第4章 運動器障害理学療法学 16)外傷・熱傷 ①変形・拘縮

〈第41回 PT国試 午前8〉

手指の変形や拘縮で誤っているのはどれか. 

1.フォルクマン拘縮
2.内在筋プラス肢位
3.デュプイトラン拘縮
4.ボタン穴変形
5.スワンネック変形

解答

1.× 下垂手である.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第49回 PT国試 午後35〉

手指の拘縮・変形とその原因の組合せで正しいのはどれか. 
1.Volkmann拘縮 ――― 上腕の阻血
2.Dupuytren拘縮 ――― 手掌腱膜の断裂
3.ボタンホール変形 ――― PIP関節の伸筋腱断裂
4.スワンネック変形 ――― DIP関節の屈筋腱断裂
5.槌指変形 ――― MP関節の屈筋腱断裂

解答

1.× Volkmann拘縮 ――― 前腕の阻血
2.× Dupuytren拘縮 ――― 手掌腱膜の肥厚
3.○ 正しい.
4.× スワンネック変形 ――― 手背腱膜の中央索の緊張
5.× 槌指変形 ――― 手背腱膜の終伸腱断裂


〈第58回 PT国試 午前10〉

60歳の女性.図のような状態で右中指の使いづらさを訴え受診した.自動関節可動域角度は,DIP屈曲45°,伸展30°,PIP屈曲90°,伸展-45°,MP屈曲80°,伸展0°であった.この指の変形はどれか. 

1.Z変形
2.鉤爪変形
3.ボタン穴変形
4.Krukenberg変形
5.スワンネック変形

解答

1.× Z変形は母指のPIP関節が屈曲し,DIP関節が過伸展する変形である.
2.× 鉤爪変形はMP関節が過伸展し,PIP・DIP関節が屈曲する変形である.
3.○ 正しい.
4.× Krukenberg変形はMP関節と手関節が尺側偏位する変形である.
5.× スワンネック変形はPTP関節が屈曲し,DIP関節が過伸展する変形である.


〈第44回 PT国試 午前54〉

外傷と固定肢位との組合せで正しいのはどれか. 
1.脊椎圧迫骨折 ――― 脊柱屈曲位
2.膝蓋骨脱臼 ――― 膝関節屈曲位
3.アキレス腱断裂――足関節底屈位
4.足関節内果骨折 ――― 足関節背屈位
5.腓骨筋腱脱臼 ――― 足部回内位

解答

1.× 脊椎圧迫骨折 ――― 脊柱伸展位
2.× 膝蓋骨脱臼 ――― 膝関節軽度屈曲位
3.○ 正しい.
4.× 足関節内果骨折 ――― 足関節中間位
5.× 腓骨筋腱脱臼 ――― 軽度尖足位


〈第43回 PT国試 午前52〉

機能肢位(良肢位)について適切でないのはどれか. 
1.生活習慣によって幅がある.
2.術後の固定肢位として利用される.
3.目安となる角度は関節ごとに異なる.
4.能力低下を最小限にできる.
5.手指では軽くボールを握る肢位となる.

解答

1.○ 正しい.
2.× 機能的肢位とは各種動作を起こしやすい肢位で,術後の安静肢位として利用される.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


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