〈第46回 PT国試 午前24〉
日常の動作では生じにくい筋収縮はどれか.
1.同時収縮
2.静止性収縮
3.求心性収縮
4.遠心性収縮
5.等速性収縮
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 等速性収縮は機器を用いる必要があるため日常の動作では生じにくい.
〈第53回 PT国試 午後23〉
端座位で膝関節を完全伸展位から屈曲した際に生じるのはどれか.
1.前十字靱帯は弛緩する.
2.内側側副靱帯は緊張する.
3.屈曲初期に脛骨は外旋する.
4.内側半月板よりも外側半月板のほうが大きく移動する.
5.屈曲初期にすべり運動が生じ,続いて転がり運動が加わる.
解答
1.× 端座位で膝関節を完全伸展位から屈曲した際に前十字靱帯は緊張する.
2.× 端座位で膝関節を完全伸展位から屈曲した際に内側側副靱帯は弛緩する.
3.× 端座位で膝関節を完全伸展位から屈曲した際に屈曲初期に脛骨は内旋する.
4.○ 正しい.
5.× 端座位で膝関節を完全伸展位から屈曲した際に屈曲初期に転がりが生じ,続いてすべり運動運動が加わる.
〈第46回 PT国試 午後23〉
肩関節から手関節までの運動自由度はどれか.
1.3度
2.4度
3.5度
4.7度
5.11度
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 上肢の自由度は7度(肩関節3度+肘関節1度+前腕1度+手関節2度)である.
5.× 誤り.
〈第45回 PT国試 午前27〉
関節運動とそれを制限する靱帯との組合せで正しいのはどれか.
1.肩鎖関節 ――― 烏口肩峰靱帯
2.脊椎の伸展 ――― 後縦靱帯
3.股関節伸展 ――― 大腿骨頭靱帯
4.膝関節伸展 ――― 膝前十字靱帯
5.足関節内がえし ――― 三角靱帯
解答
1.× 肩鎖関節 ――― 烏口鎖骨靱帯
2.× 脊椎の屈曲 ――― 後縦靱帯
3.× 股関節内転 ――― 大腿骨頭靱帯
4.○ 正しい.
5.× 足関節外がえし ――― 三角靱帯
〈第51回 PT国試 午後34〉
健常人における椅子座位からの立ち上がり動作の運動学的な特徴で正しいのはどれか.
1.体幹前傾後に座圧中心位置は後方へ変位する.
2.離殿までの身体重心の前方移動は膝の屈曲によって起こる.
3.体重心位置の上方への移動は前方のおよそ2倍である.
4.体重心位置の方向制御には二関節筋が関与している.
5.立位になる直前に足圧中心はいったん大きく後方へ変位する.
解答
1.× 立ち上がり動作において体幹前傾後に座圧中心位置は前方へ変位する.
2.× 離殿までの身体重心の前方移動は体幹(股関節)の屈曲によって起こる.
3.× 立ち上がり動作において体重心位置の上方への移動と前方への移動の割合は座り方や椅子の高さによって異なる.
4.○ 正しい.
5.× 立ち上がり動作において足圧中心は離殿後に後方から前方へ変位し,立位になる直前に後方へ変位することはない.
〈第46回 PT国試 午後6〉
健常者が図に示す姿勢からゆっくりと立ち上がる過程で正しいのはどれか.
1.初期の股関節屈曲運動に伴い,体重心は前上方へ移動する.2.殿部離床直後,股関節は最大屈曲位となる.
3.殿部離床直後,体重心の床への投影点は支持基底面の外にある.
4.殿部離床後,膝関節はいったん屈曲する.
5.殿部離床後,足関節は単調に背屈する.
解答
1.× 立ち上がり動作では初期の股関節屈曲運動に伴い体重心は前方へ移動する.
2.○ 正しい.
3.× 立ち上がり動作では殿部離床直後に体重心の床への投影点は支持基底面内にある.
4.× 立ち上がり動作では殿部離床後に膝関節は伸展する.
5.× 立ち上がり動作では殿部離床後,足関節は背屈し,股・膝関節の伸展とともに底屈方向に動く.
〈第56回 PT国試 午前38〉
椅子からの立ち上がり動作を観察したところ,両上肢で大腿前面を支持し,過度に体幹を前傾した状態から殿部離床し,その後体幹を前傾したまま早期に膝関節の伸展が見られた.最後に体幹を伸展し立ち上がりを終了した.この間,顕著な姿勢の動揺は認めなかった.この動作異常が生じている心身機能・身体構造の問題点として最も考えられるのはどれか.
1.無動
2.片麻痺
3.運動失調
4.両下肢筋力低下
5.両股関節伸展可動域制限
解答
1.× 無動はみられない.
2.× 動作に左右差がないため片麻痺は考えられない.
3.× 顕著な姿勢の動揺は認めいため,運動失調は考えられない.
4.○ 両上肢で大腿前面を支持しており,膝伸展後に体幹伸展していることから両下肢筋力低下が考えられる.
5.× 最後に体幹伸展できているため両股関節伸展可動域制限は考えられない.
〈第47回 PT国試 午後28〉
椅子に座ろうとして殿部をつく際に,強い衝撃を伴った.こうした動作となる本質的な原因として正しいのはどれか.ただし,関節可動域自体に制限はないものとする.
1.体幹の前傾が十分でない.
2.足関節の背屈が十分でない.
3.運動初期の体重心の加速が十分でない.
4.大腿四頭筋の求心性筋力の発揮が十分でない.
5.動作中の足圧中心の制御が十分でない.
解答
1.× 誤り.
2.○ 椅子に座ろうとして殿部をつく際に強い衝撃を伴うのは後方重心となっているためであり,その原因として足関節の背屈が十分でないことが考えられる.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第48回 PT国試 午後41〉
健常成人が開脚立位の姿勢から,素早く右足を一歩前へ踏み出そうとしている.右足が離床するまでの足圧中心点の動きに関する説明で正しいのはどれか.
1.右に変位したのちに大きく左へ変位する.
2.最初に左へ大きく変位して右へ少し戻る.
3.徐々に左へ変位する.
4.急速に左へ変位する.
5.正中を保持している.
解答
1.○ 素早く右足を一歩前へ踏み出すためには右足で床を押すため,足圧中心点が右に変位した後に大きく左へ変位する.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第57回 PT国試 午後1〉
プラットホームが後方へ動いたときの姿勢の変化と筋活動を図に示す.外乱に対して最も早く筋活動が観察された筋①に相当するのはどれか.
1.脊柱起立筋
2.前脛骨筋
3.ハムストリングス
4.腓腹筋
5.腹直筋
解答
1.× ④は腹直筋である.
2.× ⑤は前脛骨筋である.
3.× ②はハムストリングスである.
4.○ ①は腓腹筋である.
5.× ③は脊柱起立筋である.
〈第52回 PT国試 午後23〉
立位で外乱による体の前方への傾きを足関節の運動で制御する際,外乱直後に最も活動する筋はどれか.
1.腓腹筋
2.大胸筋
3.腹直筋
4.前脛骨筋
5.大腿四頭筋
解答
1.○ 立位で前方への外乱直後に最も活動する筋は腓腹筋である.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
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