〈第51回 PT国試 午前32〉
末梢性めまいに対する理学療法で適切なのはどれか.
1.めまいを生じないよう服薬後に運動療法を行う.
2.椎骨脳底動脈循環不全に準じた運動療法を行う.
3.Ménière病にはEpley法が有効である.
4.回復期には注視眼振が出現しやすいので固視を促す運動を行う.
5.寝返りや振り向き動作などによる回転刺激で前庭代償を促す.
解答
1.× 末梢性めまいに対する理学療法では,めまいに慣れるために服薬前に運動療法を行う.
2.× 椎骨脳底動脈循環不全に準じた運動療法は中枢性のめまいに適応となる.
3.× 良性発作性頭位幻暈症にはEpley法は有効である.
4.× 回復期には注視眼振が出現しやすいので固視を促す運動は避ける.
5.○ 正しい.
〈第48回 PT国試 午前13〉
28歳の女性.生来健康であったが,1週前に急に回転性のめまいが出現した.良性発作性頭位眩暈症と診断され,理学療法が開始された.初回評価時には座位は可能であるが立位の保持は不安定であった.非注視下での眼振を認め,姿勢変換時にめまい感が増悪する.この障害を改善するための理学療法で適切なのはどれか.
1.背臥位での他動的関節可動域運動
2.外力を加えた座位姿勢の保持練習
3.座位での頸部回旋運動による前庭刺激
4.眼振が出現しない姿勢での基本動作練習
5.杖を用いた歩行練習
解答
1.× 背臥位での他動的関節可動域運動は眼振・めまい感の改善に効果がない.
2.× 外力を加えた座位姿勢の保持練習は眼振・めまい感の改善に効果がない.
3.○ 正しい.
4.× 眼振が出現しない姿勢での基本動作練習は眼振・めまい感の改善に効果がない.
5.× 杖を用いた歩行練習は眼振・めまい感の改善に効果がない.
〈第49回 PT国試 午後28〉
眼振がみられる患者の体幹筋の協調運動障害に適応となるのはどれか.
1.Epley法
2.Klapp体操
3.Böhler体操
4.Frenkel体操
5.rhythmic stabilization
解答
1.× Epley法は良性発作性頭位幻暈症に適応となる.
2.× Klapp体操は側弯症に適応となる.
3.× Böhler体操は脊椎圧迫骨折に適応となる.
4.× Frenkel体操は運動失調症に適応となる.
5.○ 正しい.
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