第4章 装具学 05)車椅子 ③処方

〈第47回 PT国試 午前13〉

10歳の男児.脳性麻痺痙直型両麻痺.床上移動は交互性の四つ這いで自立している.移乗は手すりにつかまれば,かろうじて自力で可能である.主な移動手段は車椅子である.車椅子の作製で正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.座面高は床からはい上がれる高さとする.
2.フットレストはスイングアウト式とする.
3.座幅は成長を見越して広くする.
4.背もたれはリクライニング式とする.
5.背もたれの高さは肩の高さまでとする.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 座幅は成長を見越して広くすると姿勢が崩れ座位が不安定になる.
4.× 背もたれは標準型とする.
5.× 背もたれの高さは腋窩高より5~10cm引いた高さとする.


〈第43回 PT国試 午前99〉

車椅子に求められる機能と改造の組合せで正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.段差の容易な乗り越え ――― 小さなキャスター輪を採用
2.容易なキャスター上げ ――― 後輪の車軸を前方へ移動
3.側方安定性の向上 ――― キャンパー角をプラス方向に設定
4.右片麻痺者の使用 ――― 左ブレーキレバーを延長
5.低把持力者の使用 ――― ノブ付きハンドリムを採用

解答

1.× 段差の容易な乗り越え ――― 大きなキャスター輪を採用
2.○ 正しい.
3.× 側方安定性の向上 ――― キャンパー角をマイナス方向に設定
4.× 右片麻痺者の使用 ――― 右ブレーキレバーを延長
5.○ 正しい.


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