第4章 運動器障害理学療法学 13)スポーツ損傷 ①症状・所見

〈第46回 PT国試 午後32〉

急激に大きな力が働くことによって起こるスポーツ外傷はどれか. 
1.野球肩
2.投球骨折
3.テニス肘
4.ジャンパー膝
5.脛骨疲労骨折

解答

1.× 野球肩は繰り返す投球動作によって種々の肩関節構成体が損傷されて痛みが生じる障害の総称である.
2.○ 正しい.
3.× テニス肘は手関節背屈筋群の使いすぎによって起こる付着部炎で,上腕骨の外側上顆部に圧痛と疼痛がある.
4.× ジャンパー膝はスポーツなどによる膝伸展機構の使いすぎで,膝蓋腱や大腿四頭筋腱が膝蓋骨付着部で微小断裂を生じ,その修復機転として瘢痕や石灰化をきたす疾患である.
5.× 脛骨疲労骨折は同一部位に繰り返し加わる外力によって起こり,近位1/3または遠位1/3は疾走型,中央1/3は跳躍型競技で生じる.


〈第42回 PT国試 午前82〉

スポーツ種目と傷害との組合せで適切でないのはどれか. 
1.バレーボール ――― 膝蓋腱微小断裂
2.サッカ ――― 鵞足炎
3.バスケットボール ――― 後十字靱帯損傷
4.野球 ――― 上腕骨離断性骨軟骨炎
5.テニス ――― 上腕骨外側上顆炎

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× バスケットボール ――― 前十字靱帯損傷
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


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