第5章 発達障害理学療法学 05)その他の小児疾患 ②Down症候群

〈第54回 PT国試 午後45〉

Down症候群の子どもの運動発達の特徴で適切なのはどれか. 
1.後弓反張
2.はさみ脚歩行
3.スカーフ徴候陰性
4.シャフリング移動
5.緊張性迷路反射亢進

解答

1.× Down症候群は低緊張のため後弓反張はみられない.
2.× Down症候群は低緊張のためはさみ脚歩行はみられない.
3.× Down症候群はスカーフ徴候陽性である.
4.○ Down症候群は筋力低下のためシャフリング移動がみられる.
5.× Down症候群は運動発達障害でないため緊張性迷路反射は正常である.


〈第58回 PT国試 午後4〉

Down症候群が示す特徴的な姿勢はどれか. 

1.1
2.2
3.3
4.4
5.5

解答

1.× 非対称性緊張性頸反射(ATNR)は痙直型・アテトーゼ型の脳性麻痺で特徴的にみられる姿勢である.
2.○ 正しい.
3.× 痙直型片麻痺児にみられる姿勢である.
4.× on handsは正常発達の5~6か月頃にみられる.
5.× アテトーゼ型脳性麻痺児にみられる姿勢である.


〈第52回 PT国試 午後11〉

Down症候群で乳児期前半にみられる特徴的な姿勢はどれか. 

1.1
2.2
3.3
4.4
5.5

解答

1.× 非対称性緊張性頸反射(ATNR)は痙直型・アテトーゼ型の脳性麻痺で特徴的にみられる姿勢である.
2.○ 正しい.
3.× 高緊張で全節的な寝返りであり,低緊張であるDown症候群にみられない.
4.× bottom liftingは正常発達の5か月頃にみられる.
5.× pivot proneは正常発達の6か月頃にみられる.


〈第57回 PT国試 午後5〉

Down症候群の乳幼児期に特徴的な座位姿勢はどれか. 

1.1
2.2
3.3
4.4
5.5

解答

1.× 正常な9か月の乳幼児の座位姿勢である.
2.○ 正しい.
3.× 痙直型四肢麻痺の座位姿勢である.
4.× 正常な6か月の乳幼児の座位姿勢である.
5.× 痙直型両麻痺の座位姿勢である.


〈第53回 PT国試 午後47〉

Down症児の初期の腹臥位での移動の特徴はどれか. 
1.股関節の外転
2.伸展側下肢の尖足傾向
3.上肢の過剰な引き込み
4.緊張性迷路反射の残存
5.下肢運動の交互性の欠如

解答

1.○ Down症児の初期の腹臥位での移動は,座位から両下肢開脚位で腹臥位となるため,股関節の外転が特徴である.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第55回 PT国試 午前47〉

Down症候群の児に対して乳児期に行う理学療法で適切なのはどれか. 
1.腹筋群の収縮を促す.
2.不随意運動を抑制する.
3.背這いを移動手段とする.
4.緊張性迷路反射を促通する.
5.定頸後すぐに立位姿勢を経験させる.

解答

1.○ 正しい.
2.× Down症候群の児では不随意運動は生じない.
3.× Down症候群の児では背這いを移動手段とせず,正常の運動発達パターンを促す.
4.× Down症候群の児では緊張性迷路反射は促通しない.
5.× Down症候群の児では,定頸後すぐに立位姿勢を経験させることはなく,正常の運動発達パターンを促す.


〈第51回 PT国試 午後44〉

Down症候群の児の理学療法で適切なのはどれか. 
1.腹筋群の収縮を促す.
2.不随意運動を抑制する.
3.緊張性迷路反射を促通する.
4.シャフリングを移動手段とする.
5.定頸後すぐに立位姿勢を経験させる.

解答

1.○ 正しい.
2.× Down症候群の児では不随意運動は生じない.
3.× Down症候群の児では緊張性迷路反射は促通しない.
4.× Down症候群の児ではシャフリングを移動手段とせず,正常の運動発達パターンを促す.
5.× Down症候群の児では,定頸後すぐに立位姿勢を経験させることはなく,正常の運動発達パターンを促す.


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