第5章 発達障害理学療法学 04)デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD) ④ステージ分類

〈第48回 PT国試 午後37〉

Duchenne型筋ジストロフィーのステージ(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)で,ステージの定義に記載のない動作はどれか. 
1.階段昇降
2.椅子からの立ち上がり
3.膝歩き
4.四這い移動
5.座位保持

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 膝歩きはDuchenne型筋ジストロフィーのステージで,定義に記載のない動作である.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第52回 PT国試 午後42〉

Duchenne型筋ジストロフィーについて誤っているのはどれか. 
1.小学校3~4年では書字動作は保たれる.
2.小学校高学年ではトイレ動作に介助が必要である.
3.小学校高学年での歩行消失後は四つ這い生活を積極的に指導する.
4.小学校高学年から中学校では美術の時間に補助具の工夫が必要である.
5.中学校から高校ではパソコンの入力装置に工夫が必要である.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× Duchenne型筋ジストロフィーでは小学校高学年での歩行消失後は車椅子中心の生活となる.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第44回 PT国試 午前73〉

Duchenne型筋ジストロフィーのステージ4(厚生省筋萎縮症研究班機能障害度分類による)で立位時にみられる特徴はどれか. 
1.頸部前屈
2.腰椎前弯
3.股関節過伸展
4.踵足
5.足部外反

解答

1.× Duchenne型筋ジストロフィーのステージ4では立位時に頸部伸展位となる.
2.○ 正しい.
3.× Duchenne型筋ジストロフィーのステージ4では股関節屈曲拘縮が進行してきている.
4.× Duchenne型筋ジストロフィーのステージ4では立位時に踵足にはならない.
5.× Duchenne型筋ジストロフィーのステージ4では立位時に足部尖足位となる.


〈第53回 PT国試 午後45〉

Duchenne型筋ジストロフィーのステージ5(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)に対する理学療法で優先度が高いのはどれか. 
1.座位保持練習
2.体幹装具の使用
3.徒手での咳嗽介助
4.下肢の漸増抵抗運動
5.椅子からの立ち上がり練習

解答

1.× 座位保持練習はデュシェンヌ型筋ジストロフィーのステージ7に対する理学療法で優先度が高い.
2.○ 正しい.
3.× 徒手での咳嗽介助はデュシェンヌ型筋ジストロフィーのステージ7に対する理学療法で優先度が高い.
4.× 下肢の筋力維持運動をデュシェンヌ型筋ジストロフィーへ行う.
5.× 椅子からの立ち上がり練習はデュシェンヌ型筋ジストロフィーのステージ3に対する理学療法で優先度が高い.


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