第6章 内部障害理学療法学 06)その他の内部障害 ①血液所見

〈第51回 PT国試 午後47〉

長期臥床患者で測定値が1週以上前の状態を反映しているのはどれか. 
1.AST
2.単球
3.血糖
4.血清アルブミン
5.尿中クレアチニン

解答

1.× ASTは半日の状態を反映している.
2.× 単球は12~24時間の状態を反映している.
3.× 血糖は検査時の状態を反映している.
4.○ 正しい.
5.× 尿中クレアチニンは24時間蓄尿により測定する.


〈第52回 PT国試 午後50〉

栄養状態の評価として有用性が低いのはどれか. 
1.血小板数
2.下腿周囲径
3.体重減少率
4.Body Mass Index
5.血清アルブミン値

解答

1.× 血小板数は血液凝固機能の評価に有用である.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第49回 PT国試 午後18〉

87歳の女性.転倒による大腿骨近位部骨折に対する手術後.理学療法を行っているが,筋力増強の効果が不十分で全身の持久力も低下している.下肢の浮腫を認めたため主治医へ報告したところ,栄養障害はあるが内科的な併存症はないといわれた.理学療法をおこなう上で,特に参考となる血液所見はどれか. 
1.アルカリフォスファターゼ
2.クレアチニン
3.空腹時血糖
4.アルブミン
5.赤血球

解答

1.× アルカリフォスファターゼ(ALP)は肝臓・胆道疾患,悪性腫瘍,妊娠などで上昇する.
2.× クレアチニンは腎疾患により上昇する.
3.× 空腹時血糖は糖尿病により上昇する.
4.○ ①下肢の浮腫,②栄養障害はあるが内科的な併存症はないことからアルブミンが参考となる血液所見である.
5.× 赤血球は貧血により減少する.


〈第45回 PT国試 午前48〉

周術期リハビリテーションの一環で患者に持久力改善のための運動療法を導入することになった.リスク管理の一環として栄養状態を評価するのに有用な項目はどれか.2つ選べ. 
1.CK
2.γ-GTP
3.白血球数
4.血清総蛋白
5.ヘモグロビン

解答

1.× CKは骨格筋・心筋・平滑筋・脳などに多く存在し,これらの組織が障害をうけると上昇する.
2.× γ-GTPは胆道系病変(結石,腫瘍など),胆内胆汁うっ滞により上昇する.
3.× 白血球数は炎症,感染により上昇する.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


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