〈第47回 PT国試 午後47〉
呼吸リハビリテーションで正しいのはどれか.
1.ハッフィングは胸郭の伸張を目的とする.
2.横隔膜呼吸は,呼吸補助筋の活動を促進する.
3.呼吸困難時の症状改善には,腹臥位が有効である.
4.インセンティブスパイロメトリは長く吸気を持続させる.
5.口すぼめ呼吸は,呼気よりも吸気を長くするように指導する.
解答
1.× ハッフィングは気道内分泌の移動および除去を目的とする.
2.× 横隔膜呼吸は,呼吸補助筋の活動を抑制する.
3.× 呼吸困難時の症状改善には,前傾座位や前傾立位が有効である.
4.○ 正しい.
5.× 口すぼめ呼吸は,吸気よりも呼気を長くするように指導する.
〈第45回 PT国試 午前39〉
呼吸器疾患の理学療法の目的で正しいのはどれか.2つ選べ.
1.呼吸数の増加
2.吸気の緩徐化
3.腹式呼吸の促通
4.呼吸補助筋の活用
5.全身のリラクセーション
解答
1.× 呼吸器疾患の理学療法は呼吸数の減少を目的とする.
2.× 呼吸器疾患の理学療法は吸気よりも呼気の緩徐化を目的とする.
3.○ 正しい.
4.× 呼吸器疾患の理学療法は呼吸補助筋の活動抑制を目的とする.
5.○ 正しい.
〈第48回 PT国試 午前48〉
分時換気量を変えずに肺胞換気量を増加させる呼吸法はどれか.3つ選べ.
1.一回換気量を増やす.
2.口すぼめ呼吸を行う.
3.横隔膜呼吸を行う.
4.呼吸回数を増やす.
5.呼気流速を速める.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 呼吸回数を増やすと肺胞換気量は減少する.
5.× 呼気流速を速めても肺胞換気量は増加しない.
〈第50回 PT国試 午後39〉
口すぼめ呼吸で正しいのはどれか.
1.気道の虚脱を抑える.
2.全肺気量を増加させる.
3.吸気時間を延長させる.
4.呼吸仕事量を増加させる.
5.機能的残気量を増加させる.
解答
1.○ 正しい.
2.× 口すぼめ呼吸では全肺気量を増加させることはできない.
3.× 口すぼめ呼吸は呼気時間を延長させる.
4.× 口すぼめ呼吸は呼吸仕事量を減少させる.
5.× 口すぼめ呼吸は機能的残気量を減少させる.
〈第56回 PT国試 午後45〉
呼吸障害に対する理学療法として,口すぼめ呼吸が有効なのはどれか.
1.COPD
2.肺線維症
3.間質性肺炎
4.筋萎縮性側索硬化症
5.Duchenne型筋ジストロフィー
解答
1.○ 正しい.
2.× 肺線維症は拘束性換気障害であるため口すぼめ呼吸は有効でない.
3.× 間質性肺炎は拘束性換気障害であるため口すぼめ呼吸は有効でない.
4.× 筋萎縮性側索硬化症は拘束性換気障害であるため口すぼめ呼吸は有効でない.
5.× Duchenne型筋ジストロフィーは拘束性換気障害であるため口すぼめ呼吸は有効でない.
〈第41回 PT国試 午前93〉
腹式呼吸法で誤っているのはどれか.
1.口すぼめ呼吸を併用する.
2.呼吸補助筋の活動を抑制する.
3.胸部と腹部にそれぞれ手を置く.
4.呼気時に腹部隆起を確認する.
5.呼気は吸気の2倍以上の時間をかけて行う.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 腹式呼吸法では吸気時に腹部隆起を確認する.
5.○ 正しい.
〈第50回 PT国試 午前14〉
次の文により14,15の問いに答えよ.85歳の男性.脳梗塞の既往がある.2,3か月前から食事中にむせることが多くなっていた.3日前から元気がなく,昨晩から発熱と意識障害とがみられたため救急搬送され気管挿管の上,入院となった.体温38.0℃,呼吸数25/分,左胸部に肺胞呼吸音,右胸部に水泡音が聴取された.エックス線写真を示す.この患者の症状が生じている原因として最も考えられるのはどれか.
1.気胸
2.心不全
3.肺水腫
4.間質性肺炎
5.誤嚥性肺炎
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ ①85歳,②脳梗塞の既往,③2,3か月前から食事中にむせる,④3日前から元気がなく,昨晩から発熱と意識障害,⑤右胸部に水泡音がみられることから誤嚥性肺炎が考えられる.
〈第50回 PT国試 午前15〉
次の文により14,15の問いに答えよ.85歳の男性.脳梗塞の既往がある.2,3か月前から食事中にむせることが多くなっていた.3日前から元気がなく,昨晩から発熱と意識障害とがみられたため救急搬送され気管挿管の上,入院となった.体温38.0℃,呼吸数25/分,左胸部に肺胞呼吸音,右胸部に水泡音が聴取された.エックス線写真を示す.この患者の病変が生じている部位に痰が貯留している場合の排痰体位として最も適切なのはどれか.
1.座位
2.背臥位
3.左側臥位
4.右側臥位
5.45°前方に傾けた右側臥位
解答
1.× 座位は肺尖区(S1)に痰が貯留している場合の排痰体位である.
2.× 背臥位は肺尖区(S1),上葉前区(S3),前肺底区(S8)に痰が貯留している場合の排痰体位である.
3.○ 右中葉・下葉に痰が貯留しているため,右側を上にした左側臥位が適切である.
4.× 右側臥位は左外側肺底区(S9)や左肺野に痰が貯留している場合の排痰体位である.
5.× 45度前方へ傾けた右側臥位は左上葉後区(S2),左上下葉区(S6),左後肺底区(S10)に痰が貯留している場合の排痰体位である.
〈第54回 PT国試 午前18〉
図に示す排痰体位に対応する肺区域で正しいのはどれか.2つ選べ.
1.肺尖区(S1)
2.後上葉区(S2)
3.上-下葉区(S6)
4.前肺底区(S8)
5.後肺底区(S10)
解答
1.× 肺尖区(S1)は背臥位である.
2.× 後上葉区(S2)前方へ45°傾けた背臥位である.
3.○ 正しい.
4.× 前肺底区(S8)は背臥位である.
5.○ 正しい.
〈第51回 PT国試 午前18〉
右外側肺底区の痰に対する体位排痰法(体位ドレナージ)で最も適切な体位はどれか.
1.腹臥位2.45度前方へ傾けた側臥位
3.背臥位
4.側臥位
5.45度後方へ傾けた側臥位
解答
1.× 腹臥位は上下葉区(S6),後肺底区(S10)に対する体位排痰法である.
2.× 45度前方へ傾けた側臥位は上葉後区(S2),上下葉区(S6),後肺底区(S10)に対する体位排痰法である.
3.× 背臥位は肺尖区(S1),上葉前区(S3),前肺底区(S8)に対する体位排痰法である.
4.○ 正しい.
5.× 45度後方へ傾けた側臥位は右中葉区(S4,5)に対する体位排痰法である.
〈第47回 PT国試 午後19〉
背面からみた肺区域の模式図を示す.斜線で示す肺区域に痰が貯留している場合の排痰体位として正しいのはどれか.
1.背臥位
2.腹臥位
3.右側臥位
4.45度前方へ傾けた右側臥位
5.45度後方へ傾けた右側臥位
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ 左外側肺底区(S9)に痰が貯留している場合の排痰体位は右側臥位である.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第43回 PT国試 午前34〉
左肺区域に対応する体位排痰法で誤っているのはどれか.
1.S1,S2
2.S3
3.S4,S5
4.S8
5.S10
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 腹臥位はS6に対する体位排痰法である.
5.○ 正しい.
〈第42回 PT国試 午前34〉
痰貯留部位と体位排痰法との組合せで正しいのはどれか.2つ選べ.
1.S12.S3
3.S6
4.S8
5.S10
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× S6に痰が貯留している場合の排痰体位は腹臥位である.
4.× S8に痰が貯留している場合の排痰体位は頭低背臥位である.
5.× S10に痰が貯留している場合の排痰体位は頭低腹臥位である.
〈第41回 PT国試 午前29〉
右肺区域と体位ドレナージとの組合せで誤っているのはどれか.
1.下葉S102.下葉S9
3.中葉S4
4.上葉S3
5.上葉S1
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 腹臥位は右下葉S6に対する体位ドレナージである.
5.○ 正しい.
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