〈第45回 PT国試 午後36〉
姿勢反射と中枢との組合せで誤っているのはどれか.
1.交叉性伸展反射 ――― 脊髄レベル
2.陽性支持反射 ――― 脊髄レベル
3.緊張性迷路反射 ――― 中脳レベル
4.上肢パラシュート反応 ―――中脳レベル
5.ホッピング反応 ――― 大脳皮質レベル
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 緊張性迷路反射 ――― 脳幹(延髄)レベル
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第41回 PT国試 午前69〉
対称性緊張性頸反射で正しいのはどれか.
1.頸部の伸展で股関節と膝関節が屈曲する.
2.統合する中枢は大脳にある.
3.立直り反応の一つである.
4.生後4か月で出現する.
5.生後10か月で消失する.
解答
1.○ 正しい.
2.× 統合する中枢は脳幹(延髄)にある.
3.× 原始反射の一つである.
4.× 生後4か月~6か月までに出現する.
5.× 対称性緊張性頸反射は生後8か月~9か月までに消失する.
〈第42回 PT国試 午前25〉
図は乳児の寝返りの誘発反応を示している.正しいのはどれか.
1.対称性緊張性頸反射が残存していると誘発されない.2.正常発達では9か月以降にみられる反応である.
3.この反応を統合する中枢は延髄にある.
4.この反応は股関節屈曲で誘発される.
5.立ち直り反応の誘発に利用される.
解答
1.× 体に作用する体の立ち直り反応は対称性緊張性頸反射の影響を受けない.
2.× 体に作用する体の立ち直り反応は正常発達では4か月~6か月で出現し,5歳で消失する反応である.
3.× 体に作用する体の立ち直り反応を統合する中枢は中脳にある.
4.× 体に作用する体の立ち直り反応は非対称性の体幹の回旋で誘発される.
5.○ 正しい.
〈第57回 PT国試 午後2〉
図に示す姿勢が出現する時期として正しい順序はどれか.
1.A → B → C
2.A → C → B
3.B → C → A
4.C → A → B
5.C → B → A
解答
1.× 誤り.
2.○ A: 非対称性緊張性頸反射(出生時から出現)→ C:ランドウ反射(3か月から4か月で出現) → B:前方保護伸展反応(6か月から8か月で出現)
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第42回 PT国試 午前72〉
正常発達で最も消失時期の遅いのはどれか.
1.非対称性緊張性頸反射
2.ランドウ反射
3.手掌把握反射
4.ガラント反射
5.モロー反射
解答
1.× 非対称性緊張性頸反射は4か月~6か月までに消失する.
2.○ ランドウ反射は12か月~24か月で消失するため消失時期が最も遅い.
3.× 手掌把握反射は3か月~6か月までに消失する.
4.× ガラント反射は2か月~3か月以降急速に消失する.
5.× モロー反射は4か月~6か月までに消失する.
〈第45回 PT国試 午後15〉
図の姿勢をとるようになる時期までに起こる正常発達で正しいのはどれか.
1.Landau反射は消失している.2.足底把握反射は消失している.
3.頸椎の生理的前弯が生じている.
4.座位での傾斜反応が出現している.
5.自分で起き上がって座れるようになる.
解答
1.× Landau反射は3か月~4か月までに出現し,12か月~24か月までに消失するため,図の姿勢の時期(5か月)には残存してしている.
2.× 足底把握反射は出生時から出現し,12か月までに消失するため,図の姿勢の時期(5か月)には残存してしている.
3.○ 頸椎の生理的前弯は2か月~3か月までに出現するため,図の姿勢の時期(5か月)には生じている.
4.× 座位での傾斜反応は7か月~8か月までに出現するため,図の姿勢の時期(5か月)には出現していない.
5.× 自分で起き上がって座れるようになるのは8か月であるため,図の姿勢の時期(5か月)には獲得していない.
〈第42回 PT国試 午前24〉
健常児.座位をとらせたとき,常に図に示す姿勢をとる.この月齢でみられるのはどれか.2つ選べ.
1.足踏み反射
2.足底把握反射
3.後方への保護伸展反応
4.腹臥位での頭部立ち直り反応
5.背臥位での傾斜反応
解答
1.× 足踏み反射は出生時から出現し,2か月までに消失するため,図の時期(5か月)でみられない.
2.○ 足底把握反射は出生時から出現し,12か月までに消失するため,図の姿勢の時期(5か月)には残存してしている.
3.× 後方への保護伸展反応は9か月~10か月までに出現するため,図の時期(5か月)でみられない.
4.○ 腹臥位での頭部立ち直り反応は出生時~2か月までに出現するため,図の姿勢の時期(5か月)にみられる.
5.× 背臥位での傾斜反応は7か月~8か月までに出現するため,図の時期(5か月)でみられない.
〈第49回 PT国試 午後9〉
健常児.最近,腹臥位にて図に示す姿勢をとるようになった.この月齢で残存している可能性が最も高い反射はどれか.
1.Moro反射
2.Galant反射
3.交叉伸展反射
4.足底把握反射
5.非対称性緊張性頸反射
解答
1.× Moro反射は4か月~6か月までに消失するため,図の時期(5か月)には消失している可能性がある.
2.× Galant反射は2か月~3か月以降急速に消失するため,図の時期(5か月)には消失している.
3.× 交叉伸展反射は1か月~2か月までに消失するため,図の時期(5か月)には消失している.
4.○ 足底把握反射は12か月までに消失するため,図の姿勢の時期(5か月)には残存している.
5.× 非対称性緊張性頸反射は4か月~6か月までに消失するため,図の時期(5か月)には消失している可能性がある.
〈第41回 PT国試 午前68〉
正常動作とその獲得に必要な反射の出現・消失との組合せで正しいのはどれか.
1.寝返り ――― 非対称性緊張性頸反射の消失
2.定頸 ――― ランドウ反射の消失
3.座位保持 ――― 後方へのパラシュート反応の出現
4.つかまり立ち ――― 立位での傾斜反応の出現
5.つたい歩き ――― 陽性支持反応の出現
解答
1.○ 正しい.
2.× 定頸後にランドウ反射が消失する.
3.× 座位保持獲得後に後方へのパラシュート反応が出現する.
4.× つかまり立ち獲得後に立位での傾斜反応が出現する.
5.× 陽性支持反応は出生時に出現し1か月~2か月までに消失するため,つたい歩きの獲得に必要な反射でない.
〈第48回 PT国試 午前16〉
健常な1か月児にみられる姿勢はどれか.
1.12.2
3.3
4.4
5.5
解答
1.○ 正しい.
2.× ランドウ反応の第3相(頸部を伸展して挙上し,体幹は胸腰椎移行部まで伸展)で,6か月から出現し,1~2歳で統合される.
3.× ボトムリフティングは5か月でみられる.
4.× 引き起こし反応で,肘を曲げて引き起こしに協力するのは5か月~6か月である.
5.× 支持した座位で頸部の保持が可能となるのは3か月~4か月である.
〈第43回 PT国試 午前28〉
2か月の乳児.図Aの状態から後頭部の手の支えをはずすと図Bのようになった.この反応について正しいのはどれか.2つ選べ.
1.平衡反射の一つである.
2.生後6か月ころに消失する.
3.皮質レベルの反射である.
4.上肢の左右非対称の動きは正常である.
5.図Bに続く抱きつくような動きは正常である.
解答
1.× モロー反射は原始反射の一つである.
2.○ 正しい.
3.× モロー反射は脳幹(橋・延髄)レベルの反射である.
4.× モロー反射では上肢の左右対称の動きは正常である.
5.○ 正しい.
〈第43回 PT国試 午前76〉
正常発達している乳児の運動発達で生後7か月にみられる反射はどれか.2つ選べ.
1.ステップ反射
2.Galant(ガラント)反射
3.足底把握反射
4.対称性緊張性頸反射
5.緊張性迷路反射
解答
1.× ステップ反射は18か月頃に完成する.
2.× Galant(ガラント)反射は出生時から出現し,2か月~3か月以降急速に消失する.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 緊張性迷路反射は出生時から出現し,6か月までに消失する.
〈第44回 PT国試 午前70〉
生後11か月の乳児に残存しているのはどれか.2つ選べ.
1.Moro反射
2.手掌把握反射
3.Landau反射
4.Babinski反射
5.非対称性緊張性頸反射
解答
1.× Moro反射は出生時から出現し,4か月~6か月までに消失する.
2.× 手掌把握反射は出生時から出現し,3か月~6か月までに消失する.
3.○ Landau反射は生後3か月~4か月までに出現し,12か月~24か月までに消失するため11月か月の乳児に残存している.
4.○ Babinski反射は出生時から出現し,12か月~24か月までに消失するため11月か月の乳児に残存している.
5.× 非対称性緊張性頸反射は出生時から出現し,4か月~6か月までに消失する.
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