第6章 内部障害理学療法学 05)老年期障害 ②廃用症候群

〈第56回 PT国試 午後46〉

廃用性症候群について正しいのはどれか. 
1.小児ではみられない.
2.フレイルと同義である.
3.起立性低血圧がみられる.
4.一次性サルコペニアの原因である.
5.加齢とともに症状の進行が遅くなる.

解答

1.× 小児でも廃用性症候群みられる.
2.× 廃用性症候群とフレイルは同義でない.
3.○ 正しい.
4.× 廃用性症候群は二次性サルコペニアの原因である.
5.× 廃用性症候群は加齢とともに症状の進行が速くなる.


〈第54回 PT国試 午前49〉

廃用症候群で正しいのはどれか. 
1.加齢による影響は少ない.
2.二次性サルコペニアを認める.
3.筋萎縮は上肢に強くみられる.
4.進行しても摂食嚥下機能は保たれる.
5.高齢者では高アルブミン血症を認める.

解答

1.× 廃用症候群は加齢による影響が多い.
2.○ 正しい.
3.× 廃用症候群の筋萎縮は下肢に強くみられる.
4.× 廃用症候群は進行すると摂食嚥下機能も低下する.
5.× 廃用症候群の高齢者では低アルブミン血症を認める.


〈第55回 PT国試 午前48〉

廃用症候群の症状と予防法の組合せで誤っているのはどれか. 
1.起立性低血圧 ――― 離床
2.筋力低下 ――― 神経筋電気刺激
3.骨萎縮 ――― 機能的電気刺激
4.褥瘡 ――― 体位交換
5.深部静脈血栓症 ――― 弾性ストッキング

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 骨萎縮 ――― 立位保持
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第56回 PT国試 午前10〉

52歳の女性.廃用による身体機能の全般的な低下によりバランス能力低下があり,バランス能力の改善を目的とした運動療法を行っている.開始当初,立位保持も困難であったが,現在は立位で物的な介助がなくても左右前後の重心移動が可能となってきている.歩行は平行棒内で両手を支持して軽介助である.次に行うバランス練習として最も適切なのはどれか. 
1.杖歩行練習
2.上肢支持なしのタンデム歩行練習
3.上肢支持なしの立位で外乱を加える練習
4.片側上肢を支持した立位で下肢のステップ練習
5.両上肢でボールを保持しながら立位重心移動練習

解答

1.× 現段階で杖歩行練習は難易度が高いため適切でない.
2.× 現段階で上肢支持なしのタンデム歩行練習は難易度が高いため適切でない.
3.× 現段階で上肢支持なしの立位で外乱を加える練習は難易度が高いため適切でない.
4.○ 平行棒内で両手を支持した軽介助歩行の次は片側上肢を支持した立位で下肢のステップ練習を行う.
5.× 現段階で両上肢でボールを保持しながら立位重心移動練習は難易度が高いため適切でない.


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