第4章 運動器障害理学療法学 09)肩関節疾患 ①肩関節周囲炎

〈第47回 PT国試 午後5〉

正常な肩関節のMRIを示す.解剖で誤っているのはどれか. 

1.①鎖骨
2.②関節唇
3.③関節窩
4.④上腕骨頭
5.⑤腱板

解答

1.× ①肩峰
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第55回 PT国試 午前33〉

肩関節の関節可動域が屈曲100°,伸展10°,外転60°,外旋5°,内旋45°の肩関節周囲炎患者で障害されやすい動作はどれか. 
1.洗顔動作
2.結髪動作
3.靴下の着脱
4.爪切り動作
5.歯磨き動作

解答

1.× 誤り.
2.○ 肩関節周囲炎患者で障害されやすい動作は結髪,結帯動作である.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第42回 PT国試 午前79〉

肩関節周囲炎で正しいのはどれか. 
1.早期から筋萎縮が見られる.
2.拘縮の強い例でも肩甲上腕リズムは保たれている.
3.結髪に比べ結帯動作は制限されにくい.
4.滑車訓練は三角筋の筋力強化を目的とする.
5.Codman体操は慣性モーメントを利用して行う.

解答

1.× 肩関節周囲炎は炎症期,拘縮期,回復期と3つの時期を経て1年くらいの経過で治癒するが,経過が長いものでは肩甲周囲筋群に筋萎縮が見られることがある.
2.× 肩関節周囲炎では肩甲上腕関節の拘縮,腱板機能の低下,肩甲骨周囲筋の筋力低下により,肩甲上腕リズムの異常がみられる.
3.× 肩関節周囲炎では結髪に比べ結帯動作は制限されやすい.
4.× 滑車訓練は肩甲上腕リズムの再獲得や関節可動域拡大を目的とする.
5.○ 正しい.


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