第4章 運動器障害理学療法学 17)種々の整形外科疾患 ①悪性腫瘍

〈第46回 PT国試 午前34〉

転移性骨腫瘍で正しいのはどれか. 
1.安静により骨折は予防できる.
2.造骨性転移では病的骨折は少ない.
3.虚血で生じる脊髄麻痺は徐々に進行する.
4.骨転移による痛みに対して温熱療法を行う.
5.前立腺癌の骨転移はエックス線写真にて骨吸収像を示す.

解答

1.× 転移性骨腫瘍の病的骨折は安静により予防できない.
2.○ 正しい.
3.× 転移性骨腫瘍の虚血で生じる脊髄麻痺は急激に進行する.
4.× 転移性骨腫瘍の骨転移による痛みに対して温熱療法を行うと,温熱刺激により悪性腫瘍の発育を助長させる可能性があるため禁忌である.
5.× 転移性骨腫瘍のエックス線写真は原発腫瘍によって異なり,腎癌・甲状腺癌では骨吸収像(溶骨性変化),前立腺癌・乳癌では骨形成像(造骨性変化)が主体である.


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