第4章 装具学 02)体幹装具 ③体幹装具

〈第49回 PT国試 午前40〉

体幹装具について正しいのはどれか. 
1.ダーメンコルセットの下端は骨盤にかからないように装着する.
2.Jewett型装具は体幹後屈の制限を目的とする.
3.Knight型装具は腰椎後屈の制限を目的とする.
4.Williams型装具は体幹前屈の制限を目的とする.
5.Taylor型装具は頸椎から仙椎までの可動域を制限する.

解答

1.× ダーメンコルセットの下端は骨盤にかかるように装着する.
2.× Jewett型装具は体幹前屈の制限を目的とする.
3.○ 正しい.
4.× Williams型装具は体幹伸展・側屈の制限を目的とする.
5.× Taylor型装具は胸腰仙椎の屈曲・伸展の可動域を制限する.


〈第50回 PT国試 午前13〉

60歳の男性.両下肢のしびれと間欠性跛行とを認める.足背動脈の触知は可能で,体幹を前屈することによって歩行が容易となる.症状を改善するのに適している装具はどれか. 
1.Boston型装具
2.Jewett型装具
3.Milwaukee型装具
4.Steindler型装具
5.Williams型装具

解答

1.× Boston型装具はT8以下に頂椎がある側弯に対する装具である.
2.× Jewett型装具は胸椎圧迫骨折,変形性脊椎症,円背に対する装具である.
3.× Milwaukee型装具はT7以上に頂椎がある側弯に対する装具である.
4.× Steindler型装具は胸椎圧迫骨折,変形性脊椎症,円背,胸椎手術後に対する装具である.
5.○ 正しい.


〈第55回 PT国試 午前30〉

胸腰仙椎装具で正しいのはどれか. 
1.後方支柱は棘突起の直上に位置させる.
2.骨盤帯の位置は大転子と腸骨稜の間である.
3.側方支柱は骨盤帯と肩甲間バンドを結合する.
4.胸椎バンドの位置は肩甲骨の下1/3の高さである.
5.腹部前当ての上縁の位置は剣状突起の高さである.

解答

1.× 胸腰仙椎装具の後方支柱は棘突起と上後腸骨棘を避けて左右2本用いる.
2.○ 正しい.
3.× 胸腰仙椎装具の側方支柱は骨盤帯と胸椎バンドを結合する.
4.× 胸椎バンドの位置は肩甲骨下角より2~3cm下方とする.
5.× 腹部前当ての上縁の位置は剣状突起の1~2cm下方とする.


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