第3章 義肢学 06)切断のリハビリテーション ①切断術後の理学療法

〈第42回 PT国試 午前39〉

38歳の男性.3か月前に労災事故で左大腿切断術を受けた.本日から骨格構造義足を用いた歩行訓練を行う.全身状態,残存筋力および断端の状態は良好である.訓練で適切なものはどれか.2つ選べ. 

1.1
2.2
3.3
4.4
5.5

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× ロフストランド杖での大腿義足歩行練習は平行棒内歩行が安定してから行うが,杖なし歩行がゴールの場合は杖の使用を避ける場合がある.
4.× 大腿切断におけるストレッチは股関節伸展方向を重視する.
5.× 重量物を持っての大腿義足歩行練習は歩行が安定してから行う.


〈第59回 PT国試 午前38〉

大腿切断術後の切断肢で股関節の屈曲拘縮予防が図れる肢位はどれか. 
1.腹臥位
2.長時間の車椅子座位
3.大腿下に枕をいれた背臥位
4.股関節・膝関節屈曲位の側臥位
5.両大腿内側に枕を入れた背臥位

解答

1.○ 正しい.
2.× 長時間の車椅子座位は股関節の屈曲拘縮を増長する.
3.× 大腿下に枕をいれた背臥位は股関節の屈曲拘縮を増長する.
4.× 股関節・膝関節屈曲位の側臥位は股関節の屈曲拘縮を増長する.
5.× 両大腿内側に枕を入れた背臥位は股関節の内転拘縮予防が図れる肢位である.


〈第41回 PT国試 午前22〉

5歳の男児.右下腿切断.これから義足装着訓練を始める.適切な姿勢はどれか. 

1.1
2.2
3.3
4.4
5.5

解答

1.× ベッドから断端を下に垂らすのは膝関節の屈曲拘縮を増長するので不適切である.
2.× 膝窩に枕をいれた長座位は膝関節の屈曲拘縮を増長するので不適切である.
3.× 長時間の車椅子座位は膝関節の屈曲拘縮を増長するので不適切である.
4.× 背臥位で股・膝関節屈曲位は膝関節の屈曲拘縮を増長するので不適切である.
5.○ 正しい.


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