〈第59回 PT国試 午後48〉
歩行練習中に患者が転倒した場合,最も優先して行うのはどれか.
1.患者の安全確保
2.主治医への報告
3.診療録への記載
4.スタッフへの応援要請
5.バイタルサインの測定
解答
1.○ 歩行練習中に患者が転倒した場合,患者の安全確保→スタッフへの応援要請→バイタルサインの測定→主治医への報告→診療録への記載の順に対応する.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第45回 PT国試 午後49〉
倒れている人を見つけたときに最初に行うのはどれか.なお,倒れた瞬間は目撃しておらず,一見して自発運動はみられない.
1.自動体外式除細動器(AED)を取りに行く.
2.呼吸の有無を確認する.
3.大声で他の人を呼ぶ.
4.人工補助呼吸を行う.
5.意識を確認する.
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ 倒れている人を見つけた場合,意識を確認→大声で他の人を呼ぶ→119番通報と自動体外式除細動器(AED)を要請→呼吸の有無を確認→胸骨圧迫→気道確保→人工補助呼吸→AEDの順に対応する.
〈第46回 PT国試 午前50〉
自動体外式除細動器(AED)を用いた一次救命処置について正しいのはどれか.
1.心肺停止を疑ったら,直ちに除細動を行う.
2.実施者は手袋を装着する必要がある.
3.成人と小児は同じ電極パッドを使用する.
4.AEDによる解析時は患者に触れない.
5.除細動後は速やかに電極パッドをはがす.
解答
1.× 一次救命処置では心肺停止を疑ったら119番通報とAEDの要請をし,呼吸の確認と胸骨圧迫(心臓マッサージ)を行う.AEDが届き次第装着し,自動心電図解析の結果に応じて除細動を行う.
2.× AEDの実施者は手袋を装着する必要がない.
3.× 自動体外式除細動器(AED)実施において,未就学の小児には小児用電極パッドを用いる.
4.○ 正しい.
5.× 除細動後は直ちに胸骨圧迫を再開し,AEDの電源は切らず電極パッドは貼付したままにしておく.
〈第58回 PT国試 午後26〉
救急処置で正しいのはどれか.
1.傷病者を発見した場合は一目散に駆け寄る.
2.傷病者の体をゆすって反応の有無を確認する.
3.応援者への最初の依頼はAEDの手配である.
4.気道異物を探してから胸骨圧迫を開始する.
5.胸骨圧迫は100~120回/分を目安に行う.
解答
1.× 傷病者を発見した場合は一目散に駆け寄らず,周囲の安全を確認する.
2.× 傷病者の体はゆすらず,肩を軽く叩き,大声で呼びかけた際の反応の有無を確認する.
3.× 応援者への最初の依頼は救急対応システムへの通報である.
4.× 脈拍と呼吸を確認し,正常ではないと判断した場合に胸骨圧迫を開始する.
5.○ 正しい.
〈第52回 PT国試 午前22〉
成人に対する一次救命措置で正しいのはどれか.
1.呼吸数を測定する.
2.人工呼吸は10回以上連続して行う.
3.胸骨圧迫は1分間に10回の頻度で行う.
4.人工呼吸は胸が上がる程度の空気を吹き込む.
5.胸骨圧迫は胸が1cm程度沈む強さで圧迫する.
解答
1.× 一次救命措置では意識と呼吸の有無を確認する.
2.× 人工呼吸は2回行う.
3.× 胸骨圧迫は1分間に100~120回の頻度で行う.
4.○ 正しい.
5.× 胸骨圧迫は胸が5cm以上(6cmを超えない)沈む強さで圧迫する.
〈第54回 PT国試 午前38〉
成人に対する一次救命処置で正しいのはどれか.
1.胸骨圧迫は1分間に100~120回のテンポで行う.
2.胸骨圧迫は胸骨が1cm程度沈む強さで圧迫する.
3.AEDによる電気ショック後には胸骨圧迫を行わない.
4.人工呼吸(口対口呼吸)の吹込みは続けて10回以上行う.
5.胸骨圧迫をしながらAEDによる電気ショックを与える.
解答
1.○ 正しい.
2.× 胸骨圧迫は胸骨が5cm以上(6cmを超えない)沈む強さで圧迫する.
3.× AEDによる電気ショック後にも胸骨圧迫を行う.
4.× 人工呼吸(口対口呼吸)の吹込みは2回行う.
5.× 胸骨圧迫をしながらAEDによる電気ショックを与えない.
〈第59回 PT国試 午前40〉
成人の心肺停止に対する1分間あたりの胸骨圧迫の回数で適切なのはどれか.
1.20回
2.50回
3.70回
4.100回
5.130回
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 成人の心肺停止に対する1分間あたりの胸骨圧迫の回数は,胸骨が4~5cm沈む深さで1分間に約100回である.
5.× 誤り.
〈第50回 PT国試 午前20〉
60歳の男性.脳梗塞による片麻痺と高次脳機能障害に対して理学療法を実施している.時折,能力以上の動作を行おうとするために転倒のリスクが指摘されている.理学療法終了後,搬送担当者がわずかに目を離した間に立ち上がりバランスを崩して床に座りこんだが,明らかな打撲や血圧の変化はみられなかった.対応として適切でないのはどれか.
1.家族に経過を説明する.
2.再発防止の具体案を提案する.
3.口頭で速やかに主治医へ報告する.
4.発生した状況を詳細に文書で報告する.
5.理学療法士に責任がないことを明確にする.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 高次脳機能障害と転倒のリスクがあるため,理学療法士は搬送担当者に目を離さないよう徹底する責任がある.
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