〈第46回 PT国試 午前17〉
装具の適応で正しいのはどれか.
1.正中神経麻痺
2.橈骨神経麻痺
3.脊髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)
4.腱板断裂術後
5.上腕骨骨幹部骨折
解答
1.× コックアップスプリントで,高位橈骨神経麻痺に適応となる.
2.× 長対立装具で,高位正中神経麻痺に適応となる.
3.○ 正しい.
4.× functional braceで,上腕骨骨幹部骨折に適応となる.
5.× 肩外転装具で腱板断裂術後に適応となる.
〈第45回 PT国試 午後17〉
21歳の男性.右上腕骨骨折.図に示す領域の知覚が脱失し,運動麻痺がみられる.装着するスプリントで適切なのはどれか.
1.フレクサーヒンジ・スプリント2.Bennett型長対立スプリント
3.Thomasスプリント
4.ナックルベンダー
5.短対立スプリント
解答
1.× フレクサーヒンジ・スプリント(把持装具)はC6機能残存の脊髄損傷に適応となる.
2.× Bennett型長対立スプリントは高位正中神経麻痺に適応となる.
3.○ 正しい.
4.× ナックルベンダーは低位尺骨神経麻痺,MP関節伸展位拘縮に適応となる.
5.× 短対立スプリントは低位正中神経麻痺に適応となる.
〈第56回 PT国試 午前5〉
正中神経麻痺による猿手変形に対する上肢装具はどれか.
1.1
2.2
3.3
4.4
5.5
解答
1.× コックアップ・スプリントは高位橈骨神経麻痺(下垂手)に適応となる.
2.× ナックルベンダーは低位尺骨神経麻痺,MP関節伸展位拘縮に適応となる.
3.× Oppenheimer型装具は高位橈骨神経麻痺(下垂手)に対する装具である.
4.× 逆ナックルベンダーは低位橈骨神経麻痺(下垂指)に適応となる.
5.○ 正しい.
〈第53回 PT国試 午後46〉
末梢神経障害による猿手で使用する装具はどれか.
1.コックアップ・スプリント
2.短対立装具
3.虫様筋カフ
4.手関節駆動式把持装具
5.BFO
解答
1.× コックアップ・スプリントは下垂手に適応となる.
2.○ 正しい.
3.× 虫様筋カフは鷲手に適応となる.
4.× 手関節駆動式把持装具は頸髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)に適応となる.
5.× BFOは頸髄損傷(第4・5頸髄節まで機能残存)に適応となる.
〈第50回 PT国試 午前37〉
尺骨神経麻痺による鷲手変形に対する上肢装具はどれか.
1.ナックルベンダー
2.パンケーキ型装具
3.Thomas型懸垂装具
4.Oppenheimer型装具
5.Rancho型長対立装具
解答
1.○ 正しい.
2.× パンケーキ型装具は脳血管障害の手関節・手指筋緊張亢進による屈曲位拘縮の予防に対する装具である.
3.× Thomas型懸垂装具は高位橈骨神経麻痺(下垂手)に対する装具である.
4.× Oppenheimer型装具は高位橈骨神経麻痺(下垂手)に対する装具である.
5.× Rancho型長対立装具は高位正中神経麻痺(猿手)に対する装具である.
〈第55回 PT国試 午後19〉
66歳の男性.意識障害で右上肢を下に腹臥位で体動困難となっているところを発見された.両膝,両手首,右肘および右前胸部に多発褥瘡を認め,脱水症を伴うことから発症後数日が経過していると考えられた.保存的加療とともに理学療法が開始され,徐々に意識障害が改善すると,入院後1か月で訓練中に右手のしびれを訴え,図のような手を呈した.この患者の右手に適応となるのはどれか.
1.BFO
2.虫様筋カフ
3.短対立装具
4.手関節駆動式把持装具
5.コックアップ・スプリント
解答
1.× BFOは頸髄損傷(第4・5頸髄節まで機能残存)に適応となる.
2.○ 鷲手であることから,虫様筋カフが適応となる.
3.× 短対立装具は低位正中神経麻痺に適応となる.
4.× 手関節駆動式把持装具は頸髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)に適応となる.
5.× コックアップ・スプリントは下垂手に適応となる.
〈第47回 PT国試 午後37〉
上肢の障害と装具の組合せで誤っているのはどれか.
1.肩腱板断裂 ――― 肩外転装具
2.肘関節屈曲位拘縮 ――― ターンバックル式肘装具
3.鷲手 ――― Oppenheimer(オッペンハイマー)型装具
4.スワンネック変形 ――― 指用ナックルベンダー
5.ボタン穴変形 ――― 指用逆ナックルベンダー
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 鷲手 ――― ナックルベンダー
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
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