第5章 発達障害理学療法学 02)脳性麻痺 ①反射・反応

〈第50回 PT国試 午後13〉

5歳の男児.脳性麻痺で痙直型四肢麻痺である.粗大運動機能は側臥位までの寝返りが可能.背臥位と背臥位から引き起こしたときの状態を図に示す.臨床症状として可能性が低いのはどれか. 

1.足クローヌス陽性
2.下肢の伸筋共同運動
3.緊張性迷路反射の残存
4.パラシュート反応陽性
5.股関節外転の可動域制限

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 脳幹(延髄)レベルの非対称性緊張性頸反射や緊張性迷路反射が残存しているため,中脳・大脳皮質が中枢であるパラシュート反応は陰性である可能性が低い.
5.○ 正しい.


〈第55回 PT国試 午後7〉

8か月の男児.脳性麻痺による痙直型四肢麻痺.腹臥位で図のような姿勢を示す.影響しているのはどれか. 

1.緊張性迷路反射
2.屈筋逃避反射
3.非対称性緊張性頸反射
4.Moro反射
5.Landau反射

解答

1.○ 腹臥位で四肢の屈筋の緊張が亢進しており,緊張性迷路反射が影響している.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


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