〈第56回 OT国試 午後44〉
統合失調症について正しいのはどれか.
1.症状寛解後は薬物治療を中止する.
2.家族心理教育を行うことで再発率が低下する.
3.精神病未治療期間の長短は予後と無関係である.
4.服薬自己管理の練習は急性増悪期から開始する.
5.障害者試行雇用〈トライアル雇用〉の対象にならない.
解答
1.× 症状寛解後も薬物治療を継続する.
2.○ 正しい.
3.× 精神病未治療期間が長期であるほど予後不良である.
4.× 統合失調症の服薬自己管理の練習は回復期以降から開始する.
5.× 統合失調症は障害者試行雇用の対象となる.
〈第46回 OT国試 午後42〉
統合失調症の作業療法で,患者が最も混乱しやすいのはどれか.
1.担当者の識別
2.作業の手順
3.活動の時間
4.作業の場所
5.道具の用途
解答
1.× 誤り.
2.○ 認知機能の低下から作業手順について混乱を起こしやすい.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第47回 OT国試 午前45〉
認知機能障害の強い統合失調症患者に対する作業指導で工夫する点はどれか.
1.言語説明を増やす.
2.工程見本を増やす.
3.作業工程を増やす.
4.作業時間を増やす.
5.道具の種類を増やす.
解答
1.× 言語説明を減らす.
2.○ 正しい.
3.× 作業工程を減らす.
4.× 作業時間を減らす.
5.× 道具の種類を減らす.
〈第50回 OT国試 午後44〉
長期入院後の統合失調症患者の就労における作業内容として適切なのはどれか.
1.対人交流が多い.
2.精密な作業を含む.
3.勤務時間の変更が多い.
4.スピードを求められない.
5.自身の判断で手順を決められる.
解答
1.× 対人交流の少ない就労環境が適切である.
2.× あまり精密なものを含まない作業内容が適切である.
3.× 勤務時間が一定の就労環境が適切である.
4.○ 正しい.
5.× 決められた手順の作業内容が適切である.
〈第47回 OT国試 午後20〉
52歳の男性.統合失調症.精神科病院に5年間入院している.作業療法が開始され,作業遂行の特徴と問題解決技能とを評価する目的で,箱づくり法を行うことになった.箱の作成過程で患者から見本提示の希望があった場合,見本を段階的に提示する順序で正しいのはどれか.※A:展開見本,B:展開図切りとり見本,C:仮組立て見本,D:完成見本
1.A → B → C → D
2.B → C → D → A
3.C → D → A → B
4.D → A → B → C
5.A → C → B → D
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 見本提示の順序はD:完成見本 → A:展開図見本 → B:切り取った展開図見本 → C:仮の組み立て見本の順に提示する.
5.× 誤り.
Back | 【第7章 精神障害作業療法学 目次】 | Next