1.疼痛評価が必要である.
2.熱傷深度はⅠ度である.
3.全身症状の観察は必要ない.
4.気道熱傷は予後因子ではない.
5.熱傷面積は予後因子ではない.

解答

1.○ 正しい.
2.× 水泡形成がみられないので熱傷深度はⅢ度である.
3.× 重症熱傷に該当するので全身症状の観察は必要である.
4.× 気道熱傷は予後因子である.
5.× 熱傷面積は予後因子である.


【12】86歳の女性.介護老人保健施設に入所中.トイレで便座から立ち上がる際,突然大量の嘔吐をした.2日前から同施設内で3名のノロウイルス感染症が発生している.ノロウイルスの感染症対策で正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.介助していた職員を隔離する.
2.入所者に手指衛生を指導する.
3.吐物の清拭時に防護具を着用する.
4.全職員に抗ウイルス薬を予防投与する.
5.トイレの手すりの消毒にはアルコールが推奨される.

解答

1.× 介助していた職員の隔離は必要ない.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 全職員への抗ウイルス薬の予防投与は必要ない.
5.× トイレの手すりの消毒には次亜塩素酸ナトリウムや亜塩素酸水が推奨される.


【13】35歳の男性.一人暮らし.銀行員.半年前に仕事のミスがあり,徐々に飲酒量が増えた.酒がなくなると深夜でも買いに出かけた.2週前より無断欠勤が続いており,上司が自宅を訪問すると泥酔していた.上司に伴われて精神科を受診し,作業療法が処方された.健康診断で肝機能障害を指摘されているが,これまでに禁酒の試みはない.現時点で観察される症状で誤っているのはどれか. 
1.渇望
2.抑制喪失
3.離脱症状
4.耐性の増大
5.負の強化への抵抗

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 離脱症状は飲酒中止後から96時間頃にかけてみられるので現時点では観察されない.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


【14】17歳の女子.半年前からダイエットを始め,最近,極端な食事制限をするようになった.身長は156cmで体重は46kgから32kgに減少した.学校で嘔吐して倒れて,その後歩行困難となったため救急外来を受診した.精神科を紹介されて入院となり,精神科作業療法が処方された.導入時の作業療法で最も適切な活動種目はどれか. 
1.料理
2.屋外スポーツ
3.集団対抗ゲーム
4.陶芸の花瓶製作
5.スタンプ模様の革細工

解答

1.× 導入時の料理は衝動的行動に繋がる危険性があるので不適切である.
2.× 導入時の屋外スポーツは過活動になりやすいので不適切である.
3.× 集団対抗ゲームは他者評価を気にするので導入時は個別作業から開始する.
4.× 導入時の陶芸の花瓶製作は過負荷であるので不適切である.
5.○ 正しい.


【15】13歳の男児.中学校入学後クラスでの様子を心配した担任から母親に連絡があり,母親に伴われて精神科に来院した.幼少期から物音および匂いに敏感であったという.成績は上位.鉄道に強い興味があり,同級生はその知識にはじめは関心を示したが,一度話し始めると一方的に自分の興味のある話を続けるため,次第に孤立した.本人は他の生徒との関係に無頓着である.最も考えらえるのはどれか. 
1.うつ病
2.限局性学習障害
3.行為障害
4.自閉症スペクトラム障害
5.選択性緘黙

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 知覚過敏や強いこだわり,コミュニケーションの障害といった特徴がみられているので自閉症スペクトラム障害が疑われる.
5.× 誤り.


【16】38歳の女性.統合失調症.長期入院後,ACTチームによる訪問支援を受けながら一人暮らしを始めた.服薬は自己管理.時折聞こえる幻聴に対処できていたが,部屋は整理整頓できていない.最近,就労希望を受けて,ACTチームの作業療法士が就労支援を担当することになった.作業療法士の対応で最も優先すべきなのはどれか. 
1.幻聴が聞こえる頻度について確認する.
2.本人が望む職種や条件について聞き取る.
3.就労継続支援B型事業所への見学を計画する.
4.部屋の清掃ができるようになってから就労を考えるように促す.
5.就職活動に向けて主治医に服薬について相談することを提案する.

解答

1.× 幻聴が聞こえる頻度について確認するのは対処できているので優先度は低い.
2.○ 正しい.
3.× 就労支援開始時なので就労継続支援B型事業所への見学を計画するのはまだ早い.
4.× 部屋の清掃ができるようになってから就労を考えるよう強要しない.
5.× 就職活動に向けて主治医に服薬について相談することを提案するのは自己管理できているので優先度は低い.


【17】36歳の女性.5か月の乳児の子育て中.1か月前から周囲への興味と関心が低下し,育児がおろそかになってきた.物事の判断が鈍くなり,育児に自信をなくし,ささいなことで不安になった.うつ病と診断され,乳児を実母に預けて入院した.入院後早期に不安の軽減を目的に作業療法が開始された.導入時の作業療法で優先すべき対応はどれか. 
1.運動で体力の増強を図る.
2.趣味をみつけるよう働きかける.
3.子育てに関するアドバイスを行う.
4.集団レクリエーションで気分転換を図る.
5.ゆとりが持てるような日中の過ごし方を話し合う.

解答

1.× 導入時のため運動で体力の増強を図るのはまだ早い.
2.× 導入時のため趣味をみつけるよう働きかけるのはまだ早い.
3.× 子育に関心が向かないようにする.
4.× 導入時のため集団レクリエーションで気分転換を図るのはまだ早い.
5.○ 正しい.


【18】51歳の男性.境界性パーソナリティ障害.見捨てられ不安が強く,職場や家庭での対人関係が不安定であった.ストレスが強くなると自傷行為や暴力行為を繰り返し,ストレスが軽減すると精神科デイケアに安定して通所した.母親がデイケア担当の作業療法士に患者対応のアドバイスを求めた.母親への助言・指導で適切でないのはどれか. 
1.家族会に関する情報提供を行う.
2.家族自身の時間を確保する意義を伝える.
3.患者の言動には一喜一憂しないように伝える.
4.自傷行為の予防のために常時監視するように促す.
5.家族への暴力行為があるときはその場を離れるように助言する.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 自傷行為には注目しないように伝える.
5.○ 正しい.


【19】70歳の男性.統合失調症.数回の入院歴があるが,精神科デイケアを利用しながら独居生活を継続していた.半年前に脳梗塞を発症し,軽度の右片麻痺を呈した.最近,体力低下が原因でデイケアへの通所回数が減り,「家事ができなくなった」と訴えた.今後,独居生活が困難になることが予想された.現時点で,精神科デイケアの担当作業療法士が優先して検討すべきものはどれか. 
1.精神科病院への入院
2.介護保険サービスの利用
3.同行援護のサービス利用
4.重度認知症患者デイケアの利用
5.障害者地域生活支援センターの見学

解答

1.× 精神症状が増悪していないので精神科病院への入院の検討は必要ない.
2.○ 体力低下が原因で独居生活が困難になることが予想されるので介護保険サービスの利用を優先して検討する.
3.× 視覚障害はないので同行援護のサービス利用の検討は必要ない.
4.× 認知症症状はないので重度認知症患者デイケアの利用の検討は必要ない.
5.× 独居生活を継続しているので障害者地域生活支援センターの見学の検討は必要ない.


【20】80歳の男性.3年前にAlzheimer型認知症と診断された.妻の介護で在宅生活を続けてきたが,夜間不眠,妄想と興奮が顕著となり入院治療を受けた.その後,症状が落ち着き,在宅復帰の前段階として介護老人保健施設に入所した.この入所者の行動・心理症状の評価で適切なのはどれか. 
1.ADAS
2.CDR
3.FAB
4.FAST
5.NPI

解答

1.× ADASはアルツハイマー型認知症の認知機能検査である.
2.× CDRは認知症の重症度評価である.
3.× FABは遂行機能障害の評価法である.
4.× FASTはアルツハイマー病の重症度評価である.
5.○ NPIは認知症のBPSD評価である.


【21】理学療法士及び作業療法士法で正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.作業療法の診療報酬に関する規定がある.
2.作業療法士免許は内閣総理大臣から交付される.
3.国家試験に合格した日から業務を行うことができる.
4.作業療法は社会的適応能力の回復を図るために行われる.
5.正当な理由がある場合は業務上の秘密を他に伝えることができる.

解答

1.× 理学療法士及び作業療法士法には診療報酬に関する規定がない.
2.× 作業療法士免許は厚生労働大臣が交付する.
3.× 国家試験合格後の作業療法士名簿登録及び免許証交付時から作業療法業務が可能である.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


【22】情報収集項目とICFの構成要素の組合せで正しいのはどれか. 
1.教育歴 ――― 環境因子
2.睡眠機能 ――― 個人因子
3.家族の態度 ――― 活動と参加
4.日課の遂行 ――― 心身機能・身体構造
5.介護保険サービス ――― 環境因子

解答

1.× 睡眠機能 ――― 心身機能
2.× 睡眠機能 ――― 心身機能
3.× 家族の態度 ――― 環境因子
4.× 日課の遂行 ――― 活動と参加
5.○ 正しい.


【23】1,000名を対象に糖尿病とうつ症状のGeriatric Depression Scaleとの関連性を調査した.うつ症状について糖尿病のあり群となし群の比較を統計学的に検定する方法で最も適切なのはどれか.ただし,集積されたデータは正規分布に従う. 
1.t検定
2.χ²検定
3.Kruskal-Wallis検定
4.Mann-Whitney検定
5.Wilcoxon符号付順位検定

解答

1.○ 正規分布を示す連続変数の2群間の差の検定なのでt検定が適応となる.
2.× χ²検定は計数データを検定する.
3.× Kruskal-Wallis検定は対応のない正規分布を示さない連続変数の3群以上の差を検定する.
4.× Mann-Whitney検定は対応のない正規分布を示さない連続変数の2群間の差を検定する.
5.× Wilcoxon符号付順位検定は対応があり正規分布を示さない連続変数の2群間の差を検定する.


【24】身体障害者障害程度等級表の肢体不自由における上肢の等級で1級はどれか. 
1.一上肢の上腕の2分の1以上で欠くもの
2.両上肢のすべての指を欠くもの
3.両上肢を手関節以上で欠くもの
4.一上肢の機能を全廃したもの
5.両上肢の機能の著しい障害

解答

1.× 一上肢の上腕の2分の1以上で欠くものは2級である.
2.× 両上肢のすべての指を欠くものは2級である.
3.○ 正しい.
4.× 一上肢の機能を全廃したものは2級である.
5.× 両上肢の機能の著しい障害は2級である.


【25】作業の選択の要素で誤っているのはどれか. 
1.使役
2.時間
3.運動範囲
4.対人交流
5.素材の特性

解答

1.× 誤り.
2.○ 時間は基礎項目に含まれる.
3.○ 運動範囲は運動技能の項目に含まれる.
4.○ 対人交流は交流・コミュニケーションの項目に含まれる.
5.○ 素材の特性は道具・材料の項目に含まれる.


【26】障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(障害者総合支援法)の対象者で平成25年4月より追加されたのはどれか. 
1.難病患者
2.発達障害児
3.身体障害児・者
4.精神障害児・者
5.知的障害児・者

解答

1.○ 正しい.
2.× 発達障害児は平成22年12月より追加された.
3.× 平成17年の障害者自立支援法制定により3障害(身体障害,知的障害,精神障害)を一元化した.
4.× 平成17年の障害者自立支援法制定により3障害(身体障害,知的障害,精神障害)を一元化した.
5.× 平成17年の障害者自立支援法制定により3障害(身体障害,知的障害,精神障害)を一元化した.


【27】高次脳機能検査の一部を図に示す.このような図版が含まれるのはどれか. 

1.BADS
2.BIT
3.FAB
4.SLTA
5.WAIS-Ⅳ

解答

1.○ 正しい.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


【28】近時記憶検査で適切なのはどれか.2つ選べ. 
1.CAT
2.TMT
3.RAVLT
4.ハノイの塔
5.三宅式記銘力検査

解答

1.× CATは注意機能検査である.
2.× TMTは注意機能検査である.
3.○ 正しい.
4.× ハノイの塔は手続き記憶の検査である.
5.○ 正しい.


【29】身体計測の種類と計測方法の組合せで正しいのはどれか. 
1.上肢長 ――― 肩峰から母指先端までの直線距離
2.前腕長 ――― 上腕骨内側上顆から橈骨茎突点までの直線距離
3.手の幅 ――― 第2中手骨頭の橈側端と第5中手骨骨頭の尺側端との直線距離
4.大腿長 ――― 大転子から大腿骨内側上顆との直線距離
5.下腿長 ――― 脛骨点から踵点までの直線距離

解答

1.× 上肢長 ――― 肩峰から中指の指先端までの直線距離
2.× 前腕長 ――― 上腕骨外側上顆から橈骨茎突点までの直線距離
3.○ 正しい.
4.× 大腿長 ――― 大転子から大腿骨外側上顆との直線距離
5.× 下腿長 ――― 脛骨点から踵果までの直線距離


【30】感覚検査で正しいのはどれか. 
1.温度覚検査に氷を使用する.
2.痛覚検査はピンで皮膚をこする.
3.立体識別覚検査に鈴を使用する.
4.位置覚検査は指腹と爪をつまみ動かす.
5.振動覚検査は音叉を皮膚の骨突出部に当てる.

解答

1.× 温度覚検査は10℃の冷水を用いる.
2.× 痛覚検査はピン(先は丸くしたもの)で皮膚に軽く触れる.
3.× 立体識別覚検査で鈴は音が生じるので使用しない.
4.× 位置覚検査は指の側面をつまみ動かす.
5.○ 正しい.


【31】腱反射における筋と神経の組合せで正しいのはどれか. 
1.腓腹筋 ――― 腓骨神経
2.腕橈骨筋 ――― 正中神経
3.上腕二頭筋 ――― 筋皮神経
4.上腕三頭筋 ――― 腋窩神経
5.大腿四頭筋 ――― 閉鎖神経

解答

1.× 腓腹筋 ――― 脛骨神経
2.× 腕橈骨筋 ――― 橈骨神経
3.○ 正しい.
4.× 上腕三頭筋 ――― 橈骨神経
5.× 大腿四頭筋 ――― 大腿神経


【32】正常の運動発達で獲得する年齢が最も高いのはどれか.2つ選べ. 
1.座位
2.高這い
3.寝返り
4.飛行機肢位
5.つかまり立ち

解答

1.× 座位は8か月で獲得する.
2.○ 高這いは9か月で獲得する.
3.× 寝返りは5~6か月で獲得する.
4.× 飛行機肢位は5か月で獲得する.
5.○ つかまり立ちは8~10か月で獲得する.


【33】立位姿勢時の重心で正しいのはどれか. 
1.重心は閉眼すると後方に移動する.
2.重心動揺は閉眼時において減少する.
3.重心動揺は左右より前後方向が小さい.
4.重心線は膝関節中心の後方1~2cmを通る.
5.重心動揺面積は老年期には加齢に伴い増大する.

解答

1.× 重心は閉眼すると前方に移動する.
2.× 重心動揺は閉眼時において増大する.
3.× 重心動揺は前後より左右方向が小さい.
4.× 重心線は膝関節中心の前方1~2cmを通る.
5.○ 正しい.


【34】Barthel Indexで「部分介助」の判定がない項目はどれか. 
1.更衣
2.食事
3.整容
4.階段昇降
5.トイレ動作

解答

1.× 更衣はBarthel Indexで「自立」と「部分介助」の項目がある.
2.× 食事はBarthel Indexで「自立」と「部分介助」の項目がある.
3.○ 整容はBarthel Indexで「自立」のみの項目である.
4.× 階段昇降はBarthel Indexで「自立」と「部分介助」の項目がある.
5.× トイレ動作はBarthel Indexで「自立」と「部分介助」の項目がある.


【35】MTDLPで正しいのはどれか. 
1.遂行度を聞き取る.
2.家族に聞き取りを行う.
3.ICIDHの視点を用いている.
4.精神障害患者には通用しない.
5.ADLに関する客観的な評価は用いない.

解答

1.× MTDLPは生活行為を聞き取る.
2.○ 正しい.
3.× MTDLPはICFの視点を用いている.
4.× MTDLPは精神障害患者にも通用する.
5.× MTDLPはADLに関する客観的な評価は用いる.


【36】関節リウマチ患者の日常生活の評価に用いられるのはどれか. 
1.Larsen分類
2.Lansbury指数
3.Steinbrockerのクラス分類
4.DAS28(disease activity score 28)
5.AIMS(Arthritis Impact Measurement Scale)

解答

1.× Larsen分類は関節リウマチのエックス線による骨関節破壊の程度を示す.
2.× Lansbury指数は関節リウマチの関節炎の活動性の程度を示す.
3.○ 正しい.
4.× DAS28(disease activity score 28)は関節リウマチの疾患活動性指標である.
5.× AIMS(arthritic impact measurement scale)は関節リウマチのQOL評価である.


【37】疾患と支援機器の組合せで最も適切なのはどれか. 
1.アテトーゼ型脳性麻痺 ――― リーチャー
2.片麻痺 ――― キーボードカバー
3.関節リウマチ ――― 台付き爪切り
4.第2腰髄完全損傷 ――― スライディングボード
5.Parkinson病 ――― BFO

解答

1.× 関節リウマチ ――― リーチャー
2.× 脊髄小脳変性症 ――― キーボードカバー
3.○ 正しい.
4.× 頸髄損傷 ――― スライディングボード
5.× 頸髄損傷 ――― BFO


【38】術後せん妄への対応で誤っているのはどれか. 
1.視力補正
2.脱水補正
3.見当識への刺激
4.早期からの運動
5.夜間の完全消灯

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 夜間は薄明りにする.


【39】精神科作業療法の診療報酬制度で正しいのはどれか. 
1.実施時間は患者1人当たり1単位20分である.
2.屋外において作業療法を実施することができる.
3.作業療法に要する材料費は患者の個人負担とする.
4.1人の作業療法士の取り扱い患者は1日75人である.
5.集団作業療法の実施内容は,個々の患者の診療録には記載しない.

解答

1.× 実施時間は患者1人当たり1日につき2時間を標準とする.
2.○ 正しい.
3.× 作業療法に要する材料費は当該保険医療機関の負担とする.
4.× 1人の作業療法士の取り扱い患者は概ね25人を1単位として1日2単位50人以内を標準とする.
5.× 集団作業療法の実施内容は,その要点を個々の患者の診療録等に記載する.


【40】精神科作業療法のインテイク面接(初回面接)で適切なのはどれか. 
1.作業療法の目的を説明する.
2.幻聴がある場合は面接を中止する.
3.ベッドサイドでの実施が基本である.
4.緊張が強い患者の場合は対面同位法で行う.
5.作業療法士自身の詳細な個人情報を説明する.

解答

1.○ 正しい.
2.× 幻聴がある場合でも面接は実施できる.
3.× ベッドサイドでも実施が可能である.
4.× 緊張が強い患者の場合は直角法で行う.
5.× 作業療法士自身の詳細な個人情報は説明しない.


【41】Rehabの説明で誤っているのはどれか. 
1.全般的行動は,最重度・中程度・最軽度の3点の指標をもつVASで評価する.
2.第1部の逸脱行動の評価では,行動が病的体験に基づくかを問題にしない.
3.第2部の全般的行動のサブカテゴリーは各3項目で構成されている.
4.評価者は1週間以上の直接行動観察が必要である.
5.評価可能な対象は精神障害者全般である.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 第2部の全般的行動のサブカテゴリーは社会的活動性6項目,言葉のわかりやすさ2項目,セルフケア5項目,社会生活の技能3項目で構成されている.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


【42】疾患と症状の組合せで適切なのはどれか.2つ選べ. 
1.概日リズム障害 ――― 夜更かし
2.睡眠関連摂食障害 ――― 拒食
3.睡眠時無呼吸症候群 ――― 睡眠発作
4.ナルコレプシー ――― カタレプシー
5.むずむず脚症候群 ――― 異常感覚

解答

1.○ 正しい.
2.× 睡眠関連摂食障害 ――― 大食
3.× 睡眠時無呼吸症候群 ――― 眠気
4.× ナルコレプシー ――― 睡眠発作
5.○ 正しい.


【43】Alzheimer型認知症に特徴的なのはどれか. 
1.階段状に進行する.
2.錐体外路症状を伴う.
3.まだら認知症である.
4.地誌的見当識障害がある.
5.末期まで病識は保たれる.

解答

1.× 階段状に進行するのは脳血管認知症に特徴的である.
2.× 錐体外路症状を伴うのはLewy小体型認知症に特徴的である.
3.× まだら認知症は脳血管認知症に特徴的である.
4.○ 正しい.
5.× 初期まで病識は保たれる.


【44】終末期がん患者が死を迎える際に経験する5段階の心理過程で,第3段階にあたるのはどれか. 
1.怒り
2.受容
3.否認
4.抑うつ
5.取り引き

解答

1.× 怒りはKübler-Ross,E.の死の受容過程の第2段階にあたる.
2.× 受容はKübler-Ross,E.の死の受容過程の第5段階にあたる.
3.× 否認はKübler-Ross,E.の死の受容過程の第1段階にあたる.
4.× 抑うつはKübler-Ross,E.の死の受容過程の第4段階にあたる.
5.○ 正しい.


【45】回復期前期(亜急性期が終わり現実感が少し回復し始めた段階)の統合失調症患者に対する作業療法の目的で最も適切なのはどれか. 
1.休息の援助
2.現実への移行準備
3.社会生活リズムの習得
4.身体感覚の回復
5.対人交流技能の改善・習得

解答

1.× 休息の援助は亜急性期の作業療法の目的である.
2.× 現実への移行準備は亜急性期の作業療法の目的である.
3.× 社会生活リズムの習得は維持期の作業療法の目的である.
4.○ 身体感覚の回復は回復期前期の作業療法の目的である.
5.× 対人交流技能の改善・習得は回復期後期の作業療法の目的である.


【46】うつ病の復職支援の説明で正しいのはどれか. 
1.公務員はリワークを目的とした精神科デイケアの利用対象外である.
2.試し出勤(リハビリ出勤)とは産業保健スタッフ同伴での出勤である.
3.地域障害者職業センターのリワーク支援は病状の回復を目的とする.
4.急性期での安静・休養が終わり次第,リワークプログラムを導入する.
5.リワークで実施されているプログラムには教育プログラムが含まれる.

解答

1.× 公務員はリワークを目的とした精神科デイケアの利用対象である.
2.× 試し出勤(リハビリ出勤)とは正式な職場復帰の前に模擬出勤,通勤訓練,試し出勤などにより職場復帰の準備を行うことである.
3.× 地域障害者職業センターのリワーク支援は職場復帰を目的とする.
4.× 急性期での安静・休養後は体力の回復を図り生活リズムを構築する.
5.○ 正しい.


【47】自殺の二次予防はどれか. 
1.自死遺族へのグループケア
2.住民参加型健康教室の企画
3.うつ病パンフレットの全戸配布
4.自殺念慮者に対する精神的ケア
5.傾聴ボランティア養成講座の開催

解答

1.× 自死遺族へのグループケアは三次予防である.
2.× 住民参加型健康教室の企画は一次予防である.
3.× うつ病パンフレットの全戸配布は一次予防である.
4.○ 正しい.
5.× 傾聴ボランティア養成講座の開催は一次予防である.


【48】心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律(心神喪失者等医療観察法)で継続的に関与するケアマネージャーの役割を担うのはどれか. 
1.鑑定医
2.検察官
3.裁判官
4.社会復帰調整官
5.精神保健参与員

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 心神喪失者等医療観察法で継続的に関与するケアマネージャーの役割を担うのは社会復帰調整官である.
5.× 誤り.


【49】就労支援の制度の説明で適切なのはどれか. 
1.就労定着支援の対象は就労してから6か月経過した者である.
2.ストレスチェックで高ストレス者に該当した者を対象とする.
3.障害者雇用率には障害者手帳を所持しない難病患者が含まれる.
4.作業療法士が企業訪問した場合は訪問リハビリテーションで算定する.
5.両立支援コーディネーターは支援対象者の代理として関係者と交渉を行う.

解答

1.○ 正しい.
2.× ストレスチェックは労働安全衛生法に基づくもので就労支援の制度とは別である.
3.× 障害者雇用率には障害者手帳を所持しない難病患者は含まれない.
4.× 作業療法士が企業訪問した場合は訪問リハビリテーションで算定できない.
5.× 両立支援コーディネーターは,患者・家族と医療側と企業側の3者間をつないで必要な支援をコーディネートする.


【50】臨床実習施設で職員からハラスメントを受けた場合,学生の対応で最も適切なのはどれか. 
1.詳細は記録せず口頭で報告する.
2.養成校の実習担当教員に相談する.
3.自分がハラスメントを受けた原因を振り返る.
4.ハラスメントをした相手との距離は変えない.
5.自分が不安に感じた言動を相手に悟られないようにする.

解答

1.× 詳細は記録して報告する.
2.○ 自分がハラスメントを受けた原因を振り返る必要はない.
3.× 自分がハラスメントを受けた原因を振り返る必要はない.
4.× ハラスメントをした相手との距離をとる.
5.× 自分が不安に感じた言動を相手に把握してもらう.


 | 【OT国試過去問】 | 午前51~100