〈第58回 PT国試 午前26〉
筋収縮で正しいのはどれか.
1.骨格筋の最大収縮時には筋細胞の長さが約10%短くなる.
2.アクチンフィラメントはミオシンフィラメントより太い.
3.筋小胞体からのK⁺放出により筋収縮が開始される.
4.ATPを分解する酵素はアクチンに存在する.
5.筋収縮時にH帯は短くなる.
解答
1.× 格筋の最大収縮時には筋細胞の長さが約40%短くなる.
2.× アクチンフィラメントはミオシンフィラメントより細い.
3.× 筋小胞体からのCa2⁺放出により筋収縮が開始される.
4.× ATPを分解する酵素はミオシンに存在する.
5.○ 正しい.
〈第59回 PT国試 午前23〉
筋収縮で正しいのはどれか.
1.神経筋接合部の伝達物質はノルアドレナリンである.
2.カルシウムイオンが筋小胞体内に取り込まれる.
3.神経支配比はそれぞれの筋で異なる.
4.エネルギー源はADPである.
5.A帯が短縮する.
解答
1.× 神経筋接合部の伝達物質はアセチルコリンである.
2.× カルシウムイオンが筋小胞体内から放出され筋収縮が開始する.
3.○ 正しい.
4.× 筋収縮のエネルギー源はATPである.
5.× 筋収縮時にI帯が短縮する.
〈第52回 PT国試 午後24〉
運動による疲労時に筋内で増えるのはどれか.2つ選べ.
1.ATP
2.乳酸
3.グリコーゲン
4.水素イオン(H⁺)
5.クレアチンリン酸
解答
1.× ATPは運動による疲労時に筋内で減少する.
2.○ 正しい.
3.× グリコーゲンは運動による疲労時に筋内で減少する.
4.○ 正しい.
5.× クレアチンリン酸は運動による疲労時に筋内で減少する.
〈第51回 PT国試 午後35〉
筋疲労時にみられるのはどれか.
1.乳酸の減少
2.ADP濃度の増加
3.グリコーゲンの増加
4.筋形質中のpHの上昇
5.小胞体カルシウムイオン取り込みの増加
解答
1.× 筋疲労時には乳酸の増加がみられる.
2.○ 正しい.
3.× 筋疲労時にはグリコーゲンの減少がみられる.
4.× 筋疲労時には筋形質中のpHの低下がみられる.
5.× 筋疲労時には小胞体カルシウムイオン取り込みの低下がみられる.
〈第50回 PT国試 午前42〉
等尺性運動で誤っているのはどれか.
1.関節運動を伴わない筋収縮である.
2.等張性運動に比べて血圧が上昇しやすい.
3.等運動性運動に比べて筋力の増強効果が小さい.
4.等張性運動に比べて収縮時の筋血流は減少する.
5.等張性運動に比べて筋持久力の増強効果が大きい.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 等尺性運動は等張性運動に比べて筋持久力の増強効果が小さい.
〈第44回 PT国試 午前95〉
筋力について正しいのはどれか.
1.徒手筋力テストは筋パワーをみる.
2.最大筋力は筋断面積と相関する.
3.最大筋力は関節角度の影響を受けない.
4.最大筋力は心理的興奮の影響を受けない.
5.筋力強化の目的は筋線維数の増加である.
解答
1.× 徒手筋力テストは筋力をみる.※筋パワー=筋力×速度
2.○ 正しい.
3.× 最大筋力は関節角度の影響を受ける.
4.× 最大筋力は心理的興奮の影響を受ける.
5.× 筋力強化の目的は神経性要因の適応と筋肥大による筋出力の増強である.
〈第58回 PT国試 午前38〉
筋力増強運動で正しいのはどれか.
1.等運動性運動は徒手的に行う.
2.等尺性運動は関節運動を伴う.
3.等張性運動では関節運動の速度を調整する.
4.閉鎖性連鎖運動は複数筋の筋力増強に適している.
5.開放性連鎖運動は四肢末端が地面に接した状態で行う.
解答
1.× 等運動性運動は等速度運動機器を使用して行う.
2.× 等尺性運動は関節運動を伴わない.
3.× 等張性運動では張力を調整する.
4.○ 正しい.
5.× 開放性連鎖運動は四肢末端が地面から離れた状態で行う.
〈第55回 PT国試 午後41〉
筋力増強運動について正しいのはどれか.
1.等尺性筋力増強運動では1回あたり20~30秒間以上の収縮が必要である.
2.筋力を維持するためには最大筋力の70~80%以上の抵抗が必要である.
3.目的としていない筋に代償運動が起こる方が良い.
4.等速性筋力増強運動では重錘ベルトを使用する.
5.等尺性筋収縮では血圧上昇に留意する.
解答
1.× 等尺性筋力増強運動では1回あたり2~20秒間の収縮が必要である.
2.× 筋力を維持するためには最大筋力の20~30%以上の抵抗が必要である.
3.× 筋力増強運動では目的としていない筋に代償運動が起こらない方が良い.
4.× 等速性筋力増強運動では機器を使用する.
5.○ 正しい.
〈第45回 PT国試 午前47〉
筋力増強で誤っているのはどれか.
1.筋力増強には意欲が影響する.
2.筋肥大は赤筋線維で生じやすい.
3.増強法には過負荷の原則が適用される.
4.等速運動では角速度の遅い方が増強効果は大きい.
5.初期の筋力増強は運動単位の発射頻度の増加による.
解答
1.○ 正しい.
2.× 筋肥大は白筋線維で生じやすい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第44回 PT国試 午前96〉
筋力増強法の原則について正しいのはどれか.
1.筋力増強初期の効果は筋肥大によって起こる.
2.等尺性運動では最大筋力の80%以上の負荷量を必要とする.
3.筋収縮速度の違いにかかわらず筋力増強効果は一定である.
4.DeLormeの漸増抵抗運動では1RMの50%以上の負荷量から始める.
5.過負荷による筋損傷は求心性よりも遠心性の収縮で起こりやすい.
解答
1.× 筋力増強初期の効果は神経性要因の適応によって起こる.
2.× 等尺性運動では最大筋力の40~60%以上の負荷量を必要とする.
3.× 筋収縮速度の違いにより筋力増強効果は異なる.
4.× DeLormeの漸増抵抗運動では1RMの10%の負荷量から始める.
5.○ 正しい.
〈第42回 PT国試 午前97〉
筋力増強で正しいのはどれか.
1.遠心性収縮は等尺性収縮より大きな負荷をかけられる.
2.等速性運動は徒手による筋力増強に適している.
3.訓練による筋肥大は筋力増大に先行して現れる.
4.等張性収縮時は等尺性収縮時より血圧が上昇しやすい.
5.同負荷ならば上肢に比べ下肢訓練時に血圧が上昇しやすい.
解答
1.○ 正しい.
2.× 等速性運動は機器による筋力増強に適している.
3.× 訓練による筋肥大は筋力増大に後発して現れる.
4.× 等尺性収縮等時は等張性収縮時より血圧が上昇しやすい.
5.× 同負荷ならば下肢に比べ上肢訓練時に血圧が上昇しやすい.
〈第54回 PT国試 午前39〉
筋力増強トレーニングの効果で正しいのはどれか.
1.自動介助運動では効果は得られない.
2.筋肥大が生じるまで効果は得られない.
3.最大抵抗運動を用いれば月1回の運動で効果が得られる.
4.等運動性運動ではトレーニングに用いた運動速度付近で大きな効果が得られる.
5.最大筋力に対して極めて弱い抵抗運動であっても回数を増やすことで効果が得られる.
解答
1.× 自動介助運動でも筋力増強効果が得られる.
2.× 筋肥大が生じる前から筋力増強効果が得られる.
3.× 最大抵抗運動を用いれば週1回の運動でも筋力増強効果が得られる.
4.○ 正しい.
5.× 最大筋力に対して極めて弱い抵抗運動であっても回数を増やすことで筋持久力効果が得られる.
〈第54回 PT国試 午後37〉
運動療法で正しいのはどれか.
1.自動運動とは重力に抗して行う運動のことである.
2.自動介助運動とは最小重力肢位で行う運動のことである.
3.等尺性運動は等張性運動よりも筋持久力増強効果が大きい.
4.等速性運動では低速運動の方が高速運動より大きな筋力が発揮できる.
5.重錘を用いた運動では全可動域にわたって筋に加わる負荷が変化しない.
解答
1.× 自動運動とは随意的な筋の活動により行われる運動のことである.
2.× 自動介助運動とは徒手や機器でその一部を介助して行う運動のことである.
3.× 等尺性運動は等張性運動よりも筋持久力増強効果が小さい.
4.○ 正しい.
5.× 重錘を用いた運動では全可動域にわたって筋に加わる負荷が変化する.
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