第4章 装具学 01)下肢装具 ⑥免荷装具

〈第50回 PT国試 午後38〉

PTB式免荷装具について正しいのはどれか. 
1.歩行あぶみ(パッテン底)は舟状骨の真下に置く.
2.ハムストリングスを圧迫するように装着する.
3.脛骨高原骨折で適応となる.
4.膝蓋骨は荷重部位である.
5.膝関節は固定される.

解答

1.○ 正しい.
2.× PTB式免荷装具は膝蓋靱帯を圧迫するように装着する.
3.× PTB式免荷装具は膝蓋靱帯が荷重部位であるため脛骨高原骨折では用いず,下腿,足部の免荷(下腿骨折,足関節骨折,踵骨骨折など)で適応となる.
4.× PTB式免荷装具は膝蓋靱帯が荷重部位となる.
5.× PTB式免荷装具は膝関節を固定しない.


〈第55回 PT国試 午後40〉

PTB式免荷装具の除圧部位はどれか.2つ選べ. 
1.脛骨内側面
2.脛骨粗面
3.膝蓋靱帯
4.前脛骨筋部
5.腓骨頭

解答

1.× 脛骨内側面はPTB式免荷装具の荷重部位である.
2.○ PTB式免荷装具の除圧部位は脛骨粗面,脛骨稜,脛骨顆部の前面部,腓骨頭,ハムストリングスの走行である.
3.× 膝蓋靱帯はPTB式免荷装具の荷重部位である.
4.× 前脛骨筋部はPTB式免荷装具の荷重部位である.
5.○ PTB式免荷装具の除圧部位は脛骨粗面,脛骨稜,脛骨顆部の前面部,腓骨頭,ハムストリングスの走行である.


〈第43回 PT国試 午前39〉

装具を示す.適応でないのはどれか. 

1.脛骨高原骨折(プラトー骨折)
2.脛骨骨幹部骨折
3.脛骨骨折遷延癒合
4.脛骨天蓋粉砕骨折(プラフォンド骨折)
5.距骨頸部骨折後骨壊死

解答

1.× PTB式免荷装具は膝蓋靱帯が荷重部位であるため脛骨高原骨折は適応でない.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第42回 PT国試 午前36〉

(次の文により問題36,問題37に答えよ.)20歳の男性.大学生.バイク事故を起こし,脛骨骨幹部開放骨折を受傷.3週後髄内釘による骨接合術を受けた.3か月後,創は治癒したが,骨折部に痛みがあり,遷延癒合の状態である.スニーカーで通学するための部分荷重ができる装具で適切なのはどれか. 

1.1
2.2
3.3
4.4
5.5

解答

1.× 長下肢装具である.
2.○ 正しい.
3.× 免荷装具だが,2と比べると踵が抜けていないため足部が大きくスニーカーが履きにくい.
4.× 靴べら式短下肢装具で,中等度以下の内反・尖足を防止する.
5.× らせん型短下肢装具で,中等度以下の内反・尖足を防止する.


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