第2章 物理療法学 07)電気刺激療法 ③適応・目的・理論

〈第49回 PT国試 午後38〉

電気刺激療法の適応とならないのはどれか. 
1.脳卒中片麻痺患者の歩行における足背屈補助
2.変形性膝関節症による疼痛の軽減
3.末梢性顔面神経麻痺の機能回復
4.脊髄損傷の起立動作補助
5.褥瘡の組織修復の促進

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 末梢性顔面神経麻痺に対する電気刺激療法は異常連合運動(synkinesis)を助長することから禁忌である.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第43回 PT国試 午前59〉

電気刺激療法の目的で誤っているのはどれか. 
1.廃用による筋力低下の予防
2.脱神経筋における神経終末の発芽促進
3.不動に伴う浮腫の軽減
4.痙縮の軽減
5.尿失禁の改善

解答

1.○ 正しい.
2.× 電気刺激療法は脱神経筋における神経終末の発芽促進に対する効果がない.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第46回 PT国試 午前43〉

TENSで正しいのはどれか. 
1.高頻度刺激(従来型)は内因性オピオイドを利用した治療法である.
2.高頻度刺激(従来型)はパルス持続時間の長い電流を用いる.
3.低頻度刺激はゲートコントロール理論に基づいた刺激である.
4.低頻度刺激では筋収縮を起こさない強度で刺激する.
5.変調刺激では1/fゆらぎが用いられる.

解答

1.× 低頻度刺激は内因性オピオイドを利用した治療法である.
2.× 高頻度刺激(従来型)はパルス持続時間の短い電流を用いる.
3.× 高頻度刺激はゲートコントロール理論に基づいた刺激である.
4.× 低頻度刺激では運動神経刺激レベルの治療法であるため,筋収縮は起きる.
5.× 変調刺激では1/fゆらぎが用いられることが多い.


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