第2章 理学療法の基本 05)保健・予防 ①産業理学療法

〈第51回 PT国試 午前48〉

我が国の産業衛生について正しいのはどれか. 
1.死亡災害は平成20年以降半減している.
2.メンタルヘルス不調による休職者の復職率は10%程度である.
3.4日以上の休業事由で最も多いのは,転倒による死傷災害である.
4.体調不良であるが出勤する〈presenteeism〉割合は諸外国に比べて少ない.
5.職場における腰痛予防対策指針では重量物の扱いの具体的な記載はない.

解答

1.× 死亡災害は長期的には減少傾向にあるが,平成20年1,268人→平成27年972人と半減には至っていない(平成27年の労働災害発生状況).
2.× 我が国のメンタルヘルス不調による休職者の復職率は51.1%程度(平成25年労働安全衛生調査)である.
3.○ 正しい.
4.× 我が国の体調不良であるが出勤する〈presenteeism〉割合は諸外国に比べて多い.
5.× 職場における腰痛予防対策指針には重量物の扱いの具体的な記載がある.


〈第52回 PT国試 午前37〉

工場生産労働者の腰痛対策として,産業理学療法の観点から優先度が低いのはどれか. 
1.作業姿勢の評価
2.作業方法の変更
3.職場の配置転換
4.ストレスの軽減
5.労働生産性の維持

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 職場の配置転換は,工場生産労働者の腰痛対策として,産業理学療法の観点から優先度が低い.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第57回 PT国試 午後48〉

発症が労働衛生環境に関連しないのはどれか. 
1.じん肺
2.腰痛症
3.頸肩腕症候群
4.レイノー症候群
5.大腿骨頭すべり症

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 大腿骨頭すべり症は小児期に大腿骨の近位端が骨端線で離開し,後方に転位する疾患である.


〈第57回 PT国試 午後21〉

厚生労働省「令和元年(2019)人口動態統計」において,死因の第2位はどれか. 
1.肺炎
2.老衰
3.心疾患
4.悪性新生物
5.脳血管疾患

解答

1.× 肺炎は死因の第5位(令和元年人口動態統計)である.
2.× 老衰は死因の第3位(令和元年人口動態統計)である.
3.○ 正しい.
4.× 悪性新生物は死因の第1位(令和元年人口動態統計)である.
5.× 脳血管疾患は死因の第4位(令和元年人口動態統計)である.


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