第4章 運動器障害理学療法学 12)小児整形外科疾患 ②大腿骨頭すべり症

〈第48回 PT国試 午後28〉

大腿骨頭すべり症について正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.女児より男児に多い.
2.肥満の児童より痩せた児童に多い.
3.片側より両側発症が多い.
4.Duchenne歩行が特徴である.
5.股関節は外旋位拘縮を生じやすい.

解答

1.○ 正しい.
2.× 大腿骨頭すべり症は肥満の児童に多く,患者の3/4に著しい肥満がある.
3.× 大腿骨頭すべり症は片側より両側発症が少ない.
4.× 大腿骨頭すべり症の急性型は疼痛のために起立・歩行困難であり,慢性型は逃避性跛行がみられる.
5.○ 正しい.


〈第57回 PT国試 午前31〉

右大腿骨頭すべり症によるDrehmann(ドレーマン)徴候陽性の場合,背臥位で右下肢を他動的に屈曲したときに生ずる関節運動で正しいのはどれか. 
1.左股関節が屈曲・外旋する.
2.左股関節が内転・外旋する.
3.右股関節が外転・外旋する.
4.右股関節が外転・内旋する.
5.右股関節が内転・内旋する.

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ Drehmann徴候は右下肢を他動的に屈曲したときに右股関節が開排(外転・外旋)する.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


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