第4章 運動器障害理学療法学 11)脊椎疾患 ①頸椎疾患

〈第55回 PT国試 午後32〉

Spurlingテストが陽性のとき,疑うべき疾患はどれか. 
1.環軸関節回旋位固定
2.頸椎症性神経根症
3.腰椎椎間板ヘルニア
4.腰椎分離症
5.腰部脊柱管狭窄症

解答

1.× 誤り.
2.○ Spurlingテストは頸椎症性神経根症で陽性となる.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第51回 PT国試 午後32〉

頸椎の椎間孔圧迫試験はどれか. 
1.Adsonテスト
2.Allenテスト
3.Morleyテスト
4.Spurlingテスト
5.Wrightテスト

解答

1.× Adsonテストは胸郭出口症候群の症状誘発テストである.
2.× Allenテストは胸郭出口症候群の症状誘発テストである.
3.× Morleyテストは胸郭出口症候群の症状誘発テストである.
4.○ 正しい.
5.× Wrightテストは胸郭出口症候群の症状誘発テストである.


〈第55回 PT国試 午前14〉

65歳の男性.変形性頸椎症.2年前から肩こりがあり,2か月前から頸部伸展時に右手の母指にしびれが出現し,右上肢のだるさと脱力感を自覚するようになった.下肢の症状やバランス不良はみられない.右上肢において筋力低下が最も生じやすいのはどれか. 
1.三角筋
2.上腕三頭筋
3.上腕二頭筋
4.尺側手根屈筋
5.長橈側手根伸筋

解答

1.× 三角筋はC5支配である.
2.× 上腕三頭筋はC7支配である.
3.× 上腕二頭筋はC5・C6支配であるが,C5優位である.
4.× 尺側手根屈筋はC7支配である.
5.○ 母指のしびれ(C6領域)が出現しているため,C6支配の長橈側手根伸筋の筋力低下が生じる.


Back | 【第4章 運動器障害理学療法学 目次】 | Next