第2章 物理療法学 06)超音波療法 ②使用方法

〈第53回 PT国試 午後38〉

超音波療法について正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.周波数は深達度に影響しない.
2.成長期の小児の骨端線への照射は避ける.
3.水中の照射では温熱効果は期待できない.
4.骨セメントを使用している部位は照射を避ける.
5.空気中の照射では皮膚とプローブを約10cm離す.

解答

1.× 超音波療法は周波数が低いほど深部組織が加熱される.
2.○ 正しい.
3.× 超音波療法は水中の照射でも温熱効果が期待できる.
4.○ 正しい.
5.× 空気中の照射は超音波が空気を伝達しないため,カップリング剤が皮膚とプローブの間に接触していなければならない.


〈第50回 PT国試 午後36〉

超音波療法について正しいのはどれか. 
1.周波数は深達度に影響しない.
2.成長期の小児の骨端線への照射は避ける.
3.水中の照射では温熱効果は期待できない.
4.機械的刺激で細胞の膜透過性が抑制される.
5.空気中の照射では皮膚とプローブを約10cm離す.

解答

1.× 超音波療法は周波数が低いほど深部組織が加熱される.
2.○ 正しい.
3.× 超音波療法は水中の照射でも温熱効果が期待できる.
4.× 超音波療法では機械的刺激で細胞の膜透過性が亢進される.
5.× 空気中の照射は超音波が空気を伝達しないため,カップリング剤が皮膚とプローブの間に接触していなければならない.


〈第43回 PT国試 午前60〉

超音波療法について正しいのはどれか. 
1.周波数は深達度に影響しない.
2.空気中の照射では皮膚と導子を約10cm程度離す.
3.水中の照射では温熱効果は期待できない.
4.導子を固定して照射すると組織に過熱は生じない.
5.成長期の子供の骨端線への照射は避ける.

解答

1.× 超音波療法は周波数が低いほど深部組織が加熱される.
2.× 空気中の照射は超音波が空気中を伝達しないため,カップリング剤が皮膚とプローブの間に接触していなければならない.
3.× 超音波療法は水中の照射でも温熱効果が期待できる.
4.× 超音波療法は導子を固定して照射すると組織に過熱は生じる.
5.○ 正しい.


〈第49回 PT国試 午前37〉

温熱を目的とした超音波療法で正しいのはどれか. 
1.0.1W/cm²未満の強度が推奨される.
2.3MHzでは1MHzより深部まで加熱できる.
3.圧電効果によるエネルギー変換を用いている.
4.超音波プローブは対象部位に固定して照射する.
5.超音波振動による摩擦熱によって温熱作用が生じる.

解答

1.× 温熱を目的とした超音波療法は,1.1~2.5W/cm²未満の強度が推奨される.
2.× 超音波療法では1MHzは3MHzより深部まで加熱できる.
3.× 超音波療法は逆圧電効果によるエネルギー変換を用いている.
4.× 温熱を目的とした超音波療法では超音波プローブは対象部位に固定せず移動させて照射する.
5.○ 正しい.


〈第46回 PT国試 午後43〉

超音波療法について正しいのはどれか. 
1.生体内では摩擦熱は発生しない.
2.治療導子の移動速度は7~8cm/sがよい.
3.周波数が高いほど深部組織が加熱される.
4.逆圧電効果によるエネルギー変換を用いている.
5.媒介物質(カップリング剤)は1mm程度に塗る.

解答

1.× 超音波療法は音波振動による摩擦熱によって温熱作用が生じる.
2.× 超音波療法における治療導子の移動速度はビーム不均衡率が5:1以下であれば1cm/s,6:1以上であれば4cm/sがよい.
3.× 超音波療法は周波数が低いほど深部組織が加熱される.
4.○ 正しい.
5.× 超音波療法では媒介物質(カップリング剤)は厚めに塗る.


〈第54回 PT国試 午前40〉

超音波療法で正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.強度は0.5~2.5W/cm²が推奨される.
2.透過深度は周波数に反比例して浅くなる.
3.照射される超音波は小さな導子ほど拡散する.
4.ビーム不均等率が高い場合,導子をゆっくり動かす.
5.温熱効果を目的とする場合には照射時間率5%を選択する.

解答

1.○ 正しい.
2.× 超音波療法の透過深度は周波数に比例して浅くなる.
3.○ 正しい.
4.× ビーム不均等率が高い場合,導子を速く動かす.
5.× 超音波療法で温熱効果を目的とする場合には照射時間率100%を選択する.


〈第41回 PT国試 午前57〉

超音波療法で誤っているのはどれか.2つ選べ. 
1.深部組織への照射は周波数3MHzの導子を用いる.
2.凹凸部位への照射は水中法を用いる.
3.0.5~1.0W/cm²の強度は非温熱作用に用いる.
4.照射面積は有効治療面積(ERA)の2倍以内とする.
5.ビーム不均等率(BNR)6以上の導子は1cm/秒で移動させる.

解答

1.× 超音波療法では深部組織への照射は周波数1MHzの導子を用いる.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 超音波療法ではビーム不均等率(BNR)6以上の導子は4cm/秒で移動させる.


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