〈第49回 PT国試 午前29〉
第5腰髄節まで機能残存している二分脊椎患児に最もみられやすいのはどれか.
1.股関節脱臼
2.反張膝
3.踵足変形
4.尖足変形
5.扁平足変形
解答
1.× 股関節脱臼は第3・4腰髄節まで機能残存している二分脊椎患児にみられやすい.
2.× 反張膝は第4腰髄節まで機能残存している二分脊椎患児にみられやすい.
3.○ 正しい.
4.× 尖足は第1~3腰髄節まで機能残存している二分脊椎患児にみられやすい.
5.× 扁平足変形は二分脊椎患児にみられない.
〈第50回 PT国試 午前30〉
二分脊椎の病変部位と特徴の組合せで正しいのはどれか.
1.第12胸髄 ――― 長下肢装具を装着し,杖を使わずに歩行可能
2.第1腰髄 ――― 短下肢装具を装着し,杖を使わずに歩行可能
3.第2腰髄 ――― 下肢装具は使わずに,松葉杖を用いて歩行可能
4.第3腰髄 ――― 尖足変形
5.第4腰髄 ――― 踵足変形
解答
1.× 第12胸髄 ――― 骨盤帯付長下肢装具を装着し,訓練時のみ杖を使用して歩行可能
2.× 第1腰髄 ――― 長下肢装具を装着し,杖を使用して歩行可能
3.× 第2腰髄 ――― 長下肢装具を装着し,杖を使用して歩行可能
4.× 第3腰髄 ――― 尖足
5.○ 正しい.
〈第51回 PT国試 午後14〉
10歳の男児.二分脊椎.杖歩行が可能であり歩行時の様子を図に示す.予測される残存レベルはどれか.
1.第10胸髄
2.第12胸髄
3.第2腰髄
4.第4腰髄
5.第1仙髄
解答
1.× 第10胸髄の二分脊椎では車椅子が実用的であるが,骨盤帯付長下肢装具と松葉杖で訓練時のみ歩行可能となる.
2.× 第12胸髄の二分脊椎では車椅子が実用的であるが,骨盤帯付長下肢装具と松葉杖で訓練時のみ歩行可能となる.
3.○ 正しい.
4.× 第4腰髄の二分脊椎では短下肢装具で杖歩行可能となる.
5.× 第1仙髄の二分脊椎では装具なしで独歩が可能となる.
〈第53回 PT国試 午前10〉
4歳の男児.顕在性二分脊椎症による脊髄髄膜瘤の術後.立位の様子を図に示す.短い距離であれば独歩可能である.予測される残存機能レベルの上限で正しいのはどれか.
1.L2
2.L3
3.L4
4.L5
5.S1
解答
1.× 二分脊椎のL2残存機能レベルでは長下肢装具を用いる.
2.× 二分脊椎のL3残存機能レベルでは長下肢装具を用いる.
3.○ 二分脊椎で短下肢装具を用いる残存機能レベルはL4である.
4.× 二分脊椎のL5残存機能レベルでは靴型装具を用いる.
5.× 二分脊椎のS1残存機能レベルでは装具を用いない.
〈第57回 PT国試 午後15〉
6歳の女児.顕在性二分脊椎.機能残存レベルは第4腰髄である.歩行練習の実施方法で適切なのはどれか.2つ選べ.
1.靴型装具を使用する.
2.短下肢装具と杖を併用する.
3.短下肢装具のみを使用する.
4.長下肢装具と杖を併用する.
5.骨盤帯付き長下肢装具と歩行器を併用する.
解答
1.× 第5腰髄機能残存レベルでは靴型装具を使用する.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 第1~3腰髄機能残存レベルでは長下肢装具と杖を併用する.
5.× 胸髄機能残存レベルでは骨盤帯付き長下肢装具と歩行器を併用する.
〈第55回 PT国試 午前19〉
8歳の女児.顕在性二分脊椎.Sharrardの分類はⅣ群である.歩行練習の実施方法で適切なのはどれか.
1.靴型装具を使用する.
2.長下肢装具を使用する.
3.短下肢装具とロフストランド杖を併用する.
4.長下肢装具とロフストランド杖を併用する.
5.骨盤帯付き長下肢装具とPCW〈postural control walker〉を併用する.
解答
1.○ Sharrardの分類はⅣ群(L5機能残存レベル)は靴型装具を使用して独歩練習をする.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第56回 PT国試 午前8〉
6歳の男児.潜在性二分脊椎.足部の変形を図に示す.MMTを行ったところ,大腿四頭筋の筋力は5,内側ハムストリングスは3,前脛骨筋は3,後脛骨筋は2であった.Sharrardの分類による障害レベルはどれか.
1.Ⅰ群
2.Ⅱ群
3.Ⅲ群
4.Ⅳ群
5.Ⅴ群
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ 大腿四頭筋正常,内側ハムストリングスと前脛骨筋は3,後脛骨筋もある程度効いていることからL4髄節レベル,Sharrard分類Ⅲ群である.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第59回 PT国試 午前14〉
6歳の男児.二分脊椎.歩行時の様子を図に示す.予測されるSharrardの分類の上限はどれか.
1.Ⅰ群
2.Ⅱ群
3.Ⅲ群
4.Ⅳ群
5.Ⅴ群
解答
1.× 誤り.
2.○ 股関節屈曲が見られているので予測されるSharrardの分類の上限はⅡ群である.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第54回 PT国試 午前17〉
6歳の男児.顕在性二分脊椎症による脊髄髄膜瘤の術後.大腿四頭筋,大内転筋の作用はなく,ハムストリングス,前脛骨筋,後脛骨筋,長母指伸筋および長指伸筋が作用している.踵足変形のため靴型装具を使用しており,独歩可能である.予測されるSharrardの分類の上限はどれか.
1.Ⅰ群
2.Ⅱ群
3.Ⅲ群
4.Ⅳ群
5.Ⅴ群
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
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