〈第59回 PT国試 午前29〉
ICFで正しいのはどれか.
1.障害のある人を対象とした分類である.
2.ICIDHとは相互補完的な分類である.
3.健康状態は構成要素のひとつである.
4.社会モデルに依拠している.
5.倫理的ガイドラインがある.
解答
1.× ICFはすべての人を対象とした分類である.
2.× ICD-10と相互補完的な分類である.
3.× ICFの構成要素は心身機能・身体構造,活動・参加,環境因子と個人因子である.
4.× ICFは医学モデルと社会モデル」の統合に依拠している.
5.○ 正しい.
〈第56回 PT国試 午後21〉
ICFで正しいのはどれか.2つ選べ.
1.各構成要素は相互に関連している.
2.障害を有した人のみが対象である.
3.ICFコアセットでは全コードを評価する.
4.ライフスタイルは環境因子の1つである.
5.活動と参加の第一評価点は実行状況を表す.
解答
1.○ 正しい.
2.× ICFはすべての人が対象である.
3.× ICFコアセットはICFの全体版から選択された項目を評価する.
4.× ライフスタイルは個人因子の1つである.
5.○ 正しい.
〈第57回 PT国試 午後45〉
ICFコアセットについて正しいのはどれか.
1.一般セットと包括セットの2種類がある.
2.一般セットは簡素な評価の際に対応する.
3.包括セットはICFの全コードを評価する.
4.国際疾病分類(ICD)と同様の目的で使用される.
5.現在開発されているコアセットの1つに脳卒中用がある.
解答
1.× 一般セットと包括セット,短縮セットの3種類がある.
2.× 短縮セットが簡素な評価の際に対応する.
3.× 包括セットはICFの全コードから抜粋した項目を評価する.
4.× 国際生活機能分類(ICF)と同様の目的で使用される.
5.○ 正しい.
〈第52回 PT国試 午後46〉
ICFの脳卒中Brief core setに含まれるのはどれか.
1.歩行
2.痛みの感覚
3.運動耐容能
4.関節の可動性
5.レクリエーションとレジャー
解答
1.○ 正しい.
2.× 痛みの感覚はICFの脳卒中Brief core setに含まれない.
3.× 運動耐容能はICFの脳卒中Brief core setに含まれない.
4.× 関節の可動性はICFの脳卒中Brief core setに含まれない.
5.× レクリエーションとレジャーはICFの脳卒中Brief core setに含まれない.
〈第55回 PT国試 午前22〉
ICFの評価点とその内容の組合せで正しいのはどれか.
1.活動と参加の能力の評価点 ――― 促進あるいは阻害する程度
2.環境因子の第一評価点 ――― 個人の遂行能力
3.身体構造の第一評価点 ――― 機能障害の程度や大きさ
4.身体構造の第二評価点 ――― 各身体部位における変化の性質
5.身体機能の第一評価点 ――― 構造障害の程度や大きさ
解答
1.× 活動と参加の能力の評価点 ――― 実行状況と能力
2.× 環境因子の第一評価点 ――― 促進あるいは阻害する程度
3.× 身体構造の第一評価点 ――― 構造障害の程度や大きさ
4.○ 正しい.
5.× 心身機能の第一評価点 ――― 構造障害の程度や大きさ
〈第58回 PT国試 午前21〉
ICFの評価点で正しいのはどれか.
1.心身機能の第一評価点は障害の性質を示す.
2.身体構造の第二評価点は障害の部位を示す.
3.活動と参加の第一評価点は実行状況での困難度を示す.
4.活動と参加の第二評価点は支援ありでの能力の困難度を示す.
5.環境因子の第一評価点の+記号は阻害因子を示す.
解答
1.× 心身機能の第一評価点は機能障害の程度を示す.
2.× 身体構造の第二評価点は構造障害の性質を示す.
3.○ 正しい.
4.× 活動と参加の第二評価点は支援なしでの能力の困難度を示す.
5.× 環境因子の第一評価点の+記号は促進因子を示す.
〈第51回 PT国試 午前45〉
ICFで身体構造・心身機能の第一評価点(小数点1桁)が示すのはどれか.
1.障害の程度や大きさ
2.阻害因子の有無
3.障害された範囲
4.時間的な経過
5.実行状況
解答
1.○ 正しい.
2.× 阻害因子の有無は環境因子の第一評価点で示す.
3.× 障害された範囲を示す評価点は存在しない.
4.× 時間的な経過を示す評価点は存在しない.
5.× 実行状況は活動と参加の第一評価点で示す.
〈第50回 PT国試 午後48〉
国際生活機能分類(ICF)において,活動・参加の第一評価点で示されるのはどれか.
1.促進因子
2.実行状況
3.阻害因子
4.支援なしの能力
5.支援ありの能力
解答
1.× 環境因子の第一評価点で+記号が用いられた場合には促進因子を示す.
2.○ 正しい.
3.× 環境因子の第一評価点で小数点が用いられた場合には阻害因子を示す.
4.× 支援なしの能力は活動・参加の第二評価点で示される.
5.× 支援ありの能力は活動・参加の第三評価点で示される.
〈第47回 PT国試 午後21〉
ICFのコード分類で,d「活動・参加」の第1評価点(小数点以下第1位の数値)が示す困難度はどれか.
1.能力
2.実行状況
3.心身機能の影響
4.個人因子の影響
5.環境が与える影響
解答
1.× 能力はd「活動・参加」の第2評価点(小数点以下第2位の数値)が示す.
2.○ 正しい.
3.× 心身機能の影響を示す評価点は存在しない.
4.× 個人因子の影響を示す評価点は存在しない.
5.× 環境が与える影響を示す評価点は存在しない.
〈第45回 PT国試 午前45〉
国際生活機能分類(ICF)に基づく活動と参加の評価で正しいのはどれか.2つ選べ.
1.「態度」は評価項目に含まれる.
2.「支援と関係」は評価項目に含まれる.
3.d(domain)で始まるコードで分類される.
4.「能力」は標準的な生活機能レベルを示す.
5.「実行状況」は個人が現在の環境で行っている活動や参加を示す.
解答
1.× 「態度」は環境因子の評価項目に含まれる.
2.× 「支援と関係」は環境因子の評価項目に含まれる.
3.○ 正しい.
4.× 「能力」はある課題や行為を遂行する個人の能力を示す.
5.○ 正しい.
〈第42回 PT国試 午前46〉
国際生活機能分類(ICF)で「活動」に含まれる項目はどれか.
1.四肢の筋力
2.言語表出
3.心機能
4.歩行
5.嚥下
解答
1.× 四肢の筋力は心身機能に含まれる.
2.× 言語表出は心身機能に含まれる.
3.× 心機能は心身機能に含まれる.
4.○ 正しい.
5.× 嚥下は心身機能に含まれる.
〈第44回 PT国試 午前94〉
国際生活機能分類(ICF)における環境因子はどれか.
1.対人関係
2.支援と関係
3.運動・移動
4.学習と知識の応用
5.コミュニケーション
解答
1.× 対人関係は活動と参加に含まれる.
2.○ 正しい.
3.× 運動・移動は活動と参加に含まれる.
4.× 学習と知識の応用は活動と参加に含まれる.
5.× コミュニケーションは活動と参加に含まれる.
〈第59回 PT国試 午後26〉
ICFの環境因子はどれか.
1.職業歴
2.屋外の移動
3.本人の性別
4.信仰する宗教
5.利用可能な保健サービス
解答
1.× 職業歴は個人因子である.
2.× 屋外の移動は活動と参加に含まれる.
3.× 本人の性別は個人因子である.
4.× 信仰する宗教は個人因子である.
5.○ 正しい.
〈第50回 PT国試 午前46〉
国際生活機能分類(ICF)における第1レベルまでの分類で環境因子はどれか.2つ選べ.
1.態度
2.対人関係
3.家庭生活
4.支援と関係
5.コミュニティライフ・社会生活・市民生活
解答
1.○ 正しい.
2.× 対人関係は活動と参加の第1レベルまでの分類である.
3.× 家庭生活は活動と参加の第1レベルまでの分類である.
4.○ 正しい.
5.× コミュニティライフ・社会生活・市民生活は活動と参加の第1レベルまでの分類である.
〈第53回 PT国試 午前48〉
脳卒中後の在宅高齢者について,ICFにおける活動の評価に最も関連する情報はどれか.
1.住環境
2.家族関係
3.認知機能
4.外出時の交通手段
5.活用可能なインフォーマルサービスの有無
解答
1.× 住環境はICFにおける環境因子の評価に最も関連する情報である.
2.× 家族関係はICFにおける環境因子の評価に最も関連する情報である.
3.× 認知機能はICFにおける心身機能の評価に最も関連する情報である.
4.○ 正しい.
5.× 活用可能なインフォーマルサービスの有無はICFにおける環境因子の評価に最も関連する情報である.
〈第43回 PT国試 午前54〉
国際生活機能分類(ICF)の活動制限に対するアプローチとして正しいのはどれか.2つ選べ.
1.ミルウォーキー装具装着
2.障害筋の筋力増強
3.利き手交換
4.関節可動域拡大
5.車椅子の練習
解答
1.× ミルウォーキー装具装着は機能障害に対するアプローチである.
2.× 障害筋の筋力増強は機能障害に対するアプローチである.
3.○ 正しい.
4.× 関節可動域拡大は機能障害に対するアプローチである.
5.○ 正しい.
〈第44回 PT国試 午前8〉
80歳の女性.3か月前に居間で尻もちをついた.1か月前に第5腰椎圧迫骨折と診断され,腰痛が持続している.現在は促せば1㎞以上の歩行が可能だが,日ごろは転びそうな感じがするため自宅内での生活を送っている.ICF(国際生活機能分類)に基づく記載の組合せで誤っているのはどれか.
1.個人因子 ――― 外向性の中等度の障害
2.心身機能 ――― 転倒感の中等度の機能障害
3.身体構造 ――― 腰部脊柱の中等度の構造障害
4.活動 ――― 自宅内の移動(能力)が可能(困難なし)
5.活動 ――― 長距離歩行(能力)が可能(困難なし)
解答
1.× 心身機能 ――― 外向性の中等度の障害
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
Back | 【第2章 理学療法の基本 目次】 | Next