〈第52回 PT国試 午後26〉
非圧痕性浮腫を生じる疾患はどれか.
1.ネフローゼ症候群
2.甲状腺機能低下症
3.肝硬変
4.心不全
5.熱傷
解答
1.× ネフローゼ症候群は圧痕性浮腫を生じる.
2.○ 正しい.
3.× 肝硬変は圧痕性浮腫を生じる.
4.× 心不全は圧痕性浮腫を生じる.
5.× 熱傷は圧痕性浮腫を生じる.
〈第47回 PT国試 午前33〉
リンパ浮腫に対する理学療法で適切なのはどれか.2つ選べ.
1.クライオセラピー
2.患肢の挙上
3.弾性包帯圧迫下での患肢の運動
4.収縮期血圧を超える圧での間欠的圧迫法
5.中枢側から末梢方向へリンパ液を誘導するマッサージ
解答
1.× クライオセラピー(冷却療法)はリンパ浮腫に適応とならない.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× リンパ浮腫に対しては収縮期血圧を超えない,最大でも40mmHg以下の間欠的圧迫法を行う.
5.× リンパ浮腫に対しては末梢側から中枢方向へリンパ液を誘導するマッサージを行う.
〈第57回 PT国試 午後47〉
乳癌術後の上肢リンパ浮腫(病期分類Ⅱ期)の日常生活指導として適切なのはどれか.
1.水分摂取を制限する.
2.熱い温度で入浴をする.
3.患肢の皮膚の保湿をする.
4.患肢のむだ毛を処理する.
5.上肢を締め付けるような服を着る.
解答
1.× 適度な水分摂取量とする.
2.× 入浴はぬるめの温度とする.
3.○ 正しい.
4.× リンパ浮腫悪化のきっかけとなりやすい炎症を予防するため,皮膚を傷つける恐れがあるむだ毛の処理は避ける.
5.× 上肢を締め付けるような服は浮腫を悪化させるため避ける.
〈第52回 PT国試 午前15〉
52歳の女性.7年前に右の乳癌に対して腋窩リンパ節郭清を伴う乳房部分切除術が行われ,術後に化学療法と放射線療法が行われた.5年前から右上肢リンパ浮腫が出現してきたため日常生活においては弾性スリーブを装着していた.リンパ浮腫が悪化してきたため受診し,リンパ浮腫重症度分類ステージⅡと診断された.日常生活指導として適切なのはどれか.
1.むだ毛の処理をする.
2.皮膚の保湿をする.
3.水分摂取を制限する.
4.入浴は熱い温度で長湯をする.
5.腕を締め付けるような服を着る.
解答
1.× リンパ浮腫悪化のきっかけとなりやすい炎症を予防するため,皮膚を傷つける恐れがあるむだ毛の処理は避ける.
2.○ 正しい.
3.× 適度な水分摂取量とする.
4.× 入浴はぬるめの温度とし,長湯は控える.
5.× 腕を締め付けるような服は浮腫を悪化させるため避ける.
〈第46回 PT国試 午後19〉
38歳の女性.左乳癌にて腋窩リンパ節郭清を伴う乳房温存術を行った.術後2か月経過し,左前腕から手にかけて腫脹がみられた.熱感はみられない.患肢への治療として誤っているのはどれか.
1.等尺性運動
2.就寝時の挙上
3.弾性サポーター
4.強擦法マッサージ
5.間欠的空気圧迫法
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 左前腕から手にかけての腫脹に対しては軽擦法マッサージを行う.
5.○ 正しい.
〈第53回 PT国試 午後15〉
58歳の女性.5年前に子宮頸癌の手術を行った.2年前から右下肢にリンパ浮腫が出現し,弾性ストッキングを着用していた.1年前から安静臥位で右下肢を挙上しても浮腫が改善せず,皮膚が固くなり非圧窩性浮腫が認められたため,週1回外来で理学療法を実施していた.2日前に蜂窩織炎を発症し,現在,薬物療法中である.対応として適切なのはどれか.
1.患部の冷却
2.スキンケア休止
3.圧迫下での下肢運動
4.用手的リンパドレナージ
5.経皮的電気刺激療法〈TENS〉
解答
1.○ 正しい.
2.× 皮膚が固くなり非圧窩性浮腫が認められるのでスキンケアは継続する.
3.× 蜂窩織炎を発症したので圧迫下での下肢運動は禁忌である.
4.× 蜂窩織炎を発症したので用手的リンパドレナージは禁忌である.
5.× リンパ浮腫治療に経皮的電気刺激療法〈TENS〉は用いない.
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