〈第52回 PT国試 午後36〉
水の物理的特性で水中運動療法における生理的な作用に影響しないのはどれか.
1.水圧
2.浮力
3.抵抗
4.屈折
5.熱伝導率
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 屈折は水中運動療法における生理的な作用に影響しない.
5.○ 正しい.
〈第45回 PT国試 午前42〉
水流のない水中トレッドミル歩行で運動中の酸素摂取量に最も影響が少ない因子はどれか.
1.水温
2.水深
3.歩行速度
4.粘性抵抗
5.部屋の湿度
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 部屋の湿度は代謝量や運動負荷量への関与が小さいため,酸素摂取量に影響が少ない.
〈第47回 PT国試 午後32〉
水面が前胸部の深さのプール内で前方に歩行中,水面から前胸部が受ける力はどれか.
1.静水圧
2.摩擦抵抗
3.粘性抵抗
4.渦抵抗
5.造波抵抗
解答
1.× 静水圧は深さに応じた水の圧で,すべての方向から均等にかかる.
2.× 水中における摩擦抵抗は粘性抵抗を指す.
3.× 粘性抵抗は身体の運動方向とは逆方向に発生し,水中の身体表面全体に働く.
4.× 渦抵抗は身体の後方にできる陰性抵抗で,運動方向の抵抗となる.
5.○ 正しい.
〈第47回 PT国試 午後12〉
剣状突起に水面がくる深さのプールで立ち,下肢を伸展した状態で股関節屈曲伸展運動を繰り返した.このときの単位時間当たりの反復回数と酸素摂取量との関係を図に示す.反復回数の増加に対する酸素摂取量の変化の関係を決定している因子はどれか.
1.浮力2.水温
3.水深
4.静水圧
5.粘性抵抗
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ 反復回数の増加に対する酸素摂取量の増加の決定因子は粘性抵抗である.
〈第51回 PT国試 午後38〉
水中運動の作用と効果について正しいのはどれか.
1.静水圧は静脈還流を増大させる.
2.動水圧の大きさは運動速度に反比例する.
3.皮膚からの感覚フィードバックを受けにくい.
4.水中での身体の熱喪失量は空気中に比べて小さい.
5.静水圧は呼気時の胸郭運動に抵抗として作用する.
解答
1.○ 正しい.
2.× 水中運動における動水圧の大きさは運動速度に比例する.
3.× 水中運動では抵抗があるため,皮膚からの感覚フィードバックを受けやすい.
4.× 皮膚温よりも低い温度の水中では,身体の熱喪失量は空気中に比べて大きい.
5.× 水中運動では静水圧は吸気時の胸郭運動に抵抗として作用する.
〈第42回 PT国試 午前55〉
水中運動療法の特徴として正しいのはどれか.2つ選べ.
1.静水圧の大きさは水深に比例する.
2.浮力の作用点(浮心)は体重心と一致する.
3.動水圧の大きさは運動速度に反比例する.
4.生体に影響の少ない水温を不感温度という.
5.頸部まで水中につかると静脈還流量は減少する.
解答
1.○ 正しい.
2.× 浮力の作用点(浮心)は体重心よりも上にある.
3.× 水中運動療法では動水圧の大きさは運動速度に比例する.
4.○ 正しい.
5.× 水中運動療法では頸部まで水中につかると静脈還流量は増加する.
〈第41回 PT国試 午前56〉
水中運動療法で正しいのはどれか.
1.剣状突起部の水深では体重の約50%が免荷される.
2.静水圧は深さ1mにつき約1気圧増加する.
3.運動速度が速い方が抵抗力は小さくなる.
4.水の浮力を利用した自動介助運動が可能である.
5.水温は40℃が適温である.
解答
1.× 剣状突起部の水深では体重の約70%が免荷される.
2.× 静水圧は1m深くなるにつき約0.1気圧増加する.
3.× 水中運動療法では運動速度が速い方が抵抗力は大きくなる.
4.○ 正しい.
5.× 水中運動療法では水温は32~38℃が適温である.
〈第44回 PT国試 午前82〉
平地の運動と比較した水中の運動で正しいのはどれか.
1.頸部の水位での運動では抗利尿作用が働く.
2.膝関節の水位での歩行は下肢への抵抗が少ない.
3.上前腸骨棘部の水位での立位は50%の免荷となる.
4.乳頭部の水位での上肢挙上運動は心負荷が減少する.
5.臍部の水位でのゆっくりした股関節外転は負荷が軽減する.
解答
1.× 平地の運動と比較して頸部の水位での運動では利尿作用が働く.
2.× 平地の運動と比較して膝関節の水位での歩行は下肢への抵抗が大きい.
3.× 平地の運動と比較して,立位で50~60%の免荷となる水位は臍部である.
4.× 平地の運動と比較して乳頭部の水位での上肢挙上運動は心負荷が増加する.
5.○ 正しい.
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