〈第54回 PT国試 午前23〉
固定負荷にて行う運動負荷試験はどれか.
1.Bruce法
2.ランプ負荷法
3.6分間歩行テスト
4.マスターシングルテスト
5.シャトルウォーキングテスト
解答
1.× Bruce法は多段階漸増負荷試験である.
2.× ランプ負荷法は直線的漸増負荷試験である.
3.× 6分間歩行テストは固定負荷試験ではない.
4.○ 正しい.
5.× シャトルウォーキングテストは1分ごとに速度を増加させる漸増負荷試験である.
〈第50回 PT国試 午後46〉
運動負荷量を段階的に増加させる評価法はどれか.
1.Bruce法
2.踏み台昇降テスト
3.12分間歩行テスト
4.ハンドグリップテスト
5.マスターシングルテスト
解答
1.○ 正しい.
2.× 踏み台昇降テストは一定強度の運動を一定時間負荷する方法である.
3.× 12分間歩行テストは一定時間負荷する方法である.
4.× ハンドグリップテスト(等尺性負荷試験)は一定強度の運動を一定時間負荷する方法である.
5.× マスターシングルテストは一定強度の運動を一定時間負荷する方法である.
〈第59回 PT国試 午後36〉
二重積の規定因子はどれか.2つ選べ.
1.呼吸数
2.心拍数
3.一回拍出量
4.収縮期血圧
5.動静脈酸素較差
解答
1.× 二重積=心拍数×収縮期血圧
2.○ 正しい.
3.× 二重積=心拍数×収縮期血圧
4.○ 正しい.
5.× 二重積=心拍数×収縮期血圧
〈第54回 PT国試 午後40〉
全身持久力トレーニング中の自覚的運動強度の指標で最も適切なのはどれか.
1.Karvonen法
2.修正Borg指数
3.Hugh-Jones分類
4.%最大酸素摂取量
5.Modified medical research council(mMRC)息切れスケール
解答
1.× Karvonen法は他覚的運動強度の指標である.
2.○ 正しい.
3.× Hugh-Jones分類は運動強度の指標でない.
4.× %最大酸素摂取量は他覚的運動強度の指標である.
5.× mMRC息切れスケールは運動強度の指標でない.
〈第47回 PT国試 午後27〉
40歳の男性.運動療法を実施していたところ,心拍数が120/分となった.安静時心拍数が60/分であった場合のKarvonenの方法による運動強度(%)はどれか.ただし,最大心拍数は220-年齢とする.
1.20
2.30
3.40
4.50
5.60
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 120/分=(220-40)-60/分×a+60/分,a=0.5,50%
5.× 誤り.
〈第55回 PT国試 午後11〉
70歳の男性.自転車エルゴメーターを用い負荷強度30Wattsから50Wattsの5種類の一定負荷を行わせた時の心拍数変化を図に示す.この例に全身持久力トレーニングで運動強度を嫌気性代謝閾値〈AT〉に設定する場合,最も適切な負荷強度(Watts)はどれか.
1.30
2.35
3.40
4.45
5.50
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ 運動強度をATに設定する場合,定常状態の得られる最大強度の40Wattsとする.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第53回 PT国試 午前14〉
次の文により14,15の問いに答えよ.19歳の男性.基礎疾患はない.自転車エルゴメーターを用いた運動強度を次第に上昇させて運動終点まで運動負荷試験を行ったときの酸素摂取量の測定結果を図に示す.最大酸素摂取量(mL/分)として正しいのはどれか.
1.1,000
2.1,500
3.2,500
4.3,500
5.4,000
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 酸素摂取量の最大ポイントは3,500mL/分である.
5.× 誤り.
〈第53回 PT国試 午前15〉
次の文により14,15の問いに答えよ.19歳の男性.基礎疾患はない.自転車エルゴメーターを用いた運動強度を次第に上昇させて運動終点まで運動負荷試験を行ったときの酸素摂取量の測定結果を図に示す.全身持久力改善のために必要な運動負荷量(ワット)として正しいのはどれか.
1.50
2.100
3.200
4.300
5.350
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ 最大酸素摂取量の運動負荷量は350ワットであるから,19歳の健常男性であることを考慮し,60%程度とすると,350×0.6=210となり,おおよそ200ワットが適切である.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第44回 PT国試 午前10〉
25歳の男性.身長170cm,体重60kg.ランプ運動負荷試験における運動中の呼気ガス分析データを図に示す.正しいのはどれか.
1.回帰直線の傾きは呼吸商を意味する.2.対象者の最大運動能力は約10METsである.
3.酸素摂取量が1,500ml/min付近に無酸素性代謝閾値(AT)がある.
4.二酸化炭素排出量が2,500ml/minの運動では脂肪が燃焼されやすい.
5.最高酸素摂取量は約3,500ml/minである.
解答
1.× 呼吸商=単位時間あたりの二酸化炭素排出量÷酸素摂取量であるため,回帰直線の傾きは呼吸商でない.
2.× 対象者の最大運動能力=最高酸素摂取量3700ml/min÷体重60kg÷3.5ml/kg/min=約17.6METsである.
3.○ 正しい.
4.× 脂肪はATレベル以下の強度で燃焼されやすいため,二酸化炭素排出量が1,000ml/min以下の運動で脂肪が燃焼されやすい.
5.× 最高酸素摂取量とは漸増運度負荷試験において得られた最大の酸素摂取量のことであり,図より約3,700ml/minである.
〈第53回 PT国試 午後2〉
20歳の男性.自転車エルゴメーターを用いて,1分間に20ワット増加させるランプ負荷法にて心肺運動負荷試験を行った.その際の分時換気量,二酸化炭素排泄量および酸素摂取量の変化を図に示す.①から③までの期間および④と⑤の時点に生じている生体の変化として正しいのはどれか.2つ選べ.
1.①では動脈血酸素分圧が上昇する.
2.②では乳酸が増加する.
3.③では動脈血pHが急激に上昇する.
4.④では無酸素性のATP産生が加わる.
5.⑤では動脈血酸素飽和度が低下し始める.
解答
1.× ①では動脈血酸素分圧は一定である.
2.○ 正しい.
3.× ③では動脈血pHが急激に低下する.
4.○ 正しい.
5.× ④から動脈血酸素飽和度が低下し始める.
〈第55回 PT国試 午後39〉
ランプ負荷法を用いて軽い負荷強度から最大運動強度まで運動強度を漸増した場合,運動強度に比例して直線的に増加するのはどれか.
1.呼吸数
2.酸素摂取量
3.分時換気量
4.1回心拍出量
5.二酸化炭素排泄量
解答
1.× 呼吸数の増加は中等度の運動強度まではわずかで,その後増加する.
2.○ 正しい.
3.× 分時換気量は最初直線的に増加するが,AT後に傾きが大きくなる.
4.× 1回心拍出量の増加は中等度の運動強度で頭打ちになる.
5.× 二酸化炭素排泄量は最初直線的に増加するが,AT後に傾きが大きくなる.
〈第56回 PT国試 午前11〉
健常成人に対して自転車エルゴメーターを用いて10Wattsから開始し,1分間に15Watts増加させるランプ負荷法で自覚的最大運動強度まで運動負荷を行った.その際の呼吸循環代謝指標の変化を図に示す.縦軸は一回拍出量,横軸は時間経過を示す.一回拍出量の変化を示すのはどれか.
1.1
2.2
3.3
4.4
5.5
解答
1.○ 一回拍出量は軽強度で増加し,中等度の運動強度で頭打ちになる.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
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