第6章 内部障害理学療法学 01)呼吸障害 ④拘束性肺疾患の呼吸リハビリテーション

〈第59回 PT国試 午前49〉

間質性肺疾患患者に対する理学療法で最も適切なのはどれか. 
1.体位排痰法を指導する.
2.吸気筋トレーニングを指導する.
3.上肢の筋力増強運動は行わない.
4.神経筋電気刺激療法は行わない.
5.有酸素運動はSpO₂60%を目標に実施する.

解答

1.× 慢性閉塞性肺疾患患者に体位排痰法を指導する.
2.○ 正しい.
3.× 間質性肺疾患患者の上肢の筋力増強運動は行う.
4.× 間質性肺疾患患者に神経筋電気刺激療法は行う.
5.× 間質性肺疾患患者の有酸素運動はSpO₂90%を下回らないように実施する.


〈第57回 PT国試 午前17〉

次の文により17,18の問いに答えよ.65歳の男性.間質性肺炎.労作時呼吸困難,咳を主訴に来院した.3年前から歩行時の呼吸困難が増悪した.1か月前から咳,労作時の呼吸困難の悪化を認め入院となった.入院時,心電図は洞調律.血液検査ではCRP3.1mg/dL(基準値0.3mg/dL未満),KL-6 790U/mL(基準値500U/mL未満)であった.理学療法評価では,mMRC息切れスケールはグレード3.筋力はMMT上下肢4,6分間歩行テストは200mであった.胸部CTを示す.この患者の胸部CTとして最も可能性が高いのはどれか. 

1.①
2.②
3.③
4.④
5.⑤

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ ④蜂巣肺がみられる.
5.× 誤り.


〈第57回 PT国試 午前18〉

次の文により17,18の問いに答えよ.65歳の男性.間質性肺炎.労作時呼吸困難,咳を主訴に来院した.3年前から歩行時の呼吸困難が増悪した.1か月前から咳,労作時の呼吸困難の悪化を認め入院となった.入院時,心電図は洞調律.血液検査ではCRP3.1mg/dL(基準値0.3mg/dL未満),KL-6 790U/mL(基準値500U/mL未満)であった.理学療法評価では,mMRC息切れスケールはグレード3.筋力はMMT上下肢4,6分間歩行テストは200mであった.全身持久力トレーニングを行う場合,トレーニングを中止すべき状態はどれか.トレーニング前の所見は,血圧120/65mmHg,心拍数85/分,呼吸数19回/分,SpO₂96%,修正Borg Scale3であった.2つ選べ. 

1.1
2.2
3.3
4.4
5.5

解答

1.○ トレーニング前よりも血圧低下しており,めまいもあるため中止すべき状態である.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 動悸がみられるため,中止すべき状態である.
5.× 誤り.


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