〈第46回 PT国試 午後20〉
脳機能に低下のない患者が単純な運動課題を学習する過程を図に示す.a,b,cの時間変化とその効果との説明で正しいのはどれか.
1.aを短縮すると課題を理解しやすくなる.
2.bを短縮すると運動感覚を把握しやすくなる.
3.bを延長すると運動イメージを忘却しやすくなる.
4.cを短縮すると誤差修正がしやすくなる.
5.cを延長すると運動プログラムを保持しやすくなる.
解答
1.× aを短縮すると課題の理解が得られにくくなる.
2.× bを短縮すると自動的に生じた運動感覚を把握しにくい.
3.○ 正しい.
4.× cを短縮すると内的基準の修正が間に合わず誤差修正がしにくくなる.
5.× cを延長すると次試行の運動プログラムを忘却しやすくなる.
〈第49回 PT国試 午前48〉
運動学習が成立する過程で起こるのはどれか.2つ選べ.
1.誤差の平均値が減少する.
2.誤差のばらつきが大きくなる.
3.課題遂行に向ける注意の量が増大する.
4.結果の知識(KR)への依存度が増大する.
5.練習効果の翌日への持越しが容易になる.
解答
1.○ 正しい.
2.× 誤差のばらつきが小さくなる.
3.× 課題遂行に向ける注意の量が減少する.
4.× 結果の知識(KR)への依存度が減少する.
5.○ 正しい.
〈第46回 PT国試 午前48〉
運動学習が進んだ段階で生じる変化で誤っているのはどれか.
1.視覚的手がかりへの依存度が減る.
2.別の課題への転移が容易になる.
3.注意の集中がより必要になる.
4.試行間のばらつきが減少する.
5.自己修正の精度が高くなる.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 注意の集中が減少する.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第51回 PT国試 午前46〉
新しい運動を学習するときに患者の手続き記憶に変換される段階はどれか.
1.患者に理想とする運動パターンを言葉で教示しているとき.
2.患者に運動課題を提示しつつ説明しているとき.
3.患者が運動を試行錯誤しているとき.
4.患者が正しい運動パターンを反復練習しているとき.
5.患者が実際の生活環境で実践しているとき.
解答
1.× 教示しているときはまだ手続き記憶に変換されていない.
2.× 運動課題の提示と説明ではまだ手続き記憶に変換されていない.
3.× 試行錯誤しているときはまだ手続き記憶に変換されていない.
4.○ 正しい.
5.× 実際に実践しているときはすでに手続き記憶に変換されている.
〈第59回 PT国試 午前24〉
課題と記憶の組合せで正しいのはどれか.
1.自転車に乗る ――― エピソード記憶
2.海外旅行の思い出を語る ――― 展望記憶
3.紙や鉛筆を使わずに暗算する ――― ワーキングメモリー
4.教師になったきっかけを説明する ――― 意味記憶
5.建物の建築方法について説明する ――― 手続き記憶
解答
1.× 自転車に乗る ――― 手続き記憶
2.× 海外旅行の思い出を語る ――― エピソード記憶
3.○ 正しい.
4.× 教師になったきっかけを説明する ――― エピソード記憶
5.× 建物の建築方法について説明する ――― 意味記憶
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