〈第54回 PT国試 午後29〉
下腿義足の静的アライメントにおいて,つま先の浮き上がりが観察され,膝折れを起こしそうな不安定感の訴えがあった.ソケットへの対応で適切なのはどれか.
1.外側へ移動させる.
2.後方へ移動させる.
3.内側へ移動させる.
4.初期屈曲角度を減らす.
5.初期内転角度を減らす.
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ つま先の浮き上がりから角度の問題,膝折れ感より矢状面の問題となり初期屈曲角のアライメント不良と考えられる.
5.× 誤り.
〈第58回 PT国試 午前34〉
静的立位で下腿義足の足部外側が床から浮き上がった.原因はどれか.
1.後方バンパーが硬すぎる.
2.初期屈曲角が大きすぎる.
3.初期内転角が大きすぎる.
4.足部のトゥブレークの位置が近位すぎる.
5.足部に対してソケットが後方に位置しすぎている.
解答
1.× 後方バンパーが硬すぎても内側への不安定は生じない.
2.× 初期屈曲角が大きすぎても内側への不安定は生じない.
3.○ 正しい.
4.× 足部のトゥブレークの位置が近位すぎても内側への不安定は生じない.
5.× 足部に対してソケットが後方に位置しすぎていても内側への不安定は生じない.
〈第56回 PT国試 午前39〉
静的立位で下腿義足の足部内側が床から浮き上がった.原因はどれか.
1.toe-out角が大きすぎる.
2.初期屈曲角が不足している.
3.初期内転角が不足している.
4.ソケットの外壁が高すぎる.
5.足部が外側に位置しすぎている.
解答
1.× toe-out角が大きすぎても外側への不安定は生じない.
2.× 初期屈曲角が不足していても外側への不安定は生じない.
3.○ 正しい.
4.× ソケットの外壁が高すぎても外側への不安定は生じない.
5.× 足部が外側に位置しすぎていると内側への不安定が生じる(靴底は平らに接地).
〈第52回 PT国試 午前30〉
静的立位で下腿義足の足部内側が床から浮き上がった.原因はどれか.
1.toe-out角が大きすぎる.
2.初期内転角が不足している.
3.ソケットの外壁が高すぎる.
4.足部が外側に位置しすぎている.
5.ソケットが内側に位置しすぎている.
解答
1.× toe-out角が大きすぎても外側への不安定は生じない.
2.○ 正しい.
3.× ソケットの外壁が高すぎても外側への不安定は生じない.
4.× 足部が外側に位置しすぎていると内側への不安定が生じる(靴底は平らに接地).
5.× ソケットが内側に位置しすぎていると内側への不安定が生じる(靴底は平らに接地).
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