〈第59回 PT国試 午後38〉
四肢切断後の幻肢痛への対応で正しいのはどれか.2つ選べ.
1.ミラーセラピーが有用である.
2.経皮的電気刺激法は禁忌である.
3.義肢装着練習は幻肢痛を増悪させる.
4.患者に幻肢痛が残存している部位をイラストで図示させる.
5.鎮痛薬はプレガバリンよりも非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を優先する.
解答
1.○ 正しい.
2.× 幻肢痛に経皮的電気刺激法は有効である.
3.× 義肢装着練習は幻肢痛を軽減させる.
4.○ 正しい.
5.× 幻肢痛の鎮痛薬は非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)よりもプレガバリンを優先する.
〈第47回 PT国試 午前36〉
下肢切断術後における断端浮腫の管理で適切なのはどれか.
1.断端の複数箇所で周径を計測する.
2.弾性包帯は抜糸後に巻く.
3.弾性包帯は近位側ほどきつく巻く.
4.シリコンライナーを適用する際は,断端周径よりも1cm 太いものを用いる.
5.浮腫の日内変動がある場合は,断端の運動を行わない.
解答
1.○ 正しい.
2.× 下肢切断術後における断端浮腫の管理として,弾性包帯は手術直後から巻き,浮腫と血腫の形成を予防する.
3.× 下肢切断術後における断端浮腫の管理において,弾性包帯は遠位側にいくほどきつく巻く.
4.× 下肢切断術後における断端浮腫の管理において,シリコンライナーを適用する際は,断端末から4cm近位の周径よりも1サイズ小さいものを用いる.
5.× 下肢切断術後における断端浮腫の管理において,浮腫の日内変動がある場合でも断端の運動を行う.
〈第44回 PT国試 午前84〉
大腿切断術後の断端管理について正しいのはどれか.
1.断端部の発汗異常には軽擦法が有効である.
2.rigid dressingでは断端部の状態が観察しやすい.
3.断端の成熟を促すために弾性包帯で浮腫を軽減する.
4.股関節の内旋拘縮が生じやすいので外旋位を保持する.
5.創部の伸張による痛みが生じた場合は安静固定とする.
解答
1.× 断端部の発汗異常は幻肢痛が原因であるため,疼痛軽減を目的とした物理療法や早期からギプスソケットを装着し運動療法を繰り返すことで幻肢痛の軽減を図る.
2.× rigid dressingはギプス包帯を巻くため,断端部の状態を外側から観察することが不能である.
3.○ 正しい.
4.× 大腿切断術後の断端管理において,股関節の外旋拘縮が生じやすいので内旋位を保持する.
5.× 大腿切断術後の断端管理において,創部の伸張による痛みが生じた場合はマッサージや癒着に対する超音波療法を行う.
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