第6章 内部障害理学療法学 02)循環障害 ①評価

〈第49回 PT国試 午前19〉

運動中のモニター心電図を示す.心拍数が75/分以上100/分未満であるものはどれか. 

1.①
2.②
3.③
4.④
5.⑤

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ R-R間隔にマス目が3つ(100/分)以上4つ(75/分)未満ある.
5.× 誤り.


〈第55回 PT国試 午前2〉

心電図を示す.この心電図の所見で正しいのはどれか. 

1.心房細動
2.洞性徐脈
3.心室性期外収縮
4.心房性期外収縮
5.Ⅰ度房室ブロック

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 同調律よりも早期にP波が出現し,QRS波は正常であるため,心房性期外収縮である.
5.× 誤り.


〈第57回 PT国試 午前3〉

心電図を示す.心房粗動はどれか. 

1.①
2.②
3.③
4.④
5.⑤

解答

1.○ ①規則正しいRR間隔,狭い幅のQRS波,F波が認められるため心房粗動である.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第52回 PT国試 午後14〉

75歳の男性.冠動脈バイパス術後.病棟での運動療法中に胸部不快感を生じた.そのときのモニター心電図を示す.この患者にみられるのはどれか. 

1.心房細動
2.洞性徐脈
3.WPW症候群
4.心室性期外収縮
5.Ⅱ度房室ブロック

解答

1.○ P波なし,細かく震える基線(f波),QRS波のリズムがバラバラであるため,心房細動である.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第46回 PT国試 午後5〉

心電図を示す.考えられる不整脈はどれか. 

1.心房細動
2.心室頻拍
3.房室ブロック
4.心室性期外収縮
5.発作性上室性頻拍

解答

1.○ P波なし,細かく震える基線(f波),QRS波のリズムがバラバラであるため,心房細動である.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第48回 PT国試 午後4〉

心電図を示す.異常の原因となっている部位はどれか. 

1.心房
2.洞結節
3.ヒス束
4.房室結節
5.プルキンエ線維

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ ウェンケバッハ型(モービッツⅠ型)2度房室ブロックであるため,房室結節が原因である.
5.× 誤り.


〈第51回 PT国試 午前12〉

65歳の女性.慢性心不全.自宅でめまいと失神発作を認めたため来院した.来院時の心電図を示す.この患者にみられるのはどれか. 

1.洞性頻脈
2.心室頻拍
3.心室期外収縮
4.Ⅰ度房室ブロック
5.Ⅲ度房室ブロック

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ P波とQRS波の関連がないため,Ⅲ度房室ブロックである.


〈第56回 PT国試 午前2〉

心電図を示す.心室性期外収縮はどれか.

1.①
2.②
3.③
4.④
5.⑤

解答

1.× 誤り.
2.○ 幅広いQRS波は心室性期外収縮である.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第50回 PT国試 午後15〉

肢誘導における心電図を示す.正しいのはどれか. 

1.心房細動
2.心房粗動
3.Ⅱ度房室ブロック
4.心室期外収縮
5.心室頻拍

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 幅広いQRS波は心室性期外収縮である.
5.× 誤り.


〈第58回 PT国試 午後2〉

心電図波形を示す.特徴として正しいのはどれか. 

1.洞調律である.
2.持続頻拍である.
3.ST上昇を認める.
4.心室期外収縮を認める.
5.Ⅲ度房室ブロックである.

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 幅広いQRS波は心室性期外収縮である.
5.× 誤り.


〈第59回 PT国試 午後16〉

心電図を示す.考えられるのはどれか. 

1.心房細動
2.心房粗動
3.房室ブロック
4.心室細動
5.心室期外収縮

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ 幅広いQRS波は心室性期外収縮である.


〈第45回 PT国試 午前2〉

心電図を示す.不整脈として考えられるのはどれか.

1.二段脈
2.房室ブロック
3.右脚ブロック
4.上室性期外収縮
5.多源性心室期外収縮

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ 幅広いQRS波,いろいろなかたち(多源性)のQRS波がみられることから多源性心室期外収縮である.


〈第54回 PT国試 午後18〉

60歳の女性.心不全.運動療法中に心室期外収縮が確認された.このときの心電図を示す.この心室期外収縮について正しいのはどれか.

1.3段脈である.
2.P波がみられる.
3.Lownの分類4bである.
4.QRS幅は0.12秒未満である.
5.洞調律よりも早く出現する心室興奮である.

解答

1.× 3段脈はみられない.
2.× P波はみられない.
3.× Lownの分類2である.
4.× QRS幅は0.8secである.
5.○ 正しい.


〈第49回 PT国試 午後19〉

運動中に得られたモニター心電図を示す.多源性の心室期外収縮(Lownの重症度分類グレード3)はどれか.

1.①
2.②
3.③
4.④
5.⑤

解答

1.× ①心室細動:同定不能なP波,T波,無秩序なリズムと振幅
2.× ②心室期外収縮(Lownの重症度分類グレード2):頻発性
3.× ③心室期外収縮(Lownの重症度分類グレード4b):3連発以上
4.○ 正しい.
5.× ⑤心室期外収縮(Lownの重症度分類グレード1):散発性


〈第53回 PT国試 午前2〉

心電図(①~⑤)を示す.心電図と所見の組合せで正しいのはどれか.2つ選べ. 

1.① ――― 心房細動
2.② ――― 洞性徐脈
3.③ ――― 心室性期外収縮
4.④ ――― 心房性期外収縮
5.⑤ ――― 発作性上室性頻拍

解答

1.× ① ――― 心室性期外収縮
2.× ② ――― 心房細動
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× ⑤ ――― 完全房室ブロック


〈第42回 PT国試 午前8〉

心電図と所見との組合せを示す.誤っているのはどれか.

1.正常洞調律
2.心室性期外収縮
3.完全房室ブロック
4.心房細動
5.心房性期外収縮

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 同定不能なP波・QRS波・T波,無秩序なリズムと振幅がみられるため心室細動である.
5.○ 正しい.


〈第41回 PT国試 午前15〉

心電図と病態との組合せを示す.誤っているのはどれか. 

1.洞性徐脈
2.上室性期外収縮
3.心室性期外収縮
4.I度房室ブロック
5.心室細動

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× P波なし,細かく震える基線(f波),QRS波のリズムがバラバラであるため心房細動である.


〈第47回 PT国試 午前17〉

心電図を示す.STの上昇がみられるのはどれか. 

1.Ⅰ誘導
2.Ⅲ誘導
3.aVL誘導
4.V2誘導
5.V6誘導

解答

1.× 誤り.
2.○ Ⅱ誘導,Ⅲ誘導,aVF誘導にST上昇がみられる.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第55回 PT国試 午後24〉

除細動が必要となる可能性が高い不整脈はどれか. 
1.Ⅰ度房室ブロック
2.心室頻拍
3.単発の上室期外収縮
4.慢性心房細動
5.連続しない心室期外収縮

解答

1.× Ⅰ度房室ブロックは除細動の適応とならない.
2.○ 正しい.
3.× 単発の上室期外収縮は除細動の適応とならない.
4.× 慢性心房細動は除細動の適応とならない.
5.× 連続しない心室期外収縮は除細動の適応とならない.


〈第51回 PT国試 午後16〉

大動脈弁閉鎖不全の雑音を最も聴取しやすい部位はどれか.

1.①
2.②
3.③
4.④
5.⑤

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第51回 PT国試 午後45〉

心筋梗塞発症時にみられる左腕の痛みはどれか. 
1.深部痛
2.表在痛
3.関連痛
4.内臓痛
5.神経障害性疼痛

解答

1.× 深部痛は筋や腱,関節,骨膜などに起因する痛みである.
2.× 表在痛は皮膚や粘膜に起因する痛みである.
3.○ 正しい.
4.× 内臓痛は胸腹部の内臓に起因する痛みである.
5.× 神経障害性疼痛は末梢神経や中枢神経の損傷や障害による痛みである.


〈第54回 PT国試 午前37〉

NYHA分類で正しいのはどれか. 
1.5段階分類である.
2.自覚症状により重症度を分類する.
3.Ⅰ度では心疾患を有し,日常生活で疲労,呼吸困難がある.
4.Ⅱ度では日常生活以下の労作で疲労,呼吸困難がある.
5.Ⅳ度では安静時に心不全症状はみられない.

解答

1.× NYHA分類は4段階分類である.
2.○ 正しい.
3.× NYHA分類Ⅱ度では心疾患を有し,日常生活で疲労,呼吸困難がある.
4.× NYHA分類Ⅲ度では日常生活以下の労作で疲労,呼吸困難がある.
5.× NYHA分類Ⅳ度では安静時に心不全症状がみられる.


〈第46回 PT国試 午後38〉

NYHA分類で正しいのはどれか. 
1.5段階分類である.
2.Ⅰ度では身体活動に軽度の制限がある.
3.Ⅱ度では安静時には無症状である.
4.Ⅲ度では安静時にも症状がある.
5.Ⅳ度では日常的な活動で症状がある.

解答

1.× NYHA分類は4段階分類である.
2.× NYHA分類Ⅰ度では心疾患はあるが身体活動に制限はない.
3.○ 正しい.
4.× NYHA分類Ⅲ度では高度な身体活動の制限があるが,安静時には無症状である.
5.× NYHA分類Ⅳ度では心疾患のためいかなる身体活動も制限され,心不全症状や狭心痛が安静時にも存在する.


〈第49回 PT国試 午前18〉

55歳の男性.搬送された病院で急性心筋梗塞と診断された.初期治療として,左冠動脈に対して経皮的冠動脈形成術が施行された.発症後1か月の検査所見では右冠動脈に75%の狭窄が認められ,心肺運動負荷試験中に胸部不快感が認められた.心肺運動負荷試験の結果に基づいて運動処方をする際に最も考慮すべき指標はどれか. 
1.最大換気量
2.最大酸素摂取量
3.血圧の変化量
4.心拍数の変化量
5.症状出現時の運動強度

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ 運動処方をする際は症状出現時の運動強度よりも低い運動強度を設定する.


〈第45回 PT国試 午後39〉

虚血性心疾患における運動負荷試験の中止基準はどれか. 
1.顔面紅潮
2.収縮期血圧低下
3.Ⅰ度房室ブロック
4.心電図ST部1mm低下
5.発作性上室性不整脈の散発

解答

1.× 顔面紅潮は虚血性心疾患における運動負荷試験の中止基準でない.
2.○ 正しい.
3.× Ⅰ度房室ブロックは虚血性心疾患における運動負荷試験の中止基準でない.
4.× 虚血性心疾患における運動負荷試験は心電図ST部2mm低下で中止する.
5.× 発作性上室性不整脈は虚血性心疾患における運動負荷試験の中止基準でない.


〈第58回 PT国試 午前19〉

68歳の女性.NYHA心機能分類classⅢの僧帽弁閉鎖不全症に対して経皮的僧帽弁形成術を受け,術後経過良好で退院することになった.退院時の運動機能評価として適切なのはどれか. 
1.クリニカルシナリオ分類
2.マスターシングルテスト
3.Nohria-Stevenson分類
4.ハンドグリップテスト
5.6分間歩行テスト

解答

1.× クリニカルシナリオ分類は急性心不全の初期対応を迅速に行うための,血圧を参考とした病態による臨床的分類である.
2.× マスターシングルテストは決められた高さの段差昇降を1分30秒行う運動負荷試験で,終了後に直ちに臥位となり,虚血性心疾患の労作時における心電図変化を記録する.
3.× Nohria-Stevenson分類は急性期心不全の重症度評価法の一つで,うっ血所見と末梢不全所見の有無により重症度を4つに分類する.
4.× ハンドグリップテストは最大握力の半分程度の強度で5分間持続して握り続ける負荷試験で,負荷前,負荷中,負荷後の心エコー所見を比較し異常を検出する.
5.○ 正しい.


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