第4章 運動器障害理学療法学 06)下肢の骨折・脱臼 ⑥足部骨折

〈第53回 PT国試 午前18〉

55歳の男性.トラックの荷台(2m)から転落して受傷した.来院時の足関節エックス線単純写真(A)及び冠状断CTとCTの模式図(B)を示す.保存的に加療したとき,今後最も起こりやすい合併症はどれか. 

1.凹足
2.踵足
3.内反尖足
4.変形性関節症
5.無腐性骨壊死

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 踵骨骨折の後遺障害には,扁平足,腓骨筋腱腱鞘炎,変形性関節症がある.
5.× 誤り.


〈第57回 PT国試 午前8〉

2歳の女性.踏み台から転落して左踵骨骨折を受傷し,手術が行われた.術後翌日の単純エックス線写真を示す.この患者に対する運動療法で正しいのはどれか.

1.術後翌日から距腿関節の可動域練習を行う.
2.術後翌日から膝関節の可動域練習を行う.
3.術後翌日から部分荷重を始める.
4.術後1週から外固定内での距踵関節の等尺性運動を行う.
5.術後2週からMP関節の可動域練習を行う.

解答

1.× 術後2週目から距腿関節の可動域練習を行う.
2.○ 正しい.
3.× 術後6週から部分荷重を始める.
4.× 術後2週から外固定内での距踵関節の等尺性運動を行う.
5.× 術後翌日からMP関節の可動域練習を行う.


Back | 【第4章 運動器障害理学療法学 目次】 | Next