第2章 理学療法の基本 04)リスク管理 ①感染対策

〈第59回 PT国試 午前26〉

標準予防策で正しいのはどれか. 
1.患者間の感染防止が主目的である.
2.防護具として滅菌手袋が必須である.
3.患者の汗は感染性があるものとして扱う.
4.使用後の防護具はマスクを最初に除去する.
5.患者周囲の物品に触れた後に手指衛生を行う.

解答

1.× 患者・医療スタッフの感染防止が主目的である.
2.× 標準予防策は防護具として未滅菌手袋を使用する.
3.× 患者の汗は感染性がないものとして扱う.
4.× 使用後の防護具はマスクを最後に除去する.
5.○ 正しい.


〈第57回 PT国試 午前37〉

感染予防の標準予防策(standard Precautions)について正しいのはどれか. 
1.感染症患者のみに対して日常的に実施されるべき感染対策である.
2.歩行練習中に患者が出血した場合は手袋をして対処する.
3.屋外での歩行練習では感染予防対策は不要である.
4.血圧測定を行う前の手指衛生は不要である.
5.マスクはN95を使用する.

解答

1.× 標準予防策はすべての患者に対して日常的に実施されるべき感染対策である.
2.○ 正しい.
3.× 屋外での歩行練習でも感染予防対策は必要である.
4.× 血圧測定を行う前後の手指衛生は必要である.
5.× 標準予防策ではサージカルマスクを使用する.


〈第56回 PT国試 午後50〉

標準予防策〈standard precautions〉において,正しいのはどれか. 
1.手洗いは温水で行う.
2.汗に触れるときは手袋を着用する.
3.感染のある患者のみを対象とする.
4.目の粘膜汚染を防ぐためのゴーグルは眼鏡で代用できる.
5.創傷皮膚に触れてしまったときは,他の部位に触れる前に手洗いをする.

解答

1.× 手洗いは流水で行う.
2.× 汗は感染性病原体に含まれないため,触れるときに手袋の着用は必要ない.
3.× 標準予防策はすべての患者を対象とする.
4.× 目の粘膜汚染を防ぐためのゴーグルは眼鏡で代用できない.
5.○ 正しい.


〈第53回 PT国試 午前50〉

標準予防策〈standard precautions〉において,操作の後だけに手指衛生が必要なのはどれか. 
1.気管吸引
2.血圧測定
3.脈拍測定
4.体温測定
5.ベッド柵の操作

解答

1.× 気管吸引は操作の前後に手指衛生が必要である.
2.× 血圧測定は操作の前後に手指衛生が必要である.
3.× 脈拍測定は操作の前後に手指衛生が必要である.
4.× 体温測定は操作の前後に手指衛生が必要である.
5.○ 正しい.


〈第58回 PT国試 午後49〉

理学療法士が行う院内感染対策として適切でないのはどれか. 
1.手指衛生
2.感染経路の把握
3.ガウンテクニック
4.院内ガイドラインの遵守
5.感染者の病室の配置管理

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 感染者の病室の配置管理は理学療法士が行う仕事でない.


〈第49回 PT国試 午前50〉

理学療法室での感染予防について誤っているのはどれか. 
1.患者ごとに手洗いをする.
2.冬季には室内の湿度を低く保つ.
3.付き添い者の感染にも注意する.
4.自分が感染源にならないように気を配る.
5.手洗い後は使い捨てペーパータオルで手を拭く.

解答

1.○ 正しい.
2.× 感染予防のために,冬季は室内の湿度を適度(50~60%)に保つ.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第56回 PT国試 午前1〉

75歳の女性.誤嚥性肺炎.喀痰培養でMRSAを検出した.マスク,手袋,ガウンを装着し病棟個室で肺理学療法を開始した.感染予策について正しいのはどれか. 
1.N95マスクを装着する.
2.個室のドアは開放してはならない.
3.ガウンは退室時病室内で脱いで廃棄する.
4.退室時手袋を装着したままドアノブに触れて開ける.
5.手袋を装着していれば手指消毒は不要である.

解答

1.× 空気感染の場合はN95マスクを装着し,それ以外はサージカルマスクを着用する.
2.× MRSAは空気感染でないため,個室のドアを開放してもよい.
3.○ 正しい.
4.× 退室時は手袋を外し,手指衛生を実施してからドアノブに触れて開ける.
5.× 手袋を装着していても手指消毒は必要である.


Back | 【第2章 理学療法の基本 目次】 | Next