第5章 発達障害理学療法学 02)脳性麻痺 ⑦アテトーゼ型脳性麻痺児

〈第50回 PT国試 午後28〉

アテトーゼ型脳性麻痺について誤っているのはどれか. 
1.痙直型より少ない.
2.原始反射が残存しやすい.
3.不随意運動を主症状とする.
4.上肢より下肢の障害が重度であることが多い.
5.成人以降の二次障害として頸椎症性脊髄症がある.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× アテトーゼ型脳性麻痺は,下肢より上肢の障害が重度であることが多い.
5.○ 正しい.


〈第54回 PT国試 午前47〉

アテトーゼ型脳性麻痺に残存しやすい原始反射はどれか. 
1.吸啜反射
2.手掌把握反射
3.陽性支持反射
4.交叉性伸展反射
5.対称性緊張性頸反射

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ Moro反射・Galant反射・STNR・ATNRなどがアテトーゼ型脳性麻痺で残存しやすい原始反射である.


〈第53回 PT国試 午後27〉

アテトーゼ型脳性麻痺で残存しやすい反射はどれか. 
1.Galant反射
2.吸啜反射
3.自動歩行
4.手掌把握反射
5.探索反射

解答

1.○ Moro反射・Galant反射・STNR・ATNRなどがアテトーゼ型脳性麻痺で残存しやすい原始反射である.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第49回 PT国試 午前9〉

5歳の男児.アテトーゼ型四肢麻痺.未定頸で体幹のコントロールが悪く,自力での寝返りと座位保持はできない.臥位姿勢では,下肢のはさみ肢位を伴う後弓姿勢がしばしばみられ,緊張性頸反射と緊張性迷路反射は残存している.この児に座位保持装置を作製する際に必要な調整で誤っているのはどれか. 
1.ヘッドレストを付ける.
2.リクライニング式にする.
3.胸ベルトを付ける.
4.座面を水平に保つ.
5.骨盤ベルトを付ける.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 座面は前方をやや高くし傾斜をつけて,股関節屈曲位を保ち,後弓姿勢を抑制する.
5.○ 正しい.


〈第59回 PT国試 午前16〉

2歳3か月の女児.出生時に頭蓋内出血を合併し脳性麻痺と診断された.現在,四肢の筋緊張は低下し,姿勢や動きの中で両下肢の筋緊張が亢進する.両上肢にアテトーゼ様の動きがありADLは全介助である.両上肢で支持して座位が1分程度は可能である.発達歴は,頸定:10か月,寝返り:1歳2か月,ずり這い:1歳5か月.現時点で最も必要な補装具はどれか. 
1.歩行器
2.靴型装具
3.電動車椅子
4.座位保持装置
5.普通型車椅子

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ ①発達歴より支えなし座位を獲得しておらず,②姿勢や動きの中で筋緊張が亢進することから,座位保持装置が現時点で最も必要な補装具である.
5.× 誤り.


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