第2章 物理療法学 08)各疾患に対する物理療法 ②変形性膝関節症

〈第44回 PT国試 午前15〉

(次の文により14,15の問いに答えよ.)70歳の女性.左変形性膝関節症に対する人工関節置換術後2週経過時,手術側下肢に深部静脈血栓症が発症した.その後,深部静脈血栓症は治癒したが,手術側の膝に屈曲拘縮と疼痛とがある.物理療法で適切でないのはどれか. 
1.赤外線
2.超音波
3.渦流浴
4.超短波
5.ホットパック

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 超短波の金属挿入部への照射は熱傷の原因となる可能性があるため禁忌である.
5.○ 正しい.


〈第44回 PT国試 午前36〉

変形性膝関節症で人工膝関節置換術後6週経過.膝関節屈曲拘縮と運動痛とがある.物理療法で適切でないのはどれか. 

1.1
2.2
3.3
4.4
5.5

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 極超短波による金属挿入部への照射は熱傷の原因となる可能性があるため禁忌である.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第41回 PT国試 午前18〉

72歳の女性.右変形性膝関節症で人工膝関節置換術後6週経過.膝関節屈曲拘縮と運動痛に対する物理療法で適切でないのはどれか.2つ選べ. 

1.1
2.2
3.3
4.4
5.5

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 極超短波による金属挿入部への照射は熱傷の原因となる可能性があるため禁忌である.
4.× 超短波による金属挿入部への照射は熱傷の原因となる可能性があるため禁忌である.
5.○ 正しい.


〈第59回 PT国試 午前15〉

60歳の男性.内側型の変形性膝関節症に対して手術療法が行われた.術後のエックス線写真を示す.骨癒合を促進させるために最も優先度が高い治療法はどれか.

1.温熱療法
2.牽引療法
3.超音波療法
4.電気刺激療法
5.電磁波療法

解答

1.× 温熱療法は循環の改善を目的としており,骨癒合促進効果はない.
2.× 牽引療法は遷延癒合の原因となるので禁忌である.
3.○ 正しい.
4.× 機能的電気刺激は骨癒合促進効果はない.
5.× 電磁波療法による金属挿入部位への照射は熱傷の原因となる可能性があるため禁忌である.


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