〈第53回 PT国試 午後35〉
がん患者の身体機能評価尺度はどれか.
1.Barthel Index
2.FBS
3.FIM
4.KPS〈Karnofsky performance scale〉
5.mRS
解答
1.× Barthel IndexはADL評価である.
2.× FBSは機能的バランス評価である.
3.× FIMは機能的自立度評価である.
4.○ 正しい.
5.× mRSは脳卒中の機能障害評価である.
〈第59回 PT国試 午前20〉
30歳の女性.検診で早期の乳癌と診断され,乳房温存手術を予定している.周術期理学療法を開始するにあたり,活動能力の評価方法で正しいのはどれか.
1.CFS(cancer fatigue scale)
2.FACT
3.KPS
4.PPI(palliative prognostic index)
5.TNM分類
解答
1.× CFS(cancer fatigue scale)は倦怠感(身体的・精神的・認知的)の評価方法である.
2.× FACT(Functional Assessment of Cancer Therapy)はQOLの評価方法である.
3.○ 正しい.
4.× PPI(palliative prognostic index)は短期的(週単位)な予後予測の指標である.
5.× TNM分類はがんのステージ分類である.
〈第54回 PT国試 午後19〉
70歳の男性.食道がんを内視鏡的に切除した後に放射線療法を行ってから6か月が経過した.今後予測される放射線療法の副作用はどれか.
1.末梢神経障害
2.気道浮腫
3.食欲不振
4.皮膚炎
5.悪心
解答
1.○ 末梢神経障害は晩発性(6か月以降)にみられる放射線療法の副作用である.
2.× 気道浮腫は急性期から亜急性期にみられる放射線療法の副作用である.
3.× 食欲不振は急性期から亜急性期にみられる放射線療法の副作用である.
4.× 皮膚炎は急性期から亜急性期にみられる放射線療法の副作用である.
5.× 悪心は急性期から亜急性期にみられる放射線療法の副作用である.
〈第47回 PT国試 午後49〉
合併症のない急性白血病患者の化学療法期間中にみられた症状のうち,運動療法が継続できるのはどれか.
1.持続する38℃以上の発熱
2.輸血を必要とする貧血
3.急激な血小板の減少
4.不整脈の出現
5.倦怠感の訴え
解答
1.× 急性白血病患者の化学療法期間中,持続する38℃以上の発熱がみられたら運動療法は中止する.
2.× 急性白血病患者の化学療法期間中,輸血を必要とする貧血がみられたら運動療法は中止する.
3.× 急性白血病患者の化学療法期間中,急激な血小板の減少がみられたら運動療法は中止する.
4.× 急性白血病患者の化学療法期間中,不整脈が出現したら運動療法は中止する.
5.○ 正しい.
〈第56回 PT国試 午前47〉
緩和ケア病棟におけるがん患者の理学療法で正しいのはどれか.
1.QOLより機能回復を優先する.
2.疼痛に対して温熱療法は禁忌である.
3.リンパ浮腫に対して理学療法は行わない.
4.チームアプローチよりも個人的な関わりを重視する.
5.骨髄抑制の状態に合わせて理学療法の内容を変更する.
解答
1.× 緩和ケア病棟におけるがん患者の理学療法では機能回復よりQOLを優先する.
2.× 緩和ケア病棟におけるがん患者の理学療法では疼痛に対して可能な範囲で温熱療法を行う.
3.× 緩和ケア病棟におけるがん患者の理学療法ではリンパ浮腫に対して複合的理学療法を行う.
4.× 緩和ケア病棟におけるがん患者の理学療法ではチームアプローチを重視する.
5.○ 正しい.
〈第52回 PT国試 午前45〉
がん患者の緩和ケア病棟におけるリハビリテーションで正しいのはどれか.
1.QOLより機能回復を優先とする.
2.肺癌では呼吸介助は禁忌となる.
3.疼痛に対して温熱療法は禁忌である.
4.病名告知を前提として理学療法を行う.
5.骨転移の有無に合わせて理学療法の内容を変更する.
解答
1.× がん患者の緩和ケア病棟におけるリハビリテーションでは機能回復よりQOLを優先とする.
2.× がん患者の緩和ケア病棟では肺癌の患者に対し呼吸介助を含めた呼吸理学療法を実施する.
3.× がん患者の緩和ケア病棟では疼痛に対して可能な範囲で温熱療法を行う.
4.× がん患者の緩和ケア病棟では病名告知を前提とした理学療法は行わない.
5.○ 正しい.
〈第50回 PT国試 午後41〉
がん患者の緩和ケア病棟におけるリハビリテーションで正しいのはどれか.
1.病名告知を前提として理学療法を行う.
2.肺癌の患者では呼吸介助は禁忌となる.
3.疼痛に対して温熱療法を行うことはない.
4.リンパ浮腫に対して理学療法は行わない.
5.患者の意思に合わせて理学療法の内容を変更する.
解答
1.× がん患者の緩和ケア病棟では病名告知を前提とした理学療法は行わない.
2.× がん患者の緩和ケア病棟では肺癌の患者に対し呼吸介助を含めた呼吸理学療法を実施する.
3.× がん患者の緩和ケア病棟では疼痛に対して可能な範囲で温熱療法を行う.
4.× がん患者の緩和ケア病棟におけるリハビリテーションではリンパ浮腫に対して複合的理学療法を行う.
5.○ 正しい.
〈第47回 PT国試 午前50〉
癌患者の緩和ケアにおけるリハビリテーションについて正しいのはどれか.
1.肺癌がある場合は呼吸介助が禁忌となる.
2.病名告知を前提として,理学療法を行う.
3.疼痛コントロールを目的とした理学療法は行わない.
4.この段階ではリンパ浮腫に対する理学療法は行わない.
5.患者の意思に合わせて理学療法の目的を変更する.
解答
1.× 癌患者の緩和ケアにおいて肺癌がある場合は呼吸介助を含めた呼吸理学療法を行う.
2.× 癌患者の緩和ケアにおいて病名告知を前提とした理学療法は行わない.
3.× 癌患者の緩和ケアでは疼痛コントロールを目的とした理学療法を行う.
4.× 癌患者の緩和ケアにおいてもリンパ浮腫に対する理学療法を行う.
5.○ 正しい.
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