第1章 運動療法 03)全身持久力運動 ①運動が生体におよぼす影響

〈第44回 PT国試 午前97〉

激しい運動時の呼吸循環応答で減少するのはどれか. 
1.脈圧
2.腎血流量
3.脳血流量
4.1回換気量
5.動静脈酸素較差

解答

1.× 脈圧は激しい運動時に増加する.
2.○ 正しい.
3.× 脳血流量は激しい運動時も変化しない.
4.× 1回換気量は激しい運動時に増加する.
5.× 動静脈酸素較差は激しい運動時に増加する.


〈第43回 PT国試 午前57〉

激しい運動によって単位時間当たりの血液量が減少する器官・組織はどれか. 
1.脳
2.肺
3.心筋
4.腎臓
5.骨髄

解答

1.× 脳では激しい運動によって単位時間当たりの血液量は変化しない.
2.× 肺は激しい運動によって単位時間当たりの血液量が増加する.
3.× 心筋は激しい運動によって単位時間当たりの血液量が増加する.
4.○ 正しい.
5.× 骨髄では激しい運動によって単位時間当たりの血液量は変化しない.


〈第58回 PT国試 午前39〉

健常者に自転車エルゴメータを用いて中等度の運動負荷を20分間行った.運動開始前と比べて低下するのはどれか. 
1.経皮的動脈血酸素飽和度
2.末梢血管抵抗
3.収縮期血圧
4.心拍数
5.体温

解答

1.× 中等度の運動負荷で経皮的動脈血酸素飽和度は変化しない.
2.○ 正しい.
3.× 中等度の運動負荷で収縮期血圧は開始前より上昇する.
4.× 中等度の運動負荷で心拍数は開始前より上昇する.
5.× 中等度の運動負荷で体温は開始前より上昇する.


〈第54回 PT国試 午前42〉

軽い運動から激しい運動へと運動強度を徐々に増加させるときの正常な循環応答で正しいのはどれか. 
1.運動中の心拍数変化は主に副交感神経活動の亢進によって生じる.
2.運動強度の増加に伴い心筋への血流配分率が大幅に増加する.
3.運動強度が増加しても動脈血酸素含量はほぼ一定である.
4.運動開始から軽い運動中の心拍出量増加は主に心拍数の増加によって生じる.
5.中等度から激しい運動中の一回心拍出量は直線的に増加する.

解答

1.× 運動中の心拍数変化は主に交感神経活動の亢進によって生じる.
2.× 運動強度が増加しても心筋への血流配分率はほぼ一定である.
3.○ 正しい.
4.× 運動開始から軽い運動中の心拍出量増加は主に1回拍出量の増加によって生じる.
5.× 中等度から激しい運動中の一回心拍出量は最大酸素摂取量の1/3位までは直線的に増加する.


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