第2章 物理療法学 06)超音波療法 ⑤症例問題

〈第57回 PT国試 午前9〉

18歳の女子.動作時の足底部の痛みを訴えた.足底腱膜炎の診断で超音波療法を行う.正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.周波数を10MHzとする.
2.照射強度を10W/cm²とする.
3.照射時間率を40%照射とする.
4.疼痛を訴える場合は照射強度を下げる.
5.プローブを5cm以上,皮膚から離して行う.

解答

1.× 周波数を1MHzとする.
2.× 照射強度を0.5~1.0W/cm²とする.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× プローブにカップリング剤を塗布し,隙間ができないように皮膚に密着させて行う.


〈第56回 PT国試 午後9〉

22歳の女性.重量物を持ち上げたことにより腰痛が出現し,翌日腰部筋筋膜炎と診断された.この患者に対する超音波治療で正しいのはどれか. 
1.強度を3.0W/cm²とする.
2.周波数を1MHzとする.
3.照射時間率を100%とする.
4.導子を皮膚面から5cm離す.
5.ビーム不均等率〈BNR〉6の導子を固定法で使用する.

解答

1.× 強度を0.5~1.0W/cm²とする.
2.○ 正しい.
3.× 照射時間率を10~20%とする.
4.× 皮膚面にカップリング剤をぬり,導子を密着させる.
5.× ビーム不均等率〈BNR〉6の導子を移動法で使用する.


〈第50回 PT国試 午後12〉

50歳の女性.アキレス腱断裂に対する縫合術後4週目において,軟部組織の伸張性増大の目的で行う超音波療法の実施内容で適切でないのはどれか. 
1.時間照射率:10~20%
2.強度:1.5W/cm²
3.治療面積:有効照射面積の2倍以内
4.移動速度:1cm/秒(ビーム不均衡率5以下)
5.治療時間:3~5分

解答

1.× 時間照射率:100%
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


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